『家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』(かぞくロビンソンひょうりゅうき ふしぎなしまのフローネ)は、フジテレビ系列の「世界名作劇場」枠で放送されたテレビアニメ。放映期間は1981年1月4日から同年12月27日で全50話。原作はヨハン・ダビット・ウィースの『スイスのロビンソン』("Der Schweizerische Robinson")であるが、原作では全員男兄弟であったのが、女の子のフローネが追加されて主人公に据えられるなど変更されている部分も多い。主人公フローネ・ロビンソンは家族と共に、スイスからオーストラリアへ向かう途中、船が座礁して南洋の無人島に漂着する。これはロビンソン一家が力を合わせ、無人島でのサバイバル生活を楽しみながらも、島からの脱出に向けた困難に不屈の精神で立ち向かう物語である。同原作小説では世界名作劇場シリーズの原作の中でも、1812年出版と最も古い作品であり、時代設定では1800年前後である。しかし、アニメでの時代設定では、様々な実際にあった出来事から1883年以降と推定される(最終話でロビンソン一家、モートン、タムタムと共にシドニーからメルボルンまで汽車で行く場面があるが、シドニーからメルボルンの鉄道開通が1883年であることから)。フローネはスイスのベルンで代々医者を営むロビンソン家の長女。父・エルンストは親友の医師の誘いでオーストラリアへの移住を決める。母・アンナ、兄・フランツ、弟・ジャックのロビンソン家の5人の家族は船に乗りオーストラリアへ向かう。だが、船は大きな嵐に遭遇し、オーストラリアを目前に座礁してしまう。他の船員・乗客が救命ボートで脱出する中で、一家は船に取り残される。嵐の静まった後に船に残された食糧や物資と家畜を連れ、自作したイカダで近くの陸地に脱出する。陸地を探検してみると無人島であることが判明し、さらには恐ろしい野獣が生息することも判ったため、大きな木の上に住居を作って生活することになった。一家は少しでも文明的な生活をしようと、畑の開拓、塩や砂糖の精製、ろうそく作りなどを行う。無人島生活も安定してきた頃、沖に船が現れたのを発見し救助を求めるが、船は一家に気づくことなく去っていく。このことがきっかけとなり、一家は脱出用の船の建造を開始。やがて船は完成する。しかし出航の前日、島に暴風雨が吹き荒れ、完成したばかりの船は海に流され、飲みこまれてしまう。島には雨期が訪れ、木の上の家は傷みやすくなっていたため、一家は洞窟に引っ越す。その日、フローネは洞窟の奥で何者かの人影を発見。追いかけてみると、それはタムタムという少年とモートンというベテランの航海士であり、共に最近この島に漂着したのだという。ロビンソン一家はモートンのケガを治療したり、食事を与えたりもするが、この気むずかしい男とはなかなか打ち解けられなかった。そんな中、モートンが勝手に一家の食糧やカヌーを持ち出し、島から出ていくという事件が起こる。時を同じくして島には大きな地震が発生。これにより、この島が火山島であること、そう遠くない頃に火山噴火の可能性が高いことが判明する。持ち出されたカヌーはモートンを乗せて島に帰ってきた。モートンは何とか無事に生きていたが、一家に詫びるどころか「誰も助からないより、一人でも助かった方がマシ。」と平然と開き直り、アンナはこのモートンの身勝手な行動と横柄な態度に激怒する。だがその夜、エルンストがカヌーからモートンの書いた手紙を見つける。それはこのカヌーを発見した誰かへ宛てたものであり、そこにはこの島のかなり正確な座標と、一家らの救助要請が記されていた。これにより一家らは、実はモートンは自分だけ助かろうとしたどころか、危険を承知で近くの航路を通る船に助けを求めにいき、たとえ自分が死ぬことになっても一家らが救助されるよう決死の行動を取っていたことを知る。これをきっかけにロビンソン一家はモートンを心から信頼するようになり、アンナはモートンに喜んでもらうため、料理の腕を振るったりといったロビンソン一家とモートンの関係に変化が起こり始める。時間的な猶予が少ないと感じたロビンソン一家とモートンらは、島を脱出するため協力して再度の船作りを始める。今度はモートンの助言による改良が加えられ、ついに丈夫な船が完成する。そして出航の日、皆はこの島に別れを告げ大海原へ旅立った。だが文明圏に向けた航海は困難を極めた。はじめこそ順調で楽しかった航海だったが、容赦のない日差しや気まぐれな風は一行の体力を奪い、水や食糧を浪費させた。長い航海が続き、あわや力尽きるかと思われた時、水平線の先に陸地を発見するのであった。無人島生活は約1年間。
出典:wikipedia
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