愛野 美奈子(あいの みなこ)は、武内直子作の漫画作品『美少女戦士セーラームーン』、『コードネームはセーラーV』に登場する架空の人物。声優は、テレビアニメが深見梨加で、『Crystal』が伊藤静。実写版は小松彩夏が演じた。海外名はMina Aino(ミーナ・アイノ)。セーラーヴィーナスに変身する、うさぎより明るい金色のロングヘアーに、赤い大きなリボンが特徴の少女。瞳の色はテレビアニメでは青、『Crystal』では藍色。セーラーVの正体でもある。セーラーヴィーナスとして登場するのは太陽系内部戦士の中では最後だが、すでにセーラーVとして第1話から存在が明かされており、活躍の噂が流れていた。すなわち、実質的には最初に覚醒したセーラー戦士でもある。原作では基本的に東京で活躍していたが、テレビアニメ版ではイギリス・ロンドンでも活躍していた。原作では『コードネームはセーラーV』第1話から登場しているが、テレビアニメ版は第33話「最後のセーラー戦士、ヴィーナス登場」、『Crystal』では第7話(Act.7)、実写版では第11話より登場する。港区芝公園(麻布十番に近い実在の地名)の近辺に住み、当初は港区立芝公園中学校に通っていた。高校はうさぎたちと同じ十番高校へ進学した。家族構成は両親との3人暮らし(『コードネームはセーラーV』より)。テレビアニメ版では『S』以降、夏場はノースリーブに似た白いTシャツの上に青いオーバーオールを着用することが多くなっている。原作、およびアニメ版ではうさぎに負けず劣らずのドジっ子で、アイドルを目指す陽気で元気な爆走少女として描かれている。うさぎと容姿、性格も似ており、お馬鹿コンビとしての演出例も多い。登場初期は唯一前世の記憶を知っていたことや戦闘歴の長さなどから、頼れるお姉さん的な側面もそれなりに描かれていたが、徐々にうさぎ同様の「明るいおバカ」キャラへと戻っていった。成績はやはりうさぎ並みに良くないが、運動神経は抜群で体育だけは好成績。中学1年の頃からバレーボール部に所属していた。テレビアニメ版では英語も得意なようであり、プリンセス修行をすると言い出したうさぎから英語を教えてほしいと頼まれたこともある(これは、セーラーV時代にイギリスにいたためと思われる)。かつて、お巡りさんにイタズラをしたことで怒られてお巡りさんが苦手になった。原作・アニメ共に惚れっぽくもあり、テレビアニメ版ではタイガーズアイとホークスアイが変装する男性に二股をかけていたこともある。しかし『セーラーV』やテレビアニメ版では悲恋を経験していたりと大人な恋愛をしている人物とも言える。うさぎとキャラクターが被っていて、一人だけお付きの猫がいたのは、元々『セーラームーン』の原案となった作品『コードネームはセーラーV』の主人公だからである。作品世界統合により、アルテミスによってセーラーVとして目覚め、単独で行動していた経歴が第1話から伏線として張られている。また、類似を逆手に取って原作・実写・『Crystal』ではプリンセスの「影武者」設定があった。うさぎとの顕著な差異は、「異様に前向きな姿勢」と「変身前から常人離れした身体能力」である。テレビアニメ版においても、キャラクターデザイナーは「どちらが月のプリンセスなのか」と気を持たせる演出に備え、美奈子の瞳をうさぎと同じ指定にしたが、テレビアニメ版ではヴィーナス=美奈子が初登場した次の回で本物のプリンセスが登場したため、この工夫は生かされなかった。しかし、第102話では、変身ブローチを奪われて敵に正体を知られそうになったうさぎを助けるため、変身ペンでセーラームーンに変身してうさぎの窮地を救うという活躍が描かれた。原作、アニメ、実写版のいずれでも、太陽系内部戦士のリーダーであると明言されている。プリンセスの影武者を務めるだけあって体力もあるのか、テレビアニメ第78話では月野家の塀の上から二階ベランダにジャンプした。第100話ではバレー部時代の友人・浅井努に恋をするが、彼には既に恋人がいたことを知ってショックを受ける。しかし彼がダイモーン・ハイキューンにピュアな心の結晶を奪われた際、ハイキューンが投げた心の結晶を得意の回転レシーブで受け止め、正体に気付かれたことがある。第106話ではほかのメンバーとともに白樺高校の見学に行った際、そこで出会ったエルザ・グレイからまことともども、「二人とも陸上向き」と評された。第109話ではユージアルに背後から不意討ちという形でピュアな心の結晶を抜き取られた際、気絶せずにそのまま結晶を抱きかかえ、公園からビル内部の駐車場まで全力疾走してみせるという、荒業とも言うべき離れ技を披露した。また、第141話ではホークスアイとタイガーズアイに二人がかりで施された封印を自力で破ってセーラーヴィーナスに変身。アルテミスも絶句するほどの非常識な力を時として発揮し、やはり戦士としての経験やいざというときのパワーは、他の戦士の追随を許さないほど高いようである。なお、他のセーラー戦士たちと違って唯一苗字に自身の守護星の名前が入っていないが、名前を音読みすると「びなす」になり、ビーナス、ヴィーナスに近くなる。うさぎのことは原作・『Crystal』では始めは「うさぎちゃん」、途中から「うさぎ」と呼んでいる。実写では始めから「うさぎ」、テレビアニメでは「うさぎちゃん」と呼んでいる。原作では「Vちゃん」(第二期まで)、「美奈」、「美奈P」(うさぎから)などと呼ばれている。また、テレビアニメと実写では後半まで他の戦士を戦士名で呼び、うさぎからは初めはフルネーム、後に「美奈子ちゃん」と呼ばれている(他の戦士からは基本的に「ヴィーナス」と呼ばれる)。テレビアニメ版では原作以上に「明るいおバカ」キャラな面が強調されており、ことわざや各言葉を間違えたり、ギャグやダジャレを言うのがお約束である。第178話では、夜天光と入浴していることを想像して鼻血を出しながら「あたしもネコになりた〜い」と発言するなど、エッチなところもある。第184話でも、月野家で星野光のバスタオル一枚の姿を目撃して「ラッキーしちゃったね」と発言していることからも、同様にそれが窺える。アニメ版ではプリンセスの影武者という設定は無く、いつ前世の記憶を取り戻し、セーラーヴィーナスとして目覚めていたのかは不明。セーラームーンのピンチにセーラーヴィーナスとして初登場し、月のプリンセスかという問いを否定している(原作では『コードネームはセーラーV』で前世の記憶を取り戻し、セーラーヴィーナスとして覚醒。その後『美少女戦士セーラームーン』でダーク・キングダムの情報を集める為に再びセーラーVとして活躍し、プリンセスセレニティの名を騙って影武者としてうさぎたちの前に現れ、セーラームーンがプリンセスとして覚醒してからはセーラーヴィーナスとして内部戦士のリーダーの立場に戻る)。家事に至ってはうさぎ以下の壊滅的レベルであるため、テレビアニメ第78話では、お粥に塩を入れすぎたり、それをレイにぶっかけたり、台所を壊滅的に汚したり、オーディオをいじっては爆発させたりして、レイからは「これで悪気があったらエスメロードより極悪人よ!」と評された。幼稚園児や小学生の少年にからかわれたことがあり、それに対して本人も本気で怒っていた(テレビアニメ第52話、第103話、第154話)。しかし、テレビアニメ第42話で、ロンドン滞在時に悲恋を経験したことを語っており、恋人であったアランに想いを寄せていたカタリナの幸せのためなら自分は身を引くという大人な一面をもっている(美奈子がこのことを話したのはうさぎのみであり、うさぎはその時、「自分達よりずっと大人だ」と語っている)。第45話では、DDガールズにクレッセント・ビームを発射して自分も巻き添えにして死亡したが、のちに銀水晶の力によって蘇った。最終シリーズ『セーラースターズ』終盤でもスターシードを奪われて他の太陽系セーラー戦士ともども消滅しているため、テレビアニメ版において2回死亡していることになる(原作では最終シリーズでセーラークリスタルを奪われた時の1回のみ)。原作やアニメ版とは人物像が大幅に異なる。ティーンエイジャーに歌手としても人気のスーパーアイドルという設定になっており、うさぎも彼女の大ファンである。しかし、病気で余命いくばくもないこともあって、愚直なまでに前世からの使命を果たすことに忠実な少女となっている。性格も原作やアニメの明るい印象とは異なり、意地っ張りで常に冷静沈着な性格になっている。外見も異なり、黒髪のロングヘアで、原作・アニメの特徴であった赤いリボンは着用しておらず(セーラーヴィーナスは原作・アニメとほぼ同様の姿)、帽子を着用することが多かった。性格が似ていることもあって、あることが切っ掛けで彼女の正体を知った火野レイとは暫し対立関係となっていたが、最終的には信頼しあえる仲となった。プリンセスの影武者としての使命を果たす為、他のセーラー戦士たちから距離を置いて敵の目を引くようにセーラームーンを守っており、自分がプリンセスと名乗ってからも仲間として合流するのも遅かった(自身の寿命が残りわずかな為、みんなを悲しませたくないこともある様子)。戦士として目覚めることで力を果たし抜いたのか、物語終盤の最終決戦前に病死してしまうが、最終話にて幻の銀水晶の力で復活する。スペシャル版「Act Special」ではその後もトップアイドルとして活躍している。なお、OPやキャラクターソングのジャケットなどでは制服姿が見られるが、作中で学校に通っている描写は無かった。設定・行動は原作とほぼ同様だが、第3期までは明るくミーハーな面はあまり見られなかった。太陽系内部戦士のリーダーとしての印象が強く、ダーク・キングダム四天王のクンツァイトとの因縁がより強調されており、自分自身で決着を付ける為に単独でクンツァイトと戦おうとするといった行動に出たりもした。四天王と自分たち4守護戦士が恋愛関係にあったことを唯一覚えており、四天王と交戦した際にそのことを打ち明け、彼らを倒すことを躊躇していた。プロフィールはほとんど原作のもの金星を守護星に持ち、かつてはセーラーVとして活躍していた愛と美貌の戦士。月のプリンセスのガーディアン、内部太陽系セーラー戦士のリーダー。原作・実写・Crystalではプリンセスの影武者でもある(自身のイメージは金色の月光。月のプリンセスイメージは銀色の月光)。光の力と愛の鞭が彼女の武器とされる。他のセーラー戦士より1年も前から目覚めており、セーラーVとして活躍していたため、戦闘経験も豊富であり、普段は他の戦士にとって頼もしい存在に描かれている。情報を集めたり、一番素早い攻撃で敵の攻撃を止める、セーラームーン不在時には指示を出す、などセーラー戦士としての力も一流。ただし作中では必殺技の成功率が低く、先陣を切って攻撃しても敵に反撃され他の戦士に助けられるなど、戦闘能力としてはやや頼りない。実写版でもリーダーシップがあり、戦闘時は途中参戦が多いにもかかわらずセーラー戦士達のリーダーとして戦う。セーラー戦士としての能力を最も成熟した状態で使いこなすことが可能であり。総合力では最強のセーラー戦士と言ってもよく、四天王も一目置くほどであるが、実戦では攻撃力の低さから活躍した場面は少ない。敗れることも多く、初戦闘の17話~18話では妖魔に技が通じず反撃されピンチになったところをマーズに助けられた、25話では妖魔の冷凍ビームに為す術がなく足を凍らされて身動きがとれなくなったところを止めの冷凍ビームで凍らされてしまった。亜美が覚醒したダークマーキュリーと戦った際も敗れている。アニメでの決めゼリフは「愛の天罰、落とさせて頂きます!」。テレビアニメでは「金星に代わって、愛の奇跡を見せてあげる!」もあるが、ジュピターの決めゼリフ程ではないものの使用頻度は少なかった。原作でのセーラーVの決めゼリフは「コードネームはセーラーV! 正義の使者! セーラー服美人戦士!! セーラーヴィーナス参上!!」。原作第三期の登場セリフは「美の星! 金星を守護にもつ愛の戦士! セーラーヴィーナス参上!」。テレビアニメ第56話の名乗りは「仮面の伝説過去のもの、その素顔も美しい! 最後に登場美少女戦士はセーラーヴィーナス!」。『Crystal』での名乗りシーンの背景は金星とピンク色のカーネーションの花。セーラー戦闘服はオレンジメインで、胸前のリボンは藍色、後ろ腰のリボンは黄色(実写版のみオレンジ)。セーラー襟部分に白いラインは1本が全シリーズ共通の設定。ピアスは丸い宝玉型(原作・『Crystal』では赤、テレビアニメ・実写版では金色)。ヒールがブロックタイプのヒールを履いており、くるぶしにリボンをつけている。イメージカラーは黄色、オレンジ、黄金色。実写版では後頭部のリボンの中央にハート型の赤いクリスタルの飾りが追加されている。全て『コードネームはセーラーV』のみ登場。
出典:wikipedia
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