カネゴンとは、1966年(昭和41年)に放映された、円谷特技プロダクション制作の特撮テレビ番組『ウルトラQ』を始めとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の怪獣。別名「コイン怪獣」。お札や硬貨を主食としており、常に食べ続けていないと死んでしまう。『ウルトラQ』第15話「カネゴンの繭」に登場。金の亡者である小学高学年で「ガキ大将」の少年・加根田金男が、偶然見つけた30円位の硬貨の音がする不思議な繭に引き込まれ、数時間かけて変身した怪獣。カネゴンとは、金男が繭を拾った日の晩に、金男の両親が金男に忠告した際に、「人の落としたお金を黙って拾ったりするとなる怪物」として話す空想上の存在である。両親はこのままではカネゴンになると忠告するも、金男は「そいつは頼りになりそうな動物」と笑って応えない様子だったが、この直後、金男は本当にカネゴンに変身を始めてしまったのである。恐怖と興奮の頂点の中で一晩かけて変身し、翌朝、夜明けと共に誕生したカネゴンは驚いた両親を背に家を飛び出して、友人達を巻き込む騒動を起こしていく。外見は、がま口と妊婦からデザインされた奇妙な容姿。頭部は一見カエルやアンコウのようで、口はファスナーの歯が付いたがま口で大きな舌があり、その下にはそばかす状の黒い粒々模様がある。頭にあるとげは相手に馬鹿にされないように強く見せるもので、目は細長く飛び出ていて、垂れてぎらついた目玉からは悲しい時とうれしい時は涙がこぼれ落ち、怒ると煙を噴出する。10キロメートル先まで見え、額の大きい金はさらによく見える。胸にはレジスターが付いていて、その中身はコイン鑑定臓でコインの本物と偽物を見分けることができ、臓の鑑定液で見分けた後、本物のコインから金属エネルギーを吸い取る。それと同時に鑑定神経の作用でレジスターを動かし、食べた本物のコインの量によりレジスターの数値が上がり、カネゴンの活動エネルギーに変換される。偽物のコインは選り分けられたのち、鑑定臓のそばにある分解臓ではねられながら分解される。食べた本物のコインは腹部のコイン袋に貯蔵され、10円硬貨ならば1千万枚貯める事ができる。足の甲には2つのボンボンがあり、地面を踏む度に光りだす。全身は銅でできた鎧をまとったような姿形(火星人と形容される)で、太く短い尻尾の先端は尖っている。性格は少年の時とうって変わって気が弱く、変身前はガキ大将として子供達のリーダーに君臨していたが、変身後は子供たちのグループの中で一番の下っ端にされる。主食は硬貨とお札。1日に必要な額は3,510円(当時)。胸のレジスターのカウンターに体内の金額が表示され、それがゼロになると死亡するので、金を食べ続けるが、カネゴンに与えて金がなくなった友人たち(彼らもかなり金に意地汚い)に売られそうになって逃げ出し、ついに銀行の金を食らうに至る。騒動の末に、祈祷師から、子供達の天敵である工事現場監督(ヒゲオヤジ)を逆立ちさせると元の人間に戻れるというかなり無茶な予言を受け、実行したところ、カネゴンは尻から火を噴きロケット化して飛び去って行き、上空からパラシュートと共に元の姿に戻った金男が降りて来る。しかし、喜んだ金男が帰宅すると、カネゴンが数時間前に銀行で喰い残した小銭を拾った金男の両親が、2人ともカネゴンと化していた。カネゴン達に逃げられた両親が家に戻った直後、小銭を黙ってネコババした影響で変身してしまったのである。照れ笑い合う二匹のカネゴンを見た金男は呆れと共に目の前が真っ暗になり、たくさんのカネゴンが描かれたイラストが出て終わる。データカードダス『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』に登場。『ウルトラQ』の時のように人間が変身したものなのかは不明。普段は等身大だが、本シリーズでは懐から「スペシャルコイン(または宇宙コイン)」と呼ばれる特別な金を食べて巨大化するという独特の登場プロセスが存在する。漫画『ウルトラアドベンチャーNEO』によれば「巨大化した後は特にお腹が減っちゃう(カネゴンのエネルギーである金の減少)」ことに加えて体力を消耗して倒れることもあるので、劇中では追い詰められた時にしか使わない。『EX』では主人公とピグモンの前に顔見せ程度で登場。レイオニクスでありレッドキングを所持しているが、上手く扱えていない。『NEO』からはナビゲーター的なキャラクターとして登場。自分のバトルナイザーを狙う宇宙人達に追いかけられ、突如出現したワームホールでウルトラマンティガのいる世界(カネゴンや他の怪獣、ティガ以外のウルトラ戦士はTVのキャラクターと認識されている世界)にやってくる。その時主人公と出会い、彼にバトルナイザーを扱える素質を見て預け、以後、主人公と行動を共にする。もともと金目当てでバトルナイザーを高く売ろうとしていたらしく、100万円で買い取ろうとするテンペラー星人に更に高い金額を要求したり、レイブラッド復活を阻止しようとするヤプールのバトルナイザー破壊を無視して、逆にバトルナイザーを売ろうとしたり、ウルトラセブンからはぐれたアギラをバトルナイザーに収容して友達にするが、セブンの方へ持って行ったらいくら金をくれるかと考えるなど、金や商売のことばかりが頭の中に入っているようである。バトルナイザーは途中からネオバトルナイザーへと形を変え、手持ち怪獣はレッドキングとアギラである。実は彼の持つバトルナイザーにはレイブラッド星人が復活する為の憑代として、レイモンの姉であるケイトが使役していたゼットン復活の繭が仕掛けられていており、主人公の戦いの中でエネルギーを吸収し、EX化して孵る。EX第6弾より怪獣カードとして参戦する。元々戦闘能力のない怪獣なのでステータスは全体的に低めだが、バランスは取れており、アタックは一番低いがスピードは高めに設定されている。必殺技は相手を自身の繭に閉じ込める「カネゴンの繭」、敵を吸い込んでから吐き出す「ガマ口吸引」、敵を転ばせて踊りながらのしかかる「カネゴンプレス」という技を使う。この他、テレビゲーム『ウルトラコロシアム』ではバトルナイザーを狙うマグマ星人の相棒となっており、マグマ星人が倒されると、テレビに向かって手を振る。『ケロケロA』に掲載された没案としてノーバの赤いガスによって操られ、プレイヤーとキール星人ヴィットリオに襲いかかるというストーリーが制作されていた。『うちの子にかぎって…』パート2の第8話「カネゴンの逆襲」に登場。昔のビデオが大好きな寿司屋の父親が少女に、カネゴンのビデオを見せながら「お金にうるさいとお金亡者のカネゴンになる」とその存在を語るが、本気にされない。少女と周辺クラスメートや教師が財テクに精を出すが、詐欺師に騙されてその犯人が逮捕される様子がテレビに映ったとき、クラスから起こる「金かえせ」コールの騒乱の中で、騙されて呆然としながら教室に戻ってきた少女が、生徒が騒いでいる教室の片隅に、金の亡者と化した生徒の一人が密かに変身した本物のカネゴンが、生徒の机に札を並べて、椅子に座りながら札を貪る姿を見る。田村信の漫画『おれ カネゴン』に登場。地底のカネゴンの国から人間の世界にやってきて、地球防衛軍に勤める両親の息子、シン太(イメージモデルは変身前の金男少年)の家に居候し、不思議な慣習で様々な騒動を起こす。後にシン太がカネゴンの国へ行く羽目になり、カネゴンの父母に遭遇する。本作のカネゴンは頭部に飛び出した目が角のように処理され、顔面に別の目があるデザインになっている。漫画『おれ カネゴン』は、第3次ウルトラブーム時の1978年から1980年にかけて雑誌『てれびくん』に連載された、カネゴンを主役に据えた作品。『怪獣王』(ぶんか社、1999年)に1話分が採録されており、田村へのインタビューも掲載されている。また、本作連載当時の『てれびくん』では、本作のカネゴンを主役に据えた次号付録を紹介する2頁漫画(画:竹村よしひこ)が連載された。その作中でカネゴンは自分を使った付録を採用させようと奮闘するも、大抵失敗に終わる。ミニドラマ版でのカネゴンは、貧乏だった男が2年前にカネゴンの繭を偶然拾ったことにより突如金運に恵まれ、カネオ産業の社長にまで上りつめて大金持ちになるも、ある夜に繭へ引き込まれてカネゴンとなる。それ以後、金が尽きると腹が空くために金を求めて悪戦苦闘することになる。一度は金よりも大切なものがあると気付きかけて元の姿に戻りかけるが、結局金の魅力には勝てず、元に戻ることなく終わる。CSファミリー劇場で放送している『ウルトラ情報局』内で2008年7月号から2009年4月号まで収録された、カネゴンが主役の約2分30秒のショートストーリー。全24話予定と告知されていたが、第10話で終了している。設定などは回によって異なり、基本は実写だがアニメの場合もある。監督は岡部淳也、下山天、小林雄次など。ニコニコ特撮でも2008年12月18日より月1更新で最新話が1か月間限定無料配信されており、「てれびくん」2010年1月号以降の付録DVDに収録された。『総天然色ウルトラQプレミアムBlu-ray BOX II』限定特典DVD・カネゴンスペシャルディスクには、全12話が収録されている。2013年に『ウルトラマン』が「最も派生テレビシリーズが作られたテレビ番組」としてギネス世界記録に認定された際には、本作も『ウルトラマン』の派生作品の1つに数えられている。映画『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』に登場。カネガネー星出身の珍獣。宇宙旅行中に金がなくなり、金星付近を漂っていたところをMydoに助けられる。Mydoの基地のガソリンスタンドで料金(キャッシュカード可)を受け取り、胸のカウンターの代わりにモニターがついて金額が表示される。車磨きが得意。戦闘時はもっぱら基地の留守番らしい。特撮テレビ番組『ウルトラQ dark fantasy』第22話「カネゴンヌの光る径(みち)」に登場。古代からその存在は知られており、金に執着心を持つ女の子が変身する怪獣と言われている。基本的にカネゴンと同種族だが、頭部(上から見て)と尻尾の先がハート型になっている。容姿も習性もカネゴンとほぼ同じだが、女の子らしく頭部にトゲがなく後方にピンクのビーズのアクセサリー付きのお下げが2本あり、ヘソはコインメーターになっている。足跡は上下に逆さハートがある形状であり、歩くとボコボコと可愛い足音が鳴る。普段は明るい性格だが、金のために父親まで追い出した母と姉を疎ましく思っていた小学高学年の少女、金谷ハナエが変身する怪獣。父の大切にしていた壷の力で、壷の中に貯めこんでいた硬貨が増加し、思わず自分の布団の上にばらまき、その上に寝そべった時硬貨の山に吸い込まれ、悲鳴を上げる。タイムトンネルの様な空間に吸い込まれながら思わず踏ん張ったとき、発した閃光と共に変身し誕生する。3人の女の子のクラスメイトと共に騒動を巻き起こし、タロット風の占い師から一番自分を愛してくれる人と出会えば元の姿に戻れると告げられ、最後に父親と再会し、空から直撃した閃光を受け火花が飛び散りながら脱皮するように元のハナエの姿に戻る。しかしハナエと父親が自宅に帰ってみると母と姉がハナエのカネゴンヌが落とした壷の力でカネゴンヌに変身し、それを見たハナエは「あーあ、やだやだ、大人になるってカネゴンヌになることだったのね」と思わず呆れ微笑む。データカードダス及びそれを元にしたCGショートムービー『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に登場。各地のハンターステーションにおり、カネゴンショップでハンター達に武器やアイテムを売っている「ギャラクシーギルドの商売人」。眼鏡をかけているのが特徴で、語尾に「 - ガネ」と付けて話す。商売に関しては凄まじい執念と行動力を持ち、金さえ出せばチューンアイテムから巨大戦艦まで何でも調達して見せる。たまに不良品を売りつけることもあるが、本人はあまり気にしていないらしく、ガッツガンナー・ガルムからは「インチキ武器商人」と呼ばれる。メカニックとしての一面もあるのか、テレビ版「SUPER-EARTHGOMORA Hunting」ではラッシュハンターズがとある星の遺跡で手に入れたエネルギーコアを自ら新兵器に組み込み、提供している。テレビ版の2ndシーズンではエンドロール時に毎回登場し、各種設定の解説を行う。
出典:wikipedia
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