2008年の気象・地象・水象・天象に関する出来事。なお、5月に観測史上最多となる3つの台風が接近、9月に台風13号や15号が日本列島に接近した。南西諸島では台風の被害がたびたび発生したが本土への被害は少なかった。なお、この年日本への台風上陸は2000年以来8年ぶりに無く、1951年以降3度目。1月から2月はじめにかけて、南アジアや西アジア東部の山岳地帯で低温・寒波に見舞われ甚大な被害が発生した。低温・寒波は2月に入ると東アジアに移動してまた被害を出した。2月上旬にアメリカ合衆国南部では竜巻群により記録的な被害が発生した。1月から3月ごろには、南米太平洋岸のボリビア・エクアドル・ペルーなどで大雨により洪水が各地で発生し被害が出た。また、同時期には、東南アジア、ブラジル、アフリカなどで雨季の大雨により散発的に被害が発生した。東南アジアやオセアニア北西部ではラニーニャなどの影響で降水量が多かった。2~3月はアフリカ南東部やインド洋南西部でサイクロンの被害が多発した。中東や東アジアでは3~5月に断続的な高温に見舞われた。オーストラリア東部では2~5月、7月に低温となったが、10月以降高温や少雨となった。東南アジアや東アジアの沿岸部では、6月~9月に梅雨や台風による大雨が相次いだ。ヨーロッパでは1月と3月~5月に低気圧が良く通過したが、5~6月になると北アフリカも含めて各地で高温や大雨となった。8月~9月にも地中海沿岸や南欧で高温や大雨に見舞われた。アメリカ南部や中米・カリブ海では、8月から9月にかけて相次いでハリケーンの被害が発生した。8月~10月にかけて、南米東部では高温となった。11~12月は南米各地で高温、ヨーロッパ・極東・北米では寒波と高温が交互にやってきた。また、パキスタン、インド、バングラデシュなどでは、モンスーンの大雨によって各地で洪水などが発生し、死者は合計2,000人以上となったことが伝えられた。5月にバングラデシュを襲ったサイクロン・ナルギスは大洪水により10万人以上の死者を出し、大きく報道された。ハイチは、8月下旬から9月上旬の間にグスタフ・ハンナ・アイクの3つのハリケーンに連続して被害を受けた。南米のエクアドル、コロンビア、チリのほか、インドネシアなどでは複数の火山の噴火が相次いだ。南米では泥流や降灰、雪崩などによる被害も発生した。特に大きく報道されたのが四川大地震だった。四川大地震はこの年、地震としては規模・被害ともに最大で、死者は8万人以上に上った。この地震の後、中国南部や西部では相次いで強い地震が発生し被害を出すなど、地震活動が活発化している。キルギス、イラン、インドネシアやオセアニア、日本でも地震の被害が発生した。ギリシャやアフリカ中部でも地震被害が発生した。南米では地震被害が比較的少なかった。2008年はじめ、十数年周期の太陽活動が第24周期に入ったが、それ以降も太陽の活動は低調で、黒点数の低い状態が続いた。この年の無黒点日数は266日であり、311日だった1913年以来、95年ぶりの少なさだった(ベルギー SIDCによる)。また、黒点数が極小となってから次に極小になるまでの期間も現在長引いており、12年を超えて、直近約150年間では最長クラスとなっている。
出典:wikipedia
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