リュウ(隆)は、カプコンが開発・販売している対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場する架空の人物。シリーズ全作品に登場しており、主役的存在である。1987年に『ストリートファイター』(以下『ストI』と表記)の主人公、1P側のプレイヤーキャラクターとして初登場する。『ストI』での名前には漢字で「隆」の表記が使用され、ゲーム内ではアルファベットで「RYU」と表記された。その続編として1991年に発売された『ストリートファイターII』(以下『ストII』と表記)以降、主にカタカナで「リュウ」と表記されるようになる。同シリーズの主人公であるリュウは同社の代表ゲームキャラクターとして認知され、他社を含む格闘ゲームが関連するほぼ全てのクロスオーバー作品に参加している。1997年に発売された『ストリートファイターIII -NEW GENERATION-』(以下『ストIII 1st』と表記)をはじめとする『ストリートファイターIII』(以下『ストIII』と表記)シリーズのみ、主人公の座を新キャラクターのアレックスに譲る形になっている。他のキャラクター同様、『ストI』では特にプロフィールなどの詳細な設定はなかったが、『ストII』以降では性格や人物像にまで言及される数々の設定が確立され、確固としたイメージが作り上げられている。以下に記述するリュウのキャラクターとしての詳細は、おおむね『ストII』以降に確立されたものである。『ストI』におけるリュウは、およそ世界を股に掛けて強敵と戦う青年格闘家といったキャラクターだった。彼を印象付ける「真の格闘家」という言葉は『ストII』で初出している。『ストII』においてリュウは、「真の格闘家」を目指し“強い奴”と戦うため修行の旅を続けているという設定である。また『ストI』での世界観との同一化が図られ、かつて「ムエタイの帝王」として世界に名を轟かせていたサガット(『ストI』の最終ボス)を倒した若者として世界中にその名が知られている。加えて、ケン(『ストI』の2Pキャラクター)は同門の親友であり最大のライバルであると位置づけられた。『ストI』では幼少から様々な格闘技を学び、独自の格闘スタイルを確立したとされているが、その後は暗殺拳を昇華させた格闘術を使う剛拳(ゴウケン)の弟子と設定が追加されている。一つの格闘流派に固執することなく他流派の技も積極的に取り入れ、空手を基本とし、柔道、テコンドーなどの技を組み入れた独自のスタイルで闘う。シリーズを通して、鉢巻に道着、赤もしくは茶色の篭手(グローブと表現されることもある)を身に付けているのがトレードマークとなっている。『ストI』ではカンフー靴を履いているが、後のシリーズではすべて素足である。頭髪の色は『ストI』と『ストリートファイターZERO』(以下『ZERO』と表記)シリーズのゲーム中は赤い頭髪であり、髪を染めているという説明がある。『ストリートファイターZERO2』(以下『ZERO2』と表記)以降はアップ画面では茶髪、それ以外のシリーズでは全て黒髪か濃い茶髪となっている。鉢巻の色は『ストI』と『ZERO』シリーズでは白、それ以外では赤。『ストI』から『ストII』の間で鉢巻の色が変わっていることについては『ZERO2』のエンディングや劇場版アニメにおいて、ケンの髪留めの赤いリボンをリュウが受け取り鉢巻にする描写がある。なお、リュウの瞳の色は茶色か黒で描かれることが多いが、OVA『ストリートファイターZERO -THE ANIMATION-』においては青目で描かれている。フルネームは公式には設定されていない。殺人拳の使い手であり、家族への影響を心配して苗字を名乗らない、という設定もあった。実写映画『ストリートファイター』では「リュウ・ホシ(星 隆)」という名前が設定されていたが、これはこの映画のみの設定であり、名前以外の設定も原作ゲームとは大きく異なる。また、カプコンのクイズゲーム『クイズアンドドラゴンズ』などで登場する「武神 隆」という名前は、「アニメ映画の頃にどこからか唐突に出てきた名前で、開発段階からあったものではなく、公式ではないと思います」と、『ストリートファイターZERO3』(以下『ZERO3』と表記)のデザイナーより語られている。名前は『ストI』でディレクターを担当した西山隆志に因む。カプコン初期の格闘系アクションゲーム『闘いの挽歌』『必殺無頼拳』の主人公にも「リュウ」の名が付けられており、『ストリートファイター』シリーズのリュウは3代目にあたるが、前2作とは外観・設定ともに関わりはない。『ZERO』シリーズではプレイするキャラクターごとに最終ボスが異なるが、同シリーズにてライバルであるケン、サガット、リュウに憧れる春日野さくらなどのキャラクターを使用してプレイした場合、しばしばリュウが最終ボスとして登場する。キャラクターに固有のホームステージが設定されるゲームでは、幼き頃よりの修行の場とされる「朱雀城」や、その近辺に位置する原野「玄武ヶ原」などがリュウのものとして用いられる。しかし初代『ZERO』では関西某所の路上、『ストIII 1st』、『ストリートファイターIII 2nd IMPACT -GIANT ATTACK-』(以下『ストIII 2nd』と表記)では東京の温泉地、『ストリートファイターV』(以下『ストV』と表記)では固有ステージではないがニュージーランドの滝が修行の地として使われていたりと、必ずしも一様ではない。ステージBGMはおおむね「Theme of Ryu」(アレンジバージョンも含めて)だが、これにも例外があり『ZERO3』では「The ROAD」、『ストIII 1st』『ストIII 2nd』では「Good Fighter」(『ストIII 2nd』においては「〜(2nd Edit)」)、『ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-』(以下『ストIII 3rd』と表記)では「KOBU-鼓舞-」となっている。『ストII』ではリュウのステージに「風林火山」と書かれためくり台(キャラクターがこれにぶつかると壊れる。『ストII』と『ハイパーストリートファイターII』以外にはない)がある。リュウと「風林火山」という言葉とは関わりが多く、作品によっては道着の帯の先端にその文字の刺繍を入れている。『ストI』当時は確立した人物像はなかったが、時期を経た『ストII』では落ち着いた人物として描かれる。『ストII』が世に出てからしばらくは豪快な性格に描かれることもあったが、徐々に剛毅木訥な一面が強調されていく。『ストII』以後確立されたリュウの人物像としてまず挙げられるのは、ストイックな性格である。『ストII』以降の各作品でのエンディングでは、戦いに勝利しても自分自身は満足せず、最初から修行をやり直したり、自分が求めているものは何なのかを探し直すといった描写が多い。そこからリュウのイメージは、格闘に関しては非常に求道的で妥協を許さない。礼儀正しく謙虚な性格で自分の能力を他人にひけらかすことは無い、というのが専らとなっている。『CAPCOM VS. SNK』(以下『CvS』と表記)での二つ名は「永遠の挑戦者」。「孤高の求道者」とも呼ばれる。『ストIII』シリーズでは、その求道の姿勢に対する台詞として「純粋な格闘スピリッツの持ち主」とアレックスが評するものがある。また同シリーズでは「純粋で、ある意味悪人よりもタチが悪い」とギルが評している。富や名声には執着が薄く、サガットを倒して世界一の称号と栄誉を手に入れた際も、嬉しそうな素振りも見せずにすぐに姿を消したという。またリュウの人柄を表す設定に、ホームステージとして使用される「朱雀城」にある師匠、剛拳の墓を参るため年に一度訪れる、とするものもある。着替えの道着が入ったザックを持ち歩いている。『ストIII』シリーズでは対戦前のデモで背景の方に置き、攻撃などによってその付近が揺れるとザックが倒れるといった細かい演出がある。『CAPCOM FIGHTING Jam』ではアナカリスの「王家の裁き」にかかった際に姿をザックに変化させられる。勝利時の動作により演出される姿には、『ストI』からあった片手を突き上げるもの(ケン、ショーンも同様の動作を行う)と、『ストII』からの、結わえ垂れた鉢巻の布が風に流される腕を組んだ姿があり、その二つが代表的。それら演出は『ストII』以降のシリーズにおいて、ほとんどのゲームで見られる。主人公ならではの特別な存在として位置づけられることも多く、劇場版アニメ『ストリートファイターII MOVIE』においては、シャドルーが調査した潜在格闘値が3620(それまでの最高が2000)という高い数値を示すというシーンもあった。また潜在的な力として、“殺意の波動”(後述)を秘めているとする設定が生まれている。ゲーム内にて血縁関係については一切描かれていない。公式にそれを示す設定はなく、両親や家族がいるかは不明である。リュウ自身も自分の出生を知らず、物心つく頃から修行の日々を送っていたと語っている。しかし、漫画などメディアミックス作品の中には豪鬼との何らかの関係を示唆するものがあり、中平正彦の漫画『RYU FINAL』ではケンの台詞で血縁関係の可能性に言及している(後日、作者がそう取れるよう描いたことを認めている)。OVA『ストリートファイターALPHAジェネレーション』では豪鬼がリュウの父親であると受け取れる描写がなされた。また、当作においてリュウは轟鉄の弟子である剛拳の許で養育されたという設定だが、『ストIV』においては、轟鉄と面識無しとする従来の設定から、幼少期より彼らと修行に明け暮れていた、と設定が改められている。『ストII』以降は前述の彼の性格から多くの格闘家に影響を与えている様子が描かれている。リュウの人間性や真の格闘家への道をひたむきに探求する生き様に感銘を受ける者も多く、好敵手となっている格闘家も幾人か存在する。かつて倒したサガットや『ZERO』シリーズではリュウに憧れる女子高生さくらも登場し、リュウは格闘家として追い掛けるべき存在と目された。中平正彦の漫画『RYU FINAL』では『ストIII』シリーズのキャラクターたちからも一目置かれており、仙人であるオロにも弟子入りを勧められている。主人公という立場上、漫画作品や4コマ漫画などでは女性ファイター兼ヒロインである春麗やさくらを始めとする、彼と関わり合いを持つ女性たちに恋愛感情を抱かれていることが多々あるが、肝心の本人がその手の話に疎く、彼女たちの想いに気付く気配は全く無い(春麗は友人の1人、さくらは後進の1人という認識)。またゲーム本編では直接そういった描写がされることは少ない。『ゲーメスト』の『ストI』攻略ページに掲載された短編漫画では恋人に別れを告げて師匠の敵討ちの旅に出たという描写があるが、これは元ゲーメストライターの転清がカプコンの許諾なしに創作したものであり、公式の設定ではない。「日本の春が似合う女性」が好みの女性のタイプとする設定もある。「複数の作品で関わる」「互いのストーリーに影響しあう」など、重要性の高いキャラクターのみを特記、概要を述べる。「放浪の格闘家」というキャラクター設定に加え、「常に裸足で道着姿」(『ストII』以降)という特徴的な風貌のリュウは、プレイヤーに「服を買うお金がない」などの印象をしばしば与える。『ストZERO3』では住所不定、無職と設定されている。そのためパロディ4コマ漫画などの二次創作では貧乏ネタを描かれることが多く、空腹で行き倒れているものや、カプコン公式トレーディングカードでの描き下ろしイラストでは、コインランドリーの洗濯機をブリーフ一丁のリュウが仁王立ちでにらんでいる、というものがある。ゲーム中における他キャラクターとの会話でもそれらに触れる描写もあり『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』では逆に、リョウ・サカザキのことを「貧乏な方が無敵の龍か」と本人の目の前で発言して怒らせるシーンもあったが、『ストIV』ではクリムゾン・ヴァイパーに敗北した際に、「税金はちゃんと払っているのか。保険には加入しているのか」と問い詰められている。しかし『ストII』以降、靴を履いていないことに関しては、『ストIV』の勝利台詞において「裸足の方が楽なだけで、(金銭的に)買えないわけではない」と語っている。アニメ作品においても、自身の懐から紙幣を取り出して代金を支払うシーンや、飲食店を利用しているシーンがあり、少なくとも無一文である様子には描かれていない。OVA『ストリートファイターALPHAジェネレーションズ』では修行中などの時以外は普通に道着以外の服を着ており靴も履いている。ドラマCD『ストリートファイターZERO3 ドラマアルバム』ではリュウの家も登場する。カプコンデザイン部部長のSHOEIは「リュウが貧乏という設定を作った覚えはなく、ちゃんとお金を持っている」と語っている。また安田朗の設定によると、ギャングの用心棒など危ないことも普通にやり、基本的にはストリートファイトでお金がなくなったら自分に賭けて稼ぐという。師匠、剛拳の設定が生まれたことを切っ掛けにして、やがてリュウが使う格闘術は古来からの源流を持つ「暗殺拳」がベースとなっているとされていく。『スーパーストリートファイターII X』(以下『スパIIX』と表記)にて豪鬼が登場し、リュウに関わる「暗殺拳」の一類の者と位置付けられ、続く『ZERO』シリーズにて“殺意の波動”という名称がゲーム上で語られ始める(瞬獄殺、豪鬼#殺意の波動も参照)。同シリーズでは豪鬼はその力を持っているとされ、リュウもまた潜在的に殺意の波動を秘めているとされた。以後より現在まで、シリーズを通してその設定は引き継がれている。しかし、殺意の波動とはどのような力なのか、ゲーム本編で言及されることはほとんどない。ただ、発現した者に強大な戦闘力をもたらすということは表現されており、ゲーム以外の媒体でも描かれている。漫画作品、映像作品にはリュウがこれを克服することがテーマとなっているものがあり、ゲームによっては殺意の波動を忌まわしいものとするリュウが、克服を目標として旅するストーリーとなっているものもある。また『ZERO』シリーズ以後のゲームのいくつかは、殺意の波動に呑まれてしまったリュウを個別のキャラクターとして使用できる(後述)。この力を持つリュウを利用するため、登場する悪役キャラクターが彼に目をつける、というシークエンスもある。ゲーム本編の一つのストーリーでは、殺意の波動の使い手である豪鬼はリュウが完全に殺意の波動に目覚めて自らに匹敵する相手となることを望んでいる。また一つに、軍事企業・S.I.N社のCEOであるセスは殺意の波動を兵器に利用することを計画しており、リュウの身柄を狙っている、というものもある。『ストIII』シリーズにおいてのリュウは殺意の波動を克服することも修行の旅の目的となっており、スーパーアーツのひとつ「電刃波動拳」は、殺意の波動をある程度制御することで使用を可能としている。また、同シリーズに登場するショーンが殺意の波動に目覚めるにはリュウやケンに近いレベルまで成長する必要があり、まったく可能性がないわけではない。『ストIV』シリーズは、『ストリートファイター』シリーズの世界設定における時系列が『ストII』以後、『ストIII』以前のものとなっている。そのため、ゲームのリュウのエンディングシーン、並びにオリジナルアニメーション『ストリートファイターIV〜新たなる絆〜』の終盤にて、リュウが殺意の波動を御するシーンがあるが麟片に止まっており、後に繋がる形とされている。『ストV』のゼネラルストーリーでは、今まで抑えようとしていた殺意の波動と向き合い、拒絶するのでなく己の力の一つであると受け入れる。そして修行の末、ネカリとの二度目の闘いにおいて「倒すための力」であった殺意の波動を「勝つための力」に昇華させることに成功し、この力を用いてネカリやベガとの決着を果たす。ほぼ全ての登場作に共通して「俺より強い奴に会いに行く」という設定に忠実である。作品によって若干差異はあるが、ここでは『ストIV』シリーズでの技名称を掲載。なお、括弧内は後述する殺意の波動に目覚めたリュウのもの。また『EX3』では、ケンまたはさくらのパートナーにリュウがいた場合、該当キャラクターが発動する技としてリュウとのメテオタッグコンボ(合体技)が存在する。こちらはリュウ自身が発動する技ではないため詳細は省略する。中平正彦の漫画『RYU FINAL』にて登場した技である。同作では「一撃必殺の境地を越えた」究極の形としてリュウが見出す展開で、この技が生まれる。殺意の波動に支配された状態のリュウ。「殺意リュウ」とも略される。黒の道着を身に着け、肌の色は浅黒い姿で表され、『NAMCO x CAPCOM』では普段の白い道着が、殺意の波動に目覚めると同時に黒に変色する演出がある。初出は『ZERO2』の北米版『Street Fighter ALPHA2』(以下『ALPHA2』と表記)であり、同ゲームでのキャラクター名は「Evil Ryu」。ザンギエフやダルシムとともに裏性能の隠しキャラクターとして登場し、隠しコマンドを入力することで使用できた(セガサターン版『ZERO2』では同様のコマンドで「殺意の波動に目覚めたリュウ」が使用できる)。『ALPHA2』のこのリュウの存在が知られたことで、「殺意の波動に目覚めたリュウを使いたい」という要望が国内のプレイヤーによりカプコンに寄せられ、『ZERO2 ALPHA』にて隠しキャラクターとして登場したという経緯がある(『ZERO2 ALPHA』全体の調整により、『ALPHA2』の同キャラクターよりも性能は低下している)。『ZERO2 ALPHA』(およびセガサターン版『ZERO2』)に登場するこのリュウにおいては、勝利メッセージ画面の台詞に自我を喪失していた状態から我に返った様子のものが多く、道を誤ったことへの後悔や恐れが見られるものとなっている。対CPU戦のボスは通常のリュウと同じく豪鬼であるが、このリュウの場合、勝利後のエンディングシーンにおいて失踪するという結末になる。続編の『ZERO3』では、殺意の波動とそれに目覚めた自分を肯定する様子が勝利メッセージ画面の台詞から伺えるものとなっている。また同作の対CPU戦をこのリュウでプレイした場合、ボスとして真・豪鬼が登場する。その戦いに勝利したエンディングシーンでは、リュウ自身の台詞により豪鬼を「殺した」ことが語られ、リュウは殺意の波動に完全に魅入られて第二の「拳を極めし者」へと変貌する(この時に「滅」の字を背負う演出がなされる)。以降のゲームの「殺意の波動に目覚めたリュウ」はいずれも完全に殺意の波動に呑まれた状態での登場であり、『ストリートファイターEX plus α』を除いてはゲームクリア後のエンディングシーンでは正気に戻ることなく失踪する。『ストリートファイターEX plus α』では辛うじて己の拳の間違いに気づき、格闘家として修行をやり直すことで、殺意の波動を克服しようとするリュウの姿が描かれている。また、『ZERO3↑↑』のイングリッドのストーリーではベガによって殺意の波動を引き出されたリュウが登場する。このリュウに勝利した場合、正気を取り戻すシーンが演出される。『スパIV ARCADE EDITION』でも登場。本作では、頭髪は豪鬼のように赤黒く染まり毛が逆立ち、肌が褐色になり、黒くなった道着は袈裟懸けに破れている。また、胸部には背中まで突き抜けた巨大な穴状の傷(背中側は6方向に裂けている)が存在する。眼が赤く光り、全身から常時炎のような気が放たれている。リュウ本来の意識は完全に失われ、従来作以上に強者への殺人衝動が強くなっている。オメガエディションでは新たに技が追加され、豪鬼のように激しく重い闘い方ではなく、とにかく荒々しい闘い方が目立つようになる。『スパIV ARCADE EDITION』で殺意の波動に目覚めたリュウのデザインが変更されたことに関して、プロデューサーである綾野智章は「ユーザーの反応を知るのが怖かった」と語っている。殺意の波動に目覚めたリュウは、必殺技の性能が通常のリュウとは異なり全体的に豪鬼に近い性能となっている。通常のリュウの技はそのままに、移動技「阿修羅閃空」や、スーパーコンボ「滅殺豪昇龍」、「瞬獄殺」が追加されている。必殺技も豪鬼同様、弱以外の「昇龍拳」や「竜巻旋風脚」は複数ヒットする。しかし「竜巻旋風脚」の動作速度は通常のリュウと同じであるため、豪鬼と同じ連続技を決めることができない場合が多い。『ZERO2 ALPHA』と『ZERO3』における「瞬獄殺」は移動を始めるまでが豪鬼よりも一瞬遅い。だが『ALPHA2』およびサターン版『ZERO2』での「波動拳」は目前の相手にヒットさせれば弱であっても「灼熱波動拳」となりダウンさせることが可能で、豪鬼のものよりも性能が高い。また、豪鬼の特性を受け継いでおり、他のキャラクターと比べて気絶しやすいという弱点もある。『スパIV AE』では新技が追加され、阿修羅閃空が弱体化したが瞬獄殺が大幅に強化されている。特定の条件を満たすとセスの後に乱入する。乱入した殺意リュウは「阿修羅閃空」を別の技でキャンセルすることができるなど通常版と仕様が異なる点がある。カプコンのゲーム『アスラズ ラース』のダウンロードコンテンツでリュウで登場し、殺意の波動に目覚めたリュウとしても戦う。殺意の波動に目覚めたリュウ時は『アスラズラース』のシステムで戦うこととなり、その際必殺技の多くの性能が大幅に変更されている。ここでは『スパIV』との技の違いおよび、『アスラズ ラース』の主人公アスラの技に対する動作を記述する。瞬獄殺での相打ちになるとバトルが終了し、殺意リュウはリュウの姿に戻る。その際、貫かれた胸の傷や黒い道着、焦げたハチマキなども元に戻る。『ストI』から全作を通じて使われている「波動拳」(はどうけん)、「昇龍拳」(しょうりゅうけん)、「竜巻旋風脚」(たつまきせんぷうきゃく)の3つの技は、一部で「三種の神器」と呼ばれるようになった。このことから、他の格闘ゲームの必殺技コマンド入力を確認・説明する場合などに「波動コマンド」「昇龍コマンド」というように使われている。また、各雑誌に掲載されているコラムや漫画などでも、ツッコミなどで「昇龍拳」が使われることがあり、ゲーム業界以外にも影響を与えている。お笑い芸人の猫ひろしは「昇龍拳」を自らのギャグとして使用している。『ロックマンX』シリーズにも隠し要素などに採用されており、特に「波動拳」「昇龍拳」は複数のキャラクターが使用する。『デビルメイクライ』シリーズにも「昇龍拳」「竜巻旋風脚」をモデルにした攻撃アクションが存在している。ゲーム漫画ドラマCD
出典:wikipedia
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