『ザ・ホワイトハウス』("The West Wing")は、アメリカの放送局NBCで1999年から2006年にかけて放送されたドラマで、ホワイトハウスを舞台に大統領とその側近達を中心に描いた政治ドラマである。エミー賞史上、多くの記録を樹立したテレビドラマとして知られる。エミー賞の最優秀作品賞を4年連続受賞し、ドラマシリーズ全体では計26回受賞(史上最多)、ファーストシーズンでは9個受賞(史上最多)、単一シリーズでも9個受賞(史上最多)などの史上最多記録した。また、ゴールデングローブ賞最優秀作品賞では2000年に受賞し、他に1999年・2001年・2002年・2003年の計4度ノミネートしている。くわえて、全米映画俳優組合賞最優秀アンサンブル演技賞(ドラマ部門)を2年連続で受賞。日本ではシーズン4まではNHK衛星第2テレビジョンで初回放送された。シーズン5からは放送局がSuper! drama TVに変更されて放送されている。初回放送はSD画質でブルーレイ発売も未定だが、2010年10月からBSジャパンでワイド画面のHDリマスター版が放送されている。1998年の大統領選挙に民主党から出馬したジェド・バートレットが1999年1月にアメリカ合衆国大統領に就任した。このドラマではバートレット大統領が就任した半年後から物語が始まる。このドラマの特徴は、大統領と大統領を支える首席補佐官などの裏方スタッフがメインキャストであることである。また、原題の "The West Wing" は日本語で「西棟」を意味する。ホワイトハウスの東棟(イーストウイング)は公開されているが、西棟(ウエストウイング)には大統領執務室や閣議室、シチュエーション・ルーム、定例記者会見室などがあり、アメリカ政治の中枢である。ドラマのスタッフはさまざまな情報を元にホワイトハウスの西棟を忠実に再現したセットを作ったとされ、その出来は多くのホワイトハウス関係者が「実によくできているが、実物はもっと狭くて混み合っている」と答えているほどで、このため製作会社のワーナーは「国家の安全保障にかかわるため」として、この番組のスタジオツアーを行っていない。ただし、演出・撮影上の理由から、実際よりもガラス張りの壁やドアを多用し、部屋の配置についても若干の演出を加えている。また、エアフォースワン機内のシーンは、映画『エアフォースワン』(1997年)のために制作されたセットが使われた。このドラマは大統領とそのスタッフ達がアメリカ内外の現実に起こり得る様々な問題に対処していく政治ドラマであり、個性あふれる大統領とそのスタッフの人間模様を描いたヒューマンドラマでエミー賞を4年連続作品賞受賞など「政治ドラマは視聴率をとれない」という常識を覆した。製作総指揮兼脚本のアーロン・ソーキンの功績は大きくアメリカのテレビ界で絶賛された。この後アメリカでは議会ものや最高裁ものなど多くの模倣政治ドラマが作られたがいずれも失敗している。本作品以前の政治ものは「政治家とは自己中心で汚いものである」のシニカルな見方が基本だったが、本作品では極めて理想主義的な夢見る政治家を描いたのが特徴。また医療ドラマERで有名になった「視聴者がとても追いつけないようなスピードで会話を行う」というドラマ会話法が成功したと指摘される。ソーキン自身が民主党支持のリベラルなため、ドラマは多くの部分においてクリントン時代の政治情勢を反映しており、番組アドバイザーとして1期目のクリントン政権のスピーチライターで、現在、ABCテレビThis Weekのホストを務めるジョージ・ステファノポロスが参加していた。なお、ソーキンがマリファナ支持者なため、ドラマの中にもそのようなセリフがみられる。当初大統領は2・3回しか登場しない脇役的存在になる予定だったが、パイロット版で大統領を演じるマーティン・シーンの演技が話題となったことやシーン本人が本作への参加が意欲的だった為毎回登場する主人公となった(物語の進行上、当初脇役であった大統領夫人もメインキャストに加わる)。また、もともと登場人物の中では最もA級俳優だったロブ・ロウが主人公の予定だったが、他の俳優の人気からマルチキャラクター劇になり、ロウ以外のほぼみな(但し、大統領役のマーティン・シーンと同じくゴールデングローブ主演男優賞、全米映画俳優協会主演男優賞を受賞している)がエミー賞を受賞するという逆転現象が生じた。ロウは1話あたり7万5,000ドルのサラリーに不満を表明したが、昇給要求をプロデューサーに拒否されたため(ちなみにマーティン・シーンのサラリーは当時1話30万ドル)、2002年(シーズン4)を最後にドラマを降りた。シーズン1-4までのほぼ全ての脚本を書くか統括したソーキンがシーズン4で降りたことも要因となり、シーズン5以降は視聴率も低下する一方であったが、NBCに後継するヒット番組もない為、制作は継続されていた。2005年12月16日レオ役のジョン・スペンサーが死亡したことや視聴率の低下などのため2006年1月にシーズン7での打ち切りが決定、2006年5月14日の放送をもって終了した。アメリカは日本の議院内閣制とは違い、大統領が連邦議会に出席するのは一般教書演説・予算教書・大統領経済報告以外あまりないので、連邦議会がドラマの中で描かれることはほとんど無いが、有力議員などとホワイトハウスや議員事務所で大統領のスタッフがミーティングや交渉を行ったりする場面は描かれている。国務長官や国防長官などの長官クラスもドラマにはあまり登場しない。これは、アメリカの閣僚は大統領の助言機関であるため、ホワイトハウス内にいて直接進言できる補佐官のほうが、大きな権力を握っている傾向にあるためである。従って、国務長官や国防長官より国家安全保障担当大統領補佐官や国家安全保障会議(NSC)の面々、統合参謀本部議長などのほうが登場回数も多く、副大統領より首席補佐官や次席補佐官のほうが多く登場することになる。バートレット大統領が就任したのは1999年1月であり、選挙は1998年11月である。そのため現実世界と差異が生じている。実際は第43代大統領ジョージ・W・ブッシュが就任したのは2001年1月であり、大統領選挙は2000年11月である。そのため間隔が2年ずれている。(説明は後述)劇中で語られている最後の歴代大統領は37代大統領リチャード・ニクソンである。その後の大統領は架空であると思われ、劇中で語られた名前はバートレットが就任するまでの最後の民主党出身大統領であるニューマンと、共和党出身で8年間政権を握ったラシターだけである。国際情勢に敏感に反応するドラマ作りも評価され、2001年9月のテロ直後に特別エピソードが放映された際は、アラブ系への差別に対する警告的なエピソードも放送された。“ジェド”ジョサイア・エドワード・バートレット(Josiah Edward "Jed" Bartlet、マーティン・シーン 吹替:小林薫(シーズン1-4)、小林尚臣(シーズン5))、ノートルダム大学に神父になるために入学したが、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで経済学の修士号と博士号を取得、ダートマス大学で教鞭を執る。ノーベル経済学賞受賞。下院議員を三期務め、ニューハンプシャー州知事を2期務めた。1998年のアメリカ大統領選挙に出馬。選挙では決して本命視されておらず、後に第1次バートレット政権で副大統領を務めるホインズ(当時、上院議員)の方が有力であったが、レオを始めとするスタッフ、家族の協力で選挙を勝ち抜き、民主党の予備選挙に勝利し民主党の指名を受諾、本選挙では得票数が過半数に達しなかったが、共和党に勝ち、アメリカ合衆国大統領に就任した。典型的なアイルランド系アメリカ人のカトリック教徒でラテン語が上手。感謝祭では毎年ラテン語のスピーチをする。ユーモアセンスは抜群(?)で正義感が強く、曲がったことが大嫌いだが、気さくな性格で周囲をなごませる。ただ、時折、彼の豊富な知識から繰り出される時間的に長い「うんちく」は周囲の悩みの種である。国立公園マニアでアメリカの全ての国立公園を訪れたことをジョシュやチャーリーに自慢していた。首席補佐官のレオとは30数年の長い付き合い。後のエピソードの核となる持病がある。シーズン4のエピソードで末娘誘拐事件が発生(シーズン1で警護が付くのを嫌がるゾーイに語ったことが現実化した)。自身の誤った大統領令を防ぐ為合衆国憲法修正25条(大統領権限の一時的委譲)に依り、同シーズンで辞任したジョン・ホインズ副大統領に代わり大統領継承権第2位のグレナレン・ウォーケン下院議長(共和党)に大統領職を事件解決まで大統領権限を委譲する。俳優マーティン・シーンは、トップ俳優でありながら長くヒット作品がなかったため、本作品で演じた大統領役を俳優人生最高の経験と語っている。シーン自身リベラルな民主党支持者であり、アメリカではこのドラマとの関係からよく応援演説に招待される。シークレットサービスには「イーグル(大統領旗の紋章)」と呼ばれている。ジェド・バートレット候補が民主党の次期大統領候補の指名獲得を得た際に発した演説の一部である。このシーンは選挙スタッフであるジョシュ・ライマン(のちの大統領次席補佐官)が父親の死によって帰郷しようと空港に居た際、勝利演説を控えていたバートレットの登場によって会話が繰り広げられ、無事に送り出すのを見届けた後、右腕であり親友であるレオ・マクギャリー(のちの大統領首席補佐官)に大統領の覚悟ができたことを表す「勝つぞ」と言い放った後のシーンから始まる。ニューハンプシャー州の前知事であるバートレットは、祖先が現実に存在したジョサイア・バートレットだという設定になっている。ジョサイア・バートレットはアメリカ独立宣言時にニューハンプシャー州の代議員となって署名した人物であり、同州最高裁判所の主席判事や同州知事を歴任した。演説の内容にあるマサチューセッツ州コンコードはニューハンプシャー州の州都であるコンコードとはまた別のものである。バートレットは作品内で演説の名手といわれ、大統領選もこの強みを存分に生かして劣勢から始まった選挙戦を最終的には勝利で終えた。なお、この演説を書いたのはバートレットのスピーチライターであるトビー・ジーグラー(のちのホワイトハウス広報部長)とサム・シーボーン(のちのホワイトハウス広報部次長)である。レオ・トーマス・マクギャリー(Leo Thomas McGarry、ジョン・スペンサー 吹替:佐々木敏)。バートレット大統領とは40年来の友人。労働長官の経験があり、バートレットは当初マクギャリーが大統領選挙に出ると思ったが、逆にマクギャリーは大統領選挙への出馬をバートレットに勧めた。「Bartlet for America」というスローガンは彼がバートレットに出馬を薦めた際の誘い文句であり、選挙戦でもスローガンとして使用された。ベトナム戦争では空軍のパイロットとして従軍経験があり、撃墜されるという過去をもつ。軍隊経験のないバートレット大統領に対して従軍した経験から、軍事面ではマクギャリーが1番の頼りとなっている。軍事面のミサイル防衛システムの導入を嫌がる大統領を説得することもあった。ホワイトハウスでは首席補佐官という立場で全てのスタッフを統括する。アルコール依存症で以前薬物中毒で施設に入った経験がある。妻は仕事中毒に呆れてシーズン1では別居し、シーズン2で離婚する。娘のマロリーは下記に挙げるサム・シーボーンと関係をもっていたことがある。ちなみに、実際の首席補佐官という職がここまで力を持つことはアメリカ政治歴史上極めて稀である。シーズン6のキャンプ・ディヴィットでの中東和平会談において、大統領により解任させられたショックが元々の疲労と重なって影響し、心臓発作を起こす。この時大統領は親友の状況を聞き、自分のせいだと責める。結局首席補佐官職は辞任するが、ホワイトハウスに凱旋した際に大統領顧問として復帰する。シーズン6の最後でマクギャリーは混乱した民主党大会をまとめ、ジョシュに薦められて民主党の副大統領候補として選ばれるが、シーズン7の大統領選挙当日にドラマでも2度目の心臓発作に見舞われ、亡くなった。また、この役を演じたジョン・スペンサーも同様に心臓発作により死亡している。“ジョシュ”ジョシュア・ライマン(Joshua "Josh" Lyman、ブラッドリー・ウィットフォード 吹替:石塚運昇)、首席補佐官のレオとは、亡くなった父親の代からの古い友人。1998年の民主党予備選挙で後に副大統領になるホインズの側近だった彼をレオが引き抜いた。この時、ホインズの理念に異議をもっていたところ、ニューハンプシャー州のナシュアでのイベントでバートレットのスピーチを聴き、自身の理念と一致。バートレット陣営に参加した。バートレットを「本物の候補」と考え、親友のサムをバートレット陣営に誘った。当選後はホワイトハウス国内政策担当大統領次席補佐官で直接の上司はレオ。秘書はドナ・モス。ハーバード大学ロースクール卒業。性格は茶目っけがあり、ジョークを口にする回数が多い。子供のような言動が影響してか、女性関係が最も多いキャラクターである。秘書のドナ・モスとのやりとりはこのドラマの注目ポイントの一つ。一つのことに集中しやすいタイプである。シーズン1ではユダヤ系であることを暗にキリスト教右派から批判され議論になる。また、シーズン1の最終エピソードでは、バージニア州ロスリンで銃撃されて意識不明の重体になるがシーズン2では奇跡的に回復する。このストーリーで彼の次席補佐官になるまでが描かれており、バートレットの大統領当選確定と同じくして父親の訃報が入る。主に内政を担当しており、国内政策担当大統領補佐官を兼務しているトビーと共に議会調整をすることが多く、ジョシュ自身も内政方面を得意としている面が見受けられる。議会と利益団体との関係が強い。特に外交や安全保障に関しては避けている面が多かったがシーズンを追うごとに外交や国家安全保障に絡んで、レオから対応するよう指示を受けているシーンがあることから担当職務が広がっている。シーズン6にて辞職して地元に戻ることを考えていたマット・サントス下院議員(民主党)を説得し、大統領選に出馬することを打診、サントスが条件としてジョシュのスタッフ入りを求め、大統領選挙対策本部長に就任(次席補佐官は辞任)。激戦の中、サントス議員を大統領選挙当選へ導き、首席補佐官となる(シーズン7)。サムを新政権において次席補佐官に登用、ジョシュは「僕がレオで、君が僕だ」と誘った。“トビー”トバイアス・ザッカリー・ジーグラー(Tobias Zachary "Toby" Ziegler、リチャード・シフ 吹替:佐々木勝彦)、広報部長と国内政策担当大統領補佐官を兼務、またスピーチライターでもある。広報面と政策において大統領に助言を行い、若手スタッフたちのまとめ役。CJとは旧知の仲で彼女をバートレット陣営に誘ったのはトビーである。サムとは兄弟のように想っていると言うシーンがある。大統領と険悪なムードのときもあるが、大統領にあらゆる角度から物事を見てもらうよう努めている。また、大統領とはチェスをよくする。就任演説や一般教書演説のライターであるが、期間前はいつもピリピリとしている。当初はバートレット陣営でもこれまでの選挙戦で勝利したことがないという点から能力に疑問を投げかけられ、選挙戦中も日中にもかかわらずバーで酒を飲んで酔っぱらうなどしていた。しかし、レオがトビー以外のスタッフをクビにし、その後ジョシュやサム、CJが参加すると献身的に選挙戦を戦い、見事バートレットを大統領に当選させた。就任演説は彼とサムが書いた。ジョシュ同様、シーズン1ではユダヤ系(ジョシュと違って熱心な教徒)であることを、暗にキリスト教右派から批判され、議論となった。皮肉屋で、おまけに毒舌家だが、案外、人情深い面も併せ持っている。弟はNASAで宇宙飛行士として勤務。ニューヨーク市立大学シティカレッジ卒業。トビーを演じるリチャード・シフとは同じ大学の卒業である。シーズン4で元妻でアンドレア・ワイアット下院議員との間に双子が誕生する。シーズン6ではCJの大統領首席補佐官へ昇進後はホワイトハウス報道官を兼任。シーズン7では宇宙飛行士の弟の死が影響してか、ジョシュとの喧嘩や宇宙ステーションの事故での政府の対応への疑問などで揺れ動く。そして、軍用スペースシャトルの存在をリークし、国家機密の漏洩の罪で大統領によって解雇された。“サム”サミュエル・ノーマン・シーボーン(Samuel Norman "Sam" Seaborn、ロブ・ロウ 吹替:吉田栄作(シーズン1-2)、横堀悦夫(シーズン3-4))、広報部次長兼大統領特別補佐官でトビーの直属の部下。企業のために働く弁護士が嫌になり、大統領選挙の時にジョシュに説得されバートレット陣営に加わる。選挙では大統領のスピーチのほとんどを彼が手がけた。正義感と責任感が強く、自分が弁護士時代に契約した会社のタンカーが座礁して原油が流出したときも自分の責任として感じた。シーズン1では高級売春婦と交際していたことから責任を感じ辞任まで考える。彼とトビーの書くスピーチ原稿は、後世に残るほどの名文が多いとされた。シーズン4で大統領選挙と一緒に行われた下院選に立候補した為ホワイトハウスから去る(選挙に負けた場合法律顧問に昇進させる話を劇中かわされたが、選挙に敗れた後は民間に戻っている。これはサラリーに不満を表明したロブ・ロウが降板した為で、最終シーズンのみゲストスターで復帰する)。この時後任のウィル・ベイリーを後任に推薦したのはサムであった。その後民間の弁護士として個人事務所を開くなど「ジョシュが聞いたら吐く」ほどの年収と結婚予定の彼女がいたが、ジョシュから「僕がレオで、君が僕だ」と、サントス政権の次席補佐官の就任を要請されて就任した。プリンストン大学及び、デューク大学ロースクール卒業。シークレットサービスには、自身の母校から「プリンストン」というコードネームで呼ばれている。“CJ”クローディア・ジーン・クレッグ(Claudia Jean "C.J." Cregg、アリソン・ジャニー 吹替:夏木マリ(シーズン1-4)、堀江真理子(シーズン5))、ホワイトハウス大統領報道官として記者会見で政府の方針などを発表する。広報部に所属している為、職位上、トビーやサムの部下に位置する(態度は彼らより上)。ハリウッドにある広告代理店で映画の宣伝を担当していたが、依頼主である映画プロデューサに強烈な啖呵をきったことでクビになり、トビーに誘われてバートレット陣営に加わる。敏腕報道官として記者会見では記者をやりこめるのだが、たまに逆にやりこめられる。また、ペンキ塗りたてのベンチに座るなど、少々おっちょこちょいな一面も。初期のエピソードではワシントンポスト記者のダニーと交際していることを非倫理的と悩む。後のエピソードで暗殺の対象になったことからシークレットサービスをつけられ、そのエージェント、サイモンと恋に落ちる。ちなみにシークレットサービスからは「フラミンゴ」という暗号で呼ばれていた。また、アルツハイマーを患う父親がオハイオ州に住んでいる。父親は高校で数学を教えていた学校の先生だった。ドラマでの華やかな役のようだが、実際の報道官の仕事はきわめて地味な裏方であり、政治記者には顔を知られていても、アメリカ国民の誰もに顔を知られているような仕事ではない。唯一テレビで報道官の発表が全国に流れるのはホワイトハウス自身のスキャンダルの場合など例外的な場合である。カルフォルニア大学バークレー校卒業。シーズン6で心臓発作に倒れたレオの後任としてアメリカ史上初の女性首席補佐官に就任する。報道官はトビーが兼任する。最終シーズンではCJのロマンスが再び取り上げられる。“チャーリー”チャールズ・ヤング(Charles "Charlie" Young、デュレ・ヒル 吹替: 鈴木ユウジ(シーズン1-4)、佐藤拓也(シーズン5)大統領私設秘書を務める、黒人の青年。警察官だった母親は銃撃で殉職し、妹の面倒を見るために大学には進学しないでメッセンジャー・ボーイの職に就こうとホワイトハウスを訪れた。しかし人事部の目にとまり、ジョシュの面接を受けて大統領私設秘書になった。仕事をする傍ら、弁護士を目指し大学へも通っていた。高校時代は成績優秀で頭の回転も速い。大統領の娘ゾーイと付き合うことで、白人至上主義者などからの脅迫状が届くようになり、シーズン1の最終話で起きた狙撃事件は、チャーリーとゾーイの交際が原因で発生する。シーズン2では、バートレット家がポール・リビアに作らせたというナイフを送られ、シーズン7のバートレット退任時には、バートレットが使っていた合衆国憲法書を送られるほど、バートレットに気に入られている。シーズン6の途中まで秘書を続けるが、大学卒業を機に秘書は辞める約束をバートレットと交わしていた。本来ならシーズン3のエピソードにもあった弁護士を目指す予定だったが、首席補佐官に昇進したCJが首席補佐官付大統領特別副補佐官として抜擢した。“ドナ”ドナテラ・モス(Donnatella "Donna" Moss、ジャネル・モロニー 吹替:八十川真由野)、次席補佐官秘書。半ば押しかけ女房的に1998年の大統領選挙の時にジョシュの秘書になる。ジョシュとドナの廊下を歩きながらのマシンガントークには特徴がある。おっちょこちょいな一面もあっていつもジョシュにからかわれている。物語が進むにつれて主要登場人物の中で一番成長する。ソーキンによると、ドナの役は脇役の予定だったが、シーズン1の好評のためレギュラーになった。ジョシュとロマンティックな関係になりそうでならないという微妙な設定となっている。“アビー”アビゲイル・アン・バートレット博士(Abigail Ann "Abbey" Bartlet M.D.、ストッカード・チャニング 吹替:平淑恵(シーズン1-4)、唐沢潤(シーズン5))ファーストレディで医学博士でもある。大統領の多発性硬化症の症状を和らげるため、医師倫理規定に反してインターフェロンを注射していた。大統領が撃たれたとき、運ばれた病院で麻酔医に「あなたが14人目」といったのはそのため。大統領の癇癪を受け止められる、レオを除けば殆ど唯一の人物。政治活動も積極的に行っており、国民の支持率は大統領を大きく上回るらしい。シリーズを通してしょっちゅう大統領とケンカばかりしている印象があるが、反面、持病を抱えた夫を心から心配している様子がうかがえる。“マット”マシュー・ビンセント・サントス(Matthew Vincente "Matt" Santos、ジミー・スミッツ 吹替:清水明彦)。6シーズンより登場。テキサス州出身の下院議員、ヒスパニック。妻と子供2人の4人家族。下院議員を辞めてテキサスへ帰ろうとしていた時にジョシュに説得されバートレット退任後の大統領を目指すために大統領選挙に出馬する。軍の現役予備役であるため、軍事面に関してはイメージが良い。スピーチ力が高く、理念もジョシュが惚れて大統領候補に擁立するほどである。バラク・オバマ上院議員(現大統領)がモデル(2004年の民主党大会での演説に感銘を受けた脚本家が、レギュラーに内定していたスミッツがヒスパニックであったために彼を大統領候補役にした)。4年連続(2000年、2001年、2002年、2003年)で最優秀ドラマ・シリーズとしてエミー賞を受賞しているなど、エミー賞始まって以来の記録を打ち立てた。エミー賞史上最多記録としては、ドラマシリーズ全体での計26回受賞、ファーストシーズンでの9個受賞、単一シリーズでの9個受賞(史上最多)がある。他にも、ゴールデングローブ賞最優秀作品賞では2000年に受賞し、1999年・2001年・2002年・2003年と計4度ノミネートしている。また、全米映画俳優組合賞最優秀アンサンブル演技賞(ドラマ部門)を2000年と2001年に受賞。登場人物を演じた俳優らも、以下の通り各種受賞している。NHK総合で2002年10月から2003年3月の期間シーズン1が放送され、その後2003年4月から土曜日午後11時枠でER緊急救命室VIIが放送された。2003年9月のER緊急救命室VIIの最終回のテロップに「2004年4月からER緊急救命室VIIIを放送します」と流れて、後番組として2003年10月から土曜日午後11時枠でザ・ホワイトハウス2(シーズン2)が放送された。だが何故か2004年4月からER緊急救命室VIIIは放送中止となり代わりとして土曜日午後11時枠で冬のソナタが放送されることになった。いろんな憶測が流れ「ER緊急救命室VIIIが2004年10月から放送するから、ザ・ホワイトハウス3(シーズン3)は放送されない」と言った情報も飛び交った(ER緊急救命室VIIIは10月2日土曜深夜0:45からNHK総合で放送された)。 ザ・ホワイトハウス(シーズン1)の2003年3月に放送された最終回のテロップには「2003年10月からザ・ホワイトハウス2を放送いたします」と流れた。しかし2004年3月のザ・ホワイトハウス2の最終回の一話前に「次回いよいよ最終回!お見逃しなく!」というテロップが流れ最終回には告知テロップも何もなかったために、打ち切られたと感じた一部の熱狂的ファンはNHKが視聴者を裏切ったと激怒しNHKに電話やメールで問い合わせた。2004年の10月からは土曜日午後11時枠で韓国ドラマ美しき日々が放送された。結果としてザ・ホワイトハウス3はNHK総合からNHK-BS2へのチャンネル変更となった。NHK総合で放送したドラマの続編をNHK-BSで放送するのは初めてのパターンでありNHKとしては韓国ドラマを放送することに決定したのだった。またシーズン3より吉田栄作から横堀悦夫に吹替の変更があった。NHKに続編の放送を望む電話やメールで問い合わせがあったものの、Super! drama TVにて2008年8月8日午後9時よりシーズン5の日本初放送が決定し、レギュラー放送に先がけて同年7月19日より先行放送があった。またシーズン5から小林薫、夏木マリ、鈴木ユウジ、平淑恵などNHKによる放送開始時からの吹替に変更があった。ホームビデオ・プログラム発売日;2005年現在:
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