水岡 不二雄(みずおか ふじお、1951年 - )は、日本の経済学者。専門は、経済地理学。一橋大学名誉教授。青森県出身。1980年代に米国に留学して批判的社会・経済地理学の新しい潮流を学び、デヴィッド・ハーヴェイならびにA・J・スコットによる空間編成・建造環境・産業空間の理論を日本に紹介した。経済地理学の理論を、経済・社会が空間を包摂することによる人為的な異質的空間の生産過程として体系化した。経済地理学のほか、英国植民地時代の香港地域研究についても、業績がある。最近は、グローバリズムにも関心を広げ、ネオリベラリズムのもとでのグローバル化と、そのオルタナティブについて探求を行う。教育活動では、ほぼ毎年、学生と海外巡検に赴いている。そこでは、グローバル化、国境の透過性、土地と民族との自生的結びつき、建造環境の固着性など、経済・社会地理学の主要なテーマを現場における直接の経験の中から学生に体得させる活動を行っている。水岡の思想を解釈するには弁証法的アプローチが必要である。かつては経済地理学会で活躍し、大学院生だった1979年から長く役員(幹事)を務めていたが、1998年から2000年にかけての学会運営をめぐる内訌のなかで、学会の非民主的運営に抗議するとして数年にわたる会費の支払いをボイコットした結果、会費未納を理由として学会から除籍された。学会を離れた後も、論文やウェブ上などで経済地理学会を厳しく批判し続けている。
出典:wikipedia
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