国道220号(こくどう220ごう)は、宮崎県宮崎市から日南市や鹿屋市を経由して鹿児島県霧島市に至る一般国道である。宮崎市から日南海岸を経て大隅半島を横断し、桜島のある鹿児島湾に沿って霧島市とを結ぶ幹線道路。南九州の大動脈のひとつであり、全線が国土交通大臣が管理する指定区間である。宮崎市の中心市街地、橘通り3丁目交差点を起点に南下し、大淀川に架かる橘橋を通過すると宮崎南バイパスとなる。宮崎市加江田からは青島バイパス、堀切峠バイパスと続き、日南海岸沿いに南下する道路は別名「日南海岸ロードパーク」とも呼ばれる。沿線には道の駅フェニックスやサンメッセ日南、鵜戸神宮などの観光地があり、日本有数のツーリングスポットとしても知られている。1986年には「日南フェニックスロード」として日本の道100選に選定され、2003年には宮崎県の広域観光ルート「ひむか神話街道」として指定された。また、宮崎市内はワシントンヤシ(ワシントニアパーム)やフェニックスの並木が植栽されており、南国情緒のある優れた街路樹景観が評価されて、読売新聞社選定の「新・日本街路樹100景」(1994年)のひとつにも選定されている。日南市南郷町からは進路を西に変え都井岬をショートカットする峠越えルートで串間市中心部へ向かい、志布志湾沿いから大隅半島のシラス台地を西へ横断して、鹿屋市を経由。同市古江町からは鹿児島湾(錦江湾)岸沿いに北上して、桜島口を経て霧島市を走る国道10号と合流する終点・国分敷根交差点に至る。一般国道の路線を指定する政令に基づく起終点および経過地は次のとおり。政令上の終点は国分市となっているが、合併に伴い、2005年(平成17年)11月7日以降は霧島市となっている。1953年(昭和28年)に道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として初回指定された路線のひとつである。『鹿屋市史 上巻(改訂版)』に掲載された地図によると、少なくとも中世までには現在の国道220号とほぼ同地点を経由する道路が開設されていたことがうかがえる。江戸時代、飫肥藩が現在の日南市から宮崎市方面へ向かう道路として、現在の国道220号に相当する「鵜戸街道」よりも山越えながらも直線的に結ばれていた「飫肥街道」(現在の宮崎県道27号宮崎北郷線など)を主に使用していた。これは鵜戸街道が「七浦七峠」と呼ばれるほどの難所であったことが関係している。鹿屋 - 串良間は「串良街道」として知られており、松並木が植え付けられていた。宮崎南バイパス区間は、清武町方面(国道269号)や宮崎空港方面(国道220号バイパス)からの通行車が合流し交通が集中することから、宮崎県内で最も交通量の多い区間のひとつとなっており、慢性的な渋滞が発生している。この対策として2008年7月末に、国道10号へ接続する国道269号のバイパス道路(加納バイパス)が完成した。また、宮崎IC(宮崎自動車道)から宮崎県総合運動公園までは、信号機がほとんど設置されておらず、道路の走りやすさマップでは最高ランクの「S」と認定されている。宮崎市 - 鹿屋市間を同じく結ぶ国道269号と平行するが、内陸の都城市を経由する国道269号に対し、日南海岸沿いを走る本路線のほうが、距離、所要時間ともに長い。日南海岸沿いの区間は、異常気象時に度々交通規制がなされるため、日南市方面の路線としては別に宮崎県道28号日南高岡線が整備されている。鹿屋市内は鹿屋バイパスによって中心市街地を避ける形で通過し、バイパスの一部区間には「ばら通り220」の別名がある。沿線にはロードサイド店舗が多数立地し、大隅半島で最も交通量の多い区間となったことから。桜島口に接する鹿児島湾岸区間は、垂水市牛根境に異常気象時規制区間がある。同じく、鹿児島湾に面する垂水市牛根にある道の駅たるみずは、「全長60メートルの足湯」がある観光新名所で知られる。4の事前通行規制区間が設定されている。日南海岸国定公園にも指定された日南海岸沿いの「日南海岸ロードパーク」区間では、変化に富んだ海岸線に沿ってヤシの並木や亜熱帯性の植物が多く、南国ムードを感じながら独特の海岸美を眺められるドライブルートでも知られる。沿線に観光名所も多く、美しい海岸線で知られる堀切峠、「鬼の洗濯板」の異名で知られる奇勝の青島や、海食洞の中に本殿が鎮座する鵜戸神宮がある。いっぽう西の牛根大橋の区間では、わずかながらも桜島(鹿児島市)を通過する。
出典:wikipedia
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