ABCラジオ(エービーシーラジオ)は朝日放送のラジオ放送部門の呼称。本項では、ABCラジオの基礎情報などについて記述する。同局のラジオの番組については、ABCラジオ番組一覧を参照のこと。放送の起点は4:35(土・日は4:30)で、日曜深夜(=月曜未明)には、原則として2:00 - 4:35をメンテナンスタイムとして放送を休止する(2016年4月改編以後)。ステーションキャッチフレーズは「いつもラジオと一緒、ABCラジオ」(2011年4月 - )。2014年4月からはこれと併用して「+Radio」(プラス・ラジオ)のキャッチフレーズも使用している(後述)。また、JRN(TBSラジオ系列)とNRN(文化放送・ニッポン放送系列)に所属。両系列の発足当初(1965年4月)から、クロスネット局として一部番組のネット受けを実施している。逆に、プロ野球中継やラジオドラマを中心に、自社制作の番組を(裏送りも含めて)JRN・NRN系列局へネットすることも多い。ABCラジオ高石送信所は、毎週日曜深夜(月曜未明)の放送休止時間(25:30(1:30)- 28:35(4:35))を放送設備のメンテナンスに充てているほか、およそ2年に1回のペースで工事を実施。工事期間中には、日曜深夜を除いて当該時間帯で生放送を実施している『もうすぐ夜明けABC』や、早朝番組の『ABCラジオショッピング』を休止している。また、1997年の京都中継局設備工事と2000年の高石ラジオ送信所放送設備の更新工事期間中には、当時アナウンサーだった芦沢誠による休止関連の告知を放送している。近畿広域圏をサービスエリアに定めているが、中継局は上記の京都中継局しか存在しない。1992年3月15日から2010年3月14日までは、親局・京都局ともAMステレオ放送を24時間実施していた。2010年3月15日からは、朝日放送の本社に関西地方のradiko配信システムセンターを設置。他の在阪ラジオ5局と共同で、ウェブサイト「radiko.jp」において、IPサイマルラジオ(インターネットによるサイマル放送)の実用化試験配信を実施していた。ただし、試験配信の期間中は、配信エリアを大阪・京都・兵庫・奈良の2府2県に制限していた。2010年12月1日からのradiko本運用では、配信エリアを滋賀県と和歌山県にも拡大したため、近畿2府4県内であればradikoによるABCラジオの聴取が可能になった。なお、『radiko.jp』プレミアム(本来の放送・radiko配信外エリアからも番組を聴取できる有料サービス)には、運用開始(2014年4月1日)の当初から参加。同日12:00から生放送のレギュラー番組『とことん全力投球!!妹尾和夫です』が、『radiko.jp』プレミアムによる最初の同時配信番組になった。朝日放送では、AM放送のサービスエリア内における難聴・災害対策を目的に、総務省へFM補完放送(ワイドFM)の免許を申請。その結果、毎日放送(MBS)・大阪放送(OBC)と共に、2015年7月27日付で予備免許を交付された。予備免許の交付後は、試験電波の発射を経て、2016年2月29日付でMBS・OBCと共にFM補完中継局本免許を交付。3月19日(土曜日)の12:00に編成する『ほんまもんのワイドFMをハッキリ愛して』(ABC・MBS・OBCの共同制作・同時生放送による特別番組)から、従来のAM放送と並行しながら、関西地区のラジオ局では初めて大阪FM補完中継局からの本放送を開始した。周波数は93.3MHzで、大阪府のほぼ全域と兵庫県・京都府・和歌山県・奈良県の一部をサービスエリアに設定。乾麻梨子アナウンサーが、ABC代表の「ワイドFM大使」として、MBS・OBCの番組やPRイベントにも登場している。かつては、トーク・バラエティー番組が多い毎日放送 (MBS) と、歌謡曲のリクエスト番組が多いABCとの間である程度棲み分けが存在していた。しかし、在阪FM局躍進の影響で若年層のリスナーが減っているため、現在では以上のイメージが混在しつつある。パーソナリティーがお笑い志向に走る関西圏のラジオ局の中でも、ABCラジオが最も傾向強で、番組によっては単なるウケ狙いだけが目的のコーナーが存在する番組もある。番組編成については、平日には自社制作番組の比率が高い。しかし、土曜・日曜はかねてから、早朝・夜間を中心にTBSラジオ・ニッポン放送・文化放送制作の箱番組を比較的多く放送している。毎年春と秋に実施される番組改編の比率も、2009年7月の改編(後述)までは、FM局を含めた在阪ラジオ局の中でFM802に続いて少なかった。土曜・日曜の午後には、1980年代から長時間のワイド番組を編成することが多い。この編成は、阪神戦(土曜日は2004年まで近鉄戦)のデーゲーム中継や競馬中継(後述)を考慮していることによる。プロ野球中継はTBSラジオがキー局を務めるJRNを主軸においているが、シーズンオフではニッポン放送や文化放送の番組のネットが多く、またJリーグなどのサッカーの試合(多くはニッポン放送制作)、箱根駅伝(文化放送制作)や福岡国際マラソン中継(九州朝日放送・ニッポン放送共同制作。朝日新聞社主催)などNRNのスポーツ中継の多くはABCラジオだけがネット受けをしており、ABCが制作するラジオドラマでは文化放送およびニッポン放送双方に一つずつ番組をネットしていることなどから、NRNの色がやや強い。なお、ニュースのネットワークはJRNがMBS、NRNはOBCが属する。ABCは朝日新聞の協力を得てニュースを自社製作するが、一部ニッポン放送からの配信もなされている(東京のNRNニュースは文化放送が担当)。1975年7月からは、日曜日の午後に『ABC中央競馬中継』を編成。先に中継を始めていたMBSとの差別化を図るべく、虫明亜呂無をレギュラーゲストに迎えるなど、競馬のロマン性を前面に押し出していた。1980年代からは、阪神のデーゲーム中継や生ワイド番組への内包コーナー扱いで、当日のメインに該当する1つのレースのみ中継。阪神戦の中継と重なる場合には、競馬の生中継を優先するか、レース終了後に時差放送形式で実況音源を流していた。しかし、2013年4月改編で競馬中継から撤退。2004年から競馬の重賞レース期間中に独立番組として放送されてきた『ジョッキー・ルーム』も、この改編から放送を開始した生ワイド番組『Monday! SPORTS - JAM』に内包されるようになった。アニラジに関しては、現在土曜と日曜に文化放送制作の番組が計2本放送されている。自社制作のアニラジは一貫して制作されていなかった(2014年6月まで放送していた『夏子と千和のツンピリラヂヲ』は名目上ABCが幹事局であるが、本来はスポンサーである山芳製菓のWebラジオプログラムを配給受けしたものである)が、2014年4月から1年間、初めて自社制作による『吉田仁美のプリキュアラジオ キュアキュア・プリティ』を放送していた。ベテランのメジャータレント・芸人を多数抱えているMBSラジオに対して、関西圏でもマイナーな知名度を持つタレントやDJを起用しているのも特徴である。かつては沢田研二や浜村淳などのスターやタレントを自社ローカル番組に起用していたが、近年の経費節減路線の煽りから現在はそういった芸能人の起用は皆無である。ABCでは例年、年に数回(現在は4月・6月・10月・12月、以前は6月・12月のみ)実施される「ビデオリサーチ関西圏ラジオ個人調査」(いわゆる聴取率調査)期間に合わせてスペシャルウィーク(以前は「ABCラジオ ジューシーデイズ (14DAYS)」と題していた)というキャンペーンを展開している。「ジューシーデイズ」という名前は、聴取率週間の前週から2週間開催されることによる。2007年頃までは、6月と12月の聴取率調査に合わせたキャンペーンに、毎回違ったタイトルを冠していた。ただし、年4回の調査に移行してからは、「(季節名)のジューシーデイズ」に統一。サブタイトルで変化を付けていた。調査期間が1週間に短縮されてからは、「ジューシーデイズ」に代わって、期間ごとに異なる名称を使用(例:2015年12月「ABCラジオ やったるDAYS」)。その一方で、調査前週の月曜日から調査最終日(日曜日)までの期間を、「スペシャルウィーク」に設定している。また、「ジューシーデイズ」の期間中は、日曜日の最終番組終了後に特別番組枠として「サンデーミッドナイトスペシャル」を編成。レギュラー番組の特別版、パイロット番組、『ハロプロやねん!スペシャル』などを組み込みながら終夜放送を実施していたが、現在は聴取率週間でもメンテナンスを実施する場合が多い。2010年度の夏は「アタックウィーク」と銘打ってのキャンペーンを展開していた。聴取率については、2008年頃までかなり高く、大阪府内に本社を置く毎日放送 (MBS) やラジオ大阪 (OBC) やFM各局など他局の追随を許さない状態が続いていた。2007年10月のビデオリサーチによる関西圏聴取率調査では、15期連続となるAM局内首位を達成(FM局を含めた全局内首位は7期連続)。平日の昼間に関してはFM局とは互角で、MBSやOBCとは大きく差を開けていた。特に、平日朝の『おはようパーソナリティ道上洋三です』、平日昼間の『上沼恵美子のこころ晴天』、ナイターオフ番組の『歌謡大全集』、月〜金曜深夜の『ABCミュージックパラダイス』(2009年上半期で終了)、日曜深夜の『誠のサイキック青年団』(2009年3月終了)などは長寿番組で聴取率も非常に高かった。しかし、2008年12月の聴取率調査では平日昼間の番組に関して、MBSの『こんちわコンちゃんお昼ですょ!』が放送時間帯全局聴取率1位を獲得、FM局も含む全局全番組中の聴取率でも4位となり、同時間帯放送枠のABCパワフルアフタヌーンが後塵を拝する立場に逆転。2009年3月には『サイキック』が「諸般の事情により前週の放送にさかのぼって最終回とする」という前代未聞のアナウンスで突然の打ち切りとなる。2009年4月、MBSは局史上最大規模の番組改編(改編率53%)を実施。同年6月の聴取率調査で在阪局の単独首位に立った。これに対して、ABCでは2009年7月6日放送分から、平日午前 - 午後の時間帯と全日22時 - 深夜の時間枠を大幅に改編。『ABCヤングリクエスト』以来43年続いた平日22 - 25時台の自社制作枠を金曜日の新番組『ミューパラ アグレッシブ』(『ABCミュージックパラダイス』の後継番組)に縮小するなど、自社制作番組の比率を改編前から20%ほど減らした。平日の22時 - 深夜3時台には、『銀河に吠えろ!宇宙GメンTAKUYA』(2009年11月30日から『オールナイトニッポンGOLD』、いずれもニッポン放送制作で月 - 木曜日のみネット)→『レコメン!』(文化放送制作、24:00台の全国ネット枠のみ)→『JUNK』(TBSラジオ制作)など,在京局の制作番組のネット受けに転向した。ABCが7月としては異例の大規模な改編に踏み切った背景には、前述の聴取率調査の結果(ただし、聴取率の結果が発表されるのは翌月中旬であるため、改編時点では結果は発表されていない)とは別に、新社屋の移転(2008年6月)などによる経費の増大、広告収入の赤字、テレビ部門の地上デジタル放送の設備投資の影響が挙げられる。また、平日夜間 - 深夜帯を中心に在阪FM局の台頭が著しいことや(これはMBSやOBCでも同じ傾向が見られる)、「東京の番組を関西でも放送して欲しい」というリスナーの要望が以前から多かったこともある。ただ、その後の聴取率調査でも、MBS(2009年10月調査)やFM802(2009年12月調査)に首位を奪われた。また、セッツインユース(全局聴取率)は7.9%(2009年10月調査)に低下していた。これを受けてABCラジオは2010年春にもさらに43.8%の大幅改編を実施し、番組時間帯の見直しなどを実施。これにより同年4月期の調査で3期ぶりに同率ではあるが首位に返り咲き、平日平均シェアも単独首位となった。さらに2011年春の調査でも全日・平日平均で首位となった。しかし、その後の調査では、首位の座を再びMBSラジオに明け渡している。なお、2013年1月には、ナイターオフ編成下では異例の番組改編を実施。2012年12月の最終週には、土曜・日曜に放送してきた自社制作番組(『芦沢誠のGO!GO!サタデー』『日曜さくらい倶楽部』『しもぐち☆雅充の今夜は歌わナイト』『小山乃里子のうた声ラジオ』など)を一斉に終了させた。これらの枠については改編後も自社制作を維持し、主として30-40代のいわゆる「団塊ジュニア」世代をターゲットとした新番組を立ち上げている。2014年3月31日から始まる同年の4月改編では、「radiko.jpプレミアム」の運用開始を背景に、在京局制作番組(前述)の同時ネットに充てていた月 - 木曜日22:00 - 25:00台・月 - 金曜日25:00 - 27:00台の編成方針を一新。『オールナイトニッポンGOLD』(『銀河に吠えろ!宇宙GメンTAKUYA』の後継番組)、『レコメン!』シリーズ、および『JUNK』の同時ネットを終了させたうえで、『よなよな…』『夜は、おととも』(いずれも自社制作・生放送の帯番組)の放送を開始した。ちなみに、上記の時間帯に自社制作のレギュラー番組を編成するのは、『ABCミュージックパラダイス』『ABC発午前1時』の終了(2009年7月)以来4年9ヶ月振りである。編成全体では、30代・40代やスマートフォンからradikoで番組を聴取するリスナーに向けて、「+Radio」(プラス・ラジオ)というコンセプトを提唱。上記以外の時間帯の番組でも、放送時間や出演者を相次いで変更している。今回の改編について、朝日放送側では「ラジオというのは何かあった時に頼られる媒体。当社も大災害への備えをしておくべきということで、今春の改編で生放送率を79%に、自社制作率を93%に上げた。ラジオは地域密着型であるべきだし、一方、エリアフリーの「radikoプレミアム」のサービス開始で、全国のリスナーに当社のラジオを聞いてもらいたいということも背景にあった。」と説明している。時報は正報音のみ(予報音「プッ、プッ、プッ」がない)で日本では珍しく、「ポー」と響く低いドの音を採用している(以前は同じ低い音であるが「プー」響かずに切れていた)。なお、サイマル放送を行なっているradikoでは時報音が流れず、この部分は無音となっている。かつてはABCテレビの時報でも同じ音が使用されていた(大淀旧社屋時代)。かつては、番組中にいきなりポーンと鳴るだけで、時刻の告知はしないことが多かったが、現在は原則時報スポンサーが付くようになった。ただし、「時刻は○時」や「○時です」というアナウンサーもいる。1991年以前のスポンサーが付かない場合の時報は、現在も放送終了時に流すオルゴール(曲名「聞こうABC」)と同じ曲で別アレンジのオルゴールを流していた。その後、時報の音楽は2度変更されて、現在のスタイルとなった。大淀の旧本社社屋で放送されていた2008年6月22日までは「ポーン〜」と最後まで伸びた感じの時報だったが、福島の現本社社屋からの放送となった6月23日以降は時報の最後が途切れる感じの時報(「プー」の単音時代の時報に近い)となっていたが、8月以降は時報のカットアウト時期を元に戻して元のスタイルに戻っている。このほか、1990年代までは平日は夜間を除くほぼ毎時(土曜と日曜は概ね3 - 4時間ごと)の時報直後にABCニュース(5 - 15分)を放送していたため、この時報直後のABCニュースにも曜日ごとにスポンサーが付いていた。月曜日から金曜日の昼間帯の各時報にはスポンサーが付いている。各時間ごとのスポンサーは次の通りとなっている(2016年10月現在)。2016年2月現在、土日とも10時が「スーパーコスモグループ」、土曜12時は「高須クリニック」が時報スポンサーとなっている。00分以外の場合、番組の前に時刻を告知することがある。時報前にオルゴールを流していた頃は、時刻だけを言っていたが、1991年に00分のオルゴールをやめた後はチャイムを鳴らしてから時刻を告知するようになった。2015年2月現在は専用のジングルを流した後に時刻を告知するが、月曜日の朝4時35分(オープニング後)に流れる程度でほとんど使われていない。また、『おはようパーソナリティ道上洋三です』においては番組独自の告知を行っており、カッコウや風鈴などのサウンドエフェクト(SE、季節によって変えている)のあとに合成音声による時刻告知を行っている。CMや番組進行に関係なく強制送出されており、6・7時台は5分おきに、8時台は10分おきに流される。ラジオスタジオは本社13階に5つ設けられていて、在阪ラジオ局の中でもっと高い所にあるスタジオである。生番組は基本的に第2スタジオと第3スタジオを交互に使用している。原則として毎週月曜と金曜 - 日曜はNRNライン(キー局:月・金はニッポン放送、土・日は文化放送)、火曜 - 木曜はJRNライン(キー局・TBSラジオ)でネット受けをするが、地元・阪神タイガースが絡む試合は2003年以降ビジターの試合でも朝日放送のスタッフを派遣して中継することが多い(東京ヤクルトスワローズ主催ゲームはJRNでは中継権がないのでJRNラインの中継日、さらに文化放送とネットを組む土・日曜でもニッポン放送が技術協力して中継している。また、2007年まではJRNラインの中継日でも阪神戦以外のヤクルト主催ゲーム(主に巨人戦。2001年まではNRN独占だった横浜ベイスターズも)を阪神戦のデーゲームまたは非開催時を中心にニッポン放送の解説・アナウンサーによる裏送りで中継し、JRNナイターを予備カード扱いとしていたが、その後ははJRN全国中継のカードを放送するか「プロ野球ネットワーク」、または「赤星と次郎のオーライオーライ」などの自社制作番組を放送している)。2007年度は、土曜・日曜のナイターについては原則、阪神戦がある場合を除いて中継を行わず独自編成となった。しかし2008年度以後は、春季(4月度)は左におなじであるが、7月度の番組改編時より「ABCフレッシュアップベースボールスペシャル」として、阪神戦の開催如何に関わらずJRNライン(2010年度からはNRNライン)に従ったナイター放送を行っているが延長オプションは無い。ただし、阪神戦がデーゲームを含めて実施されない(もしくは高校野球のため放送できない)場合は、全国放送のナイターを延長オプションありの「ABCフレッシュアップベースボール」として放送する。また2010年度から土曜日の「ABCフレッシュアップベースボール」デーゲーム中継については当日午後に放送されているワイド番組内の一コーナーとして放送されている。2001年から2005年に行われたマンデー・パ・リーグでは、原則としてナイターの放送はしなかったが、ABC制作の実況中継を行い、地方局(KBCラジオやSTVラジオなど。なお東京圏は文化放送がネット局であるが、同局は自社製作分を放送し、ABCは技術協力のみ)に向けて、関西勢の試合を裏送りネットで放送した。なお、近鉄バファローズが優勝争いした際の終盤戦は、特例として自社でも放送したことがあった。このほか、2008年以降は文化放送ライオンズナイター(平日の関東ローカル)についても、技術協力を行っている。日本シリーズに関しては第1・2・6・7戦はJRNライン、第3・4・5戦はNRNライン(但しシリーズに限りニッポン放送と文化放送の2つのラインでネットワークするため、試合によってネットラインが変わる)で放送する。(地元チームが勝ちあがった場合、関西地方以外の試合もABCのスタッフで中継する)なお2010年から、JRNナイターのキー局であるTBSラジオが原則土・日のプロ野球中継を取りやめたため、ABCは文化放送 (QR) をキーステーションとする関西地区の土・日NRN中継担当となった(2007年をもってOBCラジオ大阪がプロ野球中継を廃止したため、QRは土・日の関西地区のNRN担当をMBSとした。しかし、MBSは土・日もニッポン放送 (LF) とのネットをメインとしたため、NRNナイターには裏送りのみの参加となったことや、LFライン・QRラインともMBSの独占となったことを考慮し、2010年QRは土・日の関西地区のネットをABCにチェンジ)。また、土・日のビジター(関東地区)の阪神戦を中継する場合、ヤクルト・DeNA主催の場合は原則としてQRまたはLFが技術協力するが、セ・パ交流戦のロッテ・西武主催デーゲームではQR・LFの要員や放送ブースなどの都合によりTBSラジオが技術協力することもある。ただし、土・日のデーゲーム中継では引き続き原則としてJRN単独局(HBC・CBC・RKBの3局が該当)とのネット関係を継続(逆にナイターの場合はABCがNRN担当であるため、MBSがLF-MBSラインとの兼用で前述のJRN単独局と結ぶ)するため、中日・日本ハム・ソフトバンクの関西でのビジターゲーム中継は、日程や開催時間帯によってネット関係が変動する状況となっている(ソフトバンク戦に関しては、ABCがKBCと、MBSがRKBと資本関係があるため、デーゲームでも時折変動することがある。なお、クロスネット局のRCCとTBCに対しては、開催時間帯に関係なくABCがNRNラインで供給するが、速報チャイムは便宜上デーゲームのみJRN仕様を使うことがある)。これに伴い、土・日の他球場の試合速報チャイムは自社単独放送時も含めてナイターではNRN仕様を基本とし、NRN単独局へネットする時以外の自社制作のデーゲームと、阪神のビジター試合をJRN単独局の技術協力の元で自主制作する場合には、JRN仕様のものを使う(MBSも類似した運用で対応)。また2014年からは、日曜日の「巨人 vs 中日」の裏カードの阪神主催デーゲームをNRN単独局の東海ラジオ(SF)に同時ネットしている(「ヤクルト vs 中日」を中継できないCBCとの関係上、SFのLF・QRからの「巨人 vs 中日」のネット受けを原則としてNRNナイター本番カード・予備からの昇格時と優勝決定試合・クライマックスシリーズに限定しているため。前年までは競馬中継のため自社で放送しないMBSから裏送りを受けていた)。全国高校野球選手権大会(8月)が行われる期間中、ABCでは開会式、全試合試合開始から試合終了まで、そして閉会式と完全実況中継を放送するため、通常放送しているワイド番組は休止や短縮放送になる。大会期間中、雨天順延などで試合が行われない場合は、通常番組が復活する。しかし、この大会実況中継で番組が休止の間、パーソナリティもそれぞれ夏休みを取っている場合が多く、雨などで番組が復活しても、通常日の番組パーソナリティが夏休みのため出てこずに、通常とは異なるピンチヒッターの出演者による生放送であったり、大会直前に収録したレインコートバージョンの放送になる場合、さらに高校野球期間中はレギュラー番組そのものを休止して、通常とは全く異なる体裁の特別番組を編成するケースもある。2008年7月1日から、MBS、FM大阪、FM802、α-station、和歌山放送とともに関西民放ラジオ局のトップとして、緊急地震速報システムをスタートさせた。しかし、ほかの放送局が特別番組を組んだり、CMスポットの時間で緊急地震速報に対する注意点などを繰り返し放送しているのに対し、ABCでそのようなことを行わず、また番組などでも、緊急地震速報の対する注意などを取り上げることはほとんどない。2008年6月の社屋移転に伴い、ラジオに関する音楽はすべて新社屋内の音楽専用サーバーから直接出力、放送されるようになった(全国ラジオ局で最初の試み)。つまり、急に曲をオンエアする必要がある場合、今までのように、ADなどがレコード室に走るのではなく、D卓から、サーバ用のコンピュータに検索し、すぐオンエアできるようになった。道上洋三などが自分の番組に関わっているスタッフにあだ名をつけ、番組内でそのあだ名で呼ぶので、ABC局内のほかのラジオ番組でも、そのあだ名が呼ばれることが日常化。公開イベントでもリスナーからスタッフに声がそのニックネームで声援が送られるようになった。しかし、道上のニックネームの付け方が適当で、かつ、気分でコロコロと代えていくので、スタッフがほかの番組に移動になると、「今なんて呼ばれているの?」などというやり取りもしばしば起こる。『全力投球!!妹尾和夫です』を放送した時期には、同番組を含めて、月〜金曜放送の生ワイド番組のメインパーソナリティ(道上洋三・妹尾和夫・芦沢誠)が14Daysや「ABCラジオまつり」などのイベントに揃って登場することが多かった。その際には、日本大学出身という共通点から、3人のことを“日大トリオ”と総称していた。ちなみに妹尾は、同番組の中で、道上を「先輩」、自身を「中輩」、芦沢を「後輩」と呼んでいた。一般的に、ニュースデスクとは放送内容などの決定や原稿の最終確認などを行う新聞社や放送局のニュース報道担当の記者キャップのことを指す。しかしABCラジオでは、2012年9月30日(金曜日)まで、平日の午前6時台から11時台までの『ABC朝日ニュース(現・ABCニュース)』を担当するアナウンサーを固定。放送上ニュースデスクと呼んでいた。聴取者がラジオ番組に参加する際に用いるラジオネームが明記されていても、平日早朝の番組「おはようパーソナリティ道上洋三です』では、「○○市、××才の男性の方からです」などと紹介し、ラジオネームが読まれることがほとんどない。2010年春現在、その傾向は、平日午後のワイド番組「武田和歌子のぴたっと。」や土曜日朝の「ようこそ!伊藤史隆です」にも広がり、これらの番組でも同様のスタイルでファックス、メール、はがきなどが紹介されることが多い。オープニングの音楽は、AMステレオ開始前は5分程度のオーケストラの曲を使っていた。歴代のコメントは安部憲幸・乾龍介らが担当していた。1992年3月に、AMステレオ化された際に、音楽は、当時のテレビのオープニングで使われていた坂本龍一の曲に変更された。ただし、テレビ版で流れるパーカッションがないなどアレンジが多少変更されている。AMステレオ化後のコメントは中原秀一郎(当時・朝日放送アナウンサー)による。コメントはステレオ化前、後とも、「JONR、JONR、こちらはABC・朝日放送です」とコメント。周波数、出力を告げ、音楽が流れる。音楽が終わると、「おはようございます。今日も一日、朝日放送の番組でお楽しみください」と告げて終わる。オープニングの直前には試験電波を流す。AMステレオ化前は3回信号音(テストトーン)を流す形であったが、ステレオ化後は、最初に左チャンネル、次に右チャンネル、3度目で左右両チャンネルに信号を流すパターンとなった。なお、2000年10月から1年間に限り西野義和(当時・朝日放送アナウンサー)が担当し、テレビのオープニング同様、創立50周年のテーマ曲で、スピッツの「ホタル」が使われた。終了後のコメントに「おはようございます。今日も一日、創立50周年のABCでお楽しみください」と加わっていた。1997年には京都中継局が新設されたが、中継局についてのアナウンスは同時に設置したMBSラジオ・ラジオ大阪ともどもオープニング・クロージングでは省略されていた。ほたるまちの現本社から放送を開始した2008年6月23日朝の放送開始時から岩本計介(朝日放送アナウンサー)のアナウンスとなり、コメントが大幅に変更された。コールサイン後のコメントが「こちらは朝日放送・ABCラジオです。周波数1008kHz、出力50kWで、大阪・ほたるまちからお送りいたします」に、音楽終了後のコメントが「おはようございます。今日も一日、ABCラジオの番組でお楽しみください」となった。音楽は坂本龍一の曲を継続している。ステレオ放送を廃止した2010年3月15日朝の放送開始時より、藤崎健一郎(朝日放送アナウンサー)によるアナウンスへと変更され、試験電波はモノラルで1回信号音を発射した後にコメントを行っている。コメント内容に若干変更があり「大阪・ほたるまちからお送りしています」になっている。2014年8月11日からは、音楽をABCテレビのオープニングで1956年の開局から1990年まで使用されていた「OTVシグナルミュージック」(服部良一作曲)に変更し、OTVシグナルミュージックの後半(テレビオープニングでは中継局の表示を行っていたパート。鳥のさえずりが入っている)で高石送信所、京都中継局の両方をアナウンスするようになった(京都中継局のアナウンスは今回が初めて)。ナレーションは「JONR、JONR。こちらは、朝日放送です。只今から、本日の放送を開始いたします」のアナウンスの後、OTVシグナルミュージックが流れ、そして「皆様、おはようございます。こちらは、ABC朝日放送です。ABCラジオは、大阪高石送信所から、周波数1008kHz、出力50kWで、京都中継局からは、周波数1008kHz、出力300wでお送りいたします。今日も一日、ABCラジオの番組でお楽しみください」となっている。FM補完放送がスタートした直後の2016年3月21日早朝からは、FM補完中継局・周波数を入れる形で、ナレーションも、伊藤史隆(朝日放送アナウンサー)によるアナウンスへと変更された。最初のアナウンスは同じで「OTVシグナルミュージック」は後半の鳥のさえずりが入っている部分をカットして、BGMなしで高石送信所、京都中継局のあとに「生駒山の大阪FM補完中継局」の周波数・出力を案内しする形になった。なお、放送休止時間に流れる試験電波発射中のアナウンスも変更されている。クロージングは日曜日の深夜(月曜日の未明、2014年7月現在は1:30)に流れる。音楽はキダ・タローが昭和40年代に作曲したラジオのステーションソング「きこうABC」のオルゴール・ヴァージョン(通称・チンコロカン)である。このオルゴールは長年継続して使われている。なお、2001年ごろまでは、テレビのクロージングでもキダの曲が使われていた(テレビの曲は別の曲)。かつての人気番組「ABCヤングリクエスト」の時代には24時間放送を行っておらず(1983年まで)、同番組パーソナリティである男性アナウンサーが番組の直後に生で放送終了を告げ、その後オルゴールを流して終了していた。「ABCヤングリクエスト」終了以降の大淀社屋時代(2008年6月22日深夜=同23日未明)は、まず、久下景子(フリーアナウンサー)が「…これから4:35まで放送を休ませていただきます。なお広い範囲で地震などの災害が発生した場合は放送を開始致します」とコメントし、続けて乾龍介(当時・朝日放送アナウンサー)が「今夜も朝日放送を最後までお聞き頂きありがとうございました…」とコメント。周波数・出力・コールサインなどを読み上げ、その後オルゴールが流れていた。災害時の放送再開を告げる久下のアナウンスは阪神・淡路大震災後に開始されたもので、それ以前は乾龍介の部分で最後にコールサインを告げる前に「なお、早朝の放送は(開始時刻。例えば5:00)からお送りします」とコメントしていた(アナウンサー、開始時刻は時期によって変更あり)。なお、2008年6月22日深夜(23日未明)2:45の放送終了時は社屋移転に伴う特別なアナウンスは行なわず、通常のクロージングを放送した。ほたるまち社屋へ移転後最初の日曜日深夜(月曜日未明)にあたる2008年6月29日深夜(30日未明)からは、従来久下・乾の2名がアナウンスしていた内容とほぼ同じ内容を、加藤明子(朝日放送アナウンサー)が1人でアナウンスする方式となった。「周波数1008kHz、出力50kWで、大阪・ほたるまちからお送りしました」とコールサインの後「どちら様も、素敵な朝をお迎えください」というアナウンスが付いた。ステレオ放送終了・モノラル放送への変更後最初の日曜日深夜(月曜日未明)にあたる2010年3月21日深夜(22日未明)より、藤崎健一郎(朝日放送アナウンサー)によるアナウンスへと変更。「どちら様も、素敵な朝をお迎えください」というアナウンスをなくし、先に「JONR(2回)」と連呼した後、周波数のアナウンスをしている。2014年8月3日深夜(8月4日未明)からは橋詰優子(朝日放送アナウンサー)が担当。この際、京都中継局(同期放送)の周波数・出力のアナウンスと「明日もまた、ABCラジオでお楽しみください。それではどちら様もお休みなさい…」の文言を追加している。2016年3月21日未明からFM補完放送を加えたアナウンスとなり、加藤明子(朝日放送アナウンサー)が再びアナウンスする方式となった。オープニング同様にFM補完中継局のアナウンスが加えられているが、これまで続いていた朝の放送開始時間の告知がカットされた。また、オルゴールは「きこうABC」のままだが音源が変更され、原曲に近いものとなった。
出典:wikipedia
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