『デジモンアドベンチャー02』(デジモンアドベンチャー ゼロツー、"DIGIMON ADVENTURE 02(ZERO TWO)")は、デジモンシリーズのテレビアニメ第2作、『デジモンアドベンチャー』の続編。通称:「デジモン02」、「02」。いわゆる「デジモン四部作」の2作品目である。前作『デジモンアドベンチャー』(無印)から登場人物や世界観を受け継いでおり、純粋な続編となっている。次作『デジモンテイマーズ』以降は毎回世界設定が異なり、作品間での整合性は考えられていないが、ゲームなどではパラレルワールドとして扱われる場合がある。デジメンタルの力で進化する「アーマー進化」、デジモン同士が合体する「ジョグレス進化」など古代の進化や、新しい進化が多種多様に登場することが特徴であり、デジモンアニメシリーズ中最も進化方法が多彩である。デジモン人気がピークの最中の作品で、玩具・関連グッズ売り上げ、映画興行などでは高い数字を出した。一方で、想像の余地のあるラストだった前作とは違って、本作では最終回において子供たちの将来の姿・職業・子供までハッキリ描き切り、物語を完結させている。また、作中における重要なエピソードがゲームシリーズのシナリオに分割されており、アニメシリーズの中でもメディアミックス展開が色濃い作品である。最高視聴率・12.7%、最低視聴率・6.2%、平均視聴率・11.0%、バンダイ総玩具売上144億円。八神太一達の冒険から3年後の2002年。デジタルワールドはデジモンカイザーと名乗る少年に支配されていた。デジモンカイザーは進化を抑えるダークタワー、デジモンを操るイービルリングを使い、デジモン達を混乱に陥れていた。一方、お台場に引っ越した高石タケルは転校先の小学校の校庭で太一と似た少年・本宮大輔と出会う。編入先のクラスでかつての仲間であり、太一の妹である八神ヒカリとも再会し、さらに校庭で出会った大輔とも知り合うが、なんと大輔は新たなデジヴァイス「D-3」を受け取り、新たな選ばれし子供へとなった。一方デジタルワールドで太一がピンチに陥っていることを知り、大輔達はデジタルワールドへと向かう。そこで大輔は勇気のデジメンタルを引っこ抜くことで、自身のパートナー・ブイモンを目覚めさせる。さらにデジメンタルを使いブイモンをフレイドラモンへとアーマー進化させ、操られていたモノクロモンのイービルリングを破壊、解放させた。そして大輔は太一からゴーグルを受け継ぎ、選ばれし子供として戦うことを誓う。さらに新たな仲間である井ノ上京とホークモン、火田伊織とアルマジモン、そして再び選ばれたタケルとパタモン・ヒカリとテイルモンと共に、デジモンカイザー・一乗寺賢との戦いが始まった。ストーリー自体は、デジタルワールドを守るために選ばれし子供達が現実世界とデジタルワールドを往復する展開を取っており、前作のようなサバイバル要素は薄く、ヒーローもののようなコンセプトになっている。また本作では基本的に不殺のスタンスが徹底されている。前半に登場する敵デジモンの多くはデジモンカイザーによって操られた者たちであり、イービルリングやイービルスパイラルといった洗脳の道具を破壊することで殺害すること無く決着がつけられる工夫がなされていた。また中盤からは「命」の無いと言われるダークタワーデジモンが数多く登場した。そのほか敵勢力内での同士討ちや異次元空間への追放などが多く、直接的に子供たちの陣営が敵対するデジモンを殺害する場面は極めて少ない。44話「暗黒デジモンとの死闘」は、『デジモンテイマーズ』のようにほとんど唯一生きたデジモンを殺害するエピソードであり、作中で子供たちの一人がショックを受ける場面が描かれている。13話「ダゴモンの呼び声」の脚本は、小中千昭が執筆しており、クトゥルー神話の色が濃い一風変わった話で、伝奇やクトゥルー神話をモチーフにした作品を多く手掛ける作家朝松健も絶賛する話であった。また、13話のタイトルコールのときにデジモン文字で「フングルイ ムグルウナフ クトウルウ ルルイエ ウガフナグル フタグン」(「ルルイエの館にて死せるクトゥルフ夢見るままに待ちいたり」の意)と記されていた。2000年夏の東映アニメフェアで前後編で上映された。シリーズ初の長編であり夏休み公開作品。バンダイ創立50周年記念作品。同時上映『おジャ魔女どれみ♯』。興行収入12億円。「戻れない過去」がキーワードとなっており、娯楽作品に徹した前作『ぼくらのウォーゲーム!』とは一変し、感傷的な作風となっている。東映プロデューサー・関弘美は、「第2作は映画でいうと、ハリウッドの映画の作り方です。2000年夏の『02』劇場版はヨーロッパの独立プロダクションなんかの映画の作り方」と、本作品の特徴を説明している。山内重保監督による難解な非言語的演出が随所に見られ、デジモンシリーズの映画作品のなかでも異色作となっている。そのためかファンの理解が及ばず、作品の出来に対して少なからず非難の声が寄せられたが、アニメーション監督の細田守とアニメスタイル編集長の小黒祐一郎は「どうして、あの『デジモンハリケーン』の面白さが分からん!?」、「技術や理屈を超えた破天荒ぶりがある」と発言し、山内を擁護する立場をとった。本作では、多くのシーンにおいてキャラクターから影色をなくした作画が確認できるが、これは俗に“影なし作画”と謂われるものであり、前作『ぼくらのウォーゲーム!』の細田守と山下高明の方法論を踏襲したものである。パート作画監督を務めた橋本敬史によると、前作『ぼくらのウォーゲーム!』の原画が全て残っていたので、山下のレイアウト集を全部コピーして全員に配り、それを参考にして作業したという。その上に総作画監督の相澤昌弘が色気を付け加えいくという方法が取られた。山下は、本作では美術主体のパートを担当している。エンディングイラストは、東映動画OB(現・東映アニメーション)の大塚康生が描き下ろしたものである。大塚が東映作品に参加するのは、『長靴をはいた猫』以来、約30年振りのこと。これには「東映漫画映画史を縦断するコンセプトがあった」という。今作で初登場した「テリアモン」と「ロップモン」は次回作『デジモンテイマーズ』にレギュラー登場した。テリアモンは山内が絵コンテに描いた絵がもとになって生まれ、それが可愛いと評判だったから3年目に出すことになったと関はコメントしている。またケルビモン・セラフィモンも『デジモンフロンティア』にて3大天使として再び登場している。2001年発売のドラマCD『デジモンアドベンチャー02 夏への扉』は本作の後日談であり、監督脚本も共通している。本編のDVDは2001年2月16日、BDは本作を含む全作品を収録したデジモン映画のBD-BOX『DIGIMON MOVIE COLLECTION 1999-2006』が2015年1月9日発売。2001年3月3日に春の東映アニメフェアの1作として公開された。前年に公開された『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』の続編にあたる作品。興行収入は30億円となりシリーズ最大の記録を打ち出した。同時上映は『ONE PIECE ねじまき島の冒険』。監督は前作の細田守から、今村隆寛に変更された。前作を意識した展開や演出が多い。また、前作の画像の一部を流用したり組み替えたりしたシーンも存在しており、ネットで配信されるデジモン達を見る人間の中に、3年前の前作と全く変わらない姿、同じ人数、同じ体勢で登場する人物もいる。渋谷駅に飾ってあるポスターがこの映画の主題歌のCDジャケットのものになっており、スーパーの魚の賞味期限は関東圏での最終話放送日と同じにされている。また、前作の最終回で現実世界に戻るために使用された都電(東京都交通局7000形電車)がエンディングに登場している。本編のDVDは2001年11月21日、BDは本作を含む全作品を収録したデジモン映画のBD-BOX『DIGIMON MOVIE COLLECTION 1999-2006』が2015年1月9日発売。本編のDVDは東映ビデオより2001年2月21日から同年12月7日に全12巻で発売。全話収録のDVD-BOXも2006年12月22日に発売されている。また、全話収録のBlu-ray BOXがハピネットより2016年3月2日に発売されている。『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー』全12枚に封入されていた応募券をすべて集め応募すると、非売品CD『僕らのデジタルワールド』が入手できた。デジモン (ワンダースワン版)PlayStation Portable
出典:wikipedia
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