『小さな旅』(ちいさなたび)は、NHKで放送している紀行番組である。字幕放送実施。観光スポットや飲食店紹介などがほとんど無いため、「旅番組」ではなく「紀行番組」の範疇に入るが、番組進行としては、冒頭で当該地域の概要を紹介した後は、ほどなく地域に住む特定の人物に焦点を当て詳述していくため、実質はヒューマン・ドキュメンタリー的性格を持った番組であると言える。元々は、NHK首都圏放送センターが、1983年から関東地方1都6県向けに放送を開始した首都圏向け紀行番組であり、番組名も『いっと6けん小さな旅』であった。翌1984年には取材・放送エリアを甲信越地方に広げて『関東甲信越小さな旅』となり、1991年に取材対象の拡大に合わせて現在の番組名となっている。2010年3月まではあくまでも首都圏放送センター制作の関東甲信越および静岡県向け地域情報番組の一つという位置づけであったため、番組公式サイトは現在でも首都圏放送センターのページ内に残されている。基本的な取材対象エリアは、2010年3月までは首都圏(関東甲信越・静岡)及び放送エリア外の福島県であったが、首都圏から比較的訪れやすい富山県や石川県も取材対象となる場合があった。また山形県も山形新幹線の開通もあり2004年あたりから取材範囲に含まれ、2006年には『ゆうどきネットワーク』を飛び降りた後の穴埋め枠で放送されていた。しかし2007年度は『ゆうどき』完全放送に移行したため、夕方での放送は打ち切られている。番組名が『小さな旅』になって以降、本来の放送エリアである本部直轄管外も取材対象にするケースがたびたびあり、特集の全国放送(下記参照)、再放送枠やBS hiでの定期的な放送、加えてNHKワールド・プレミアムのノンスクランブル放送を利用して日本国内に限らず、海外でも視聴できるなど、実質的に全国放送となっていたが、2010年4月3日より正式に全国放送に移行した。全国展開以後は、関東甲信越およびその周辺地域と、それ以外の地域がほぼ半数ずつ取材対象となっている。また、制作クレジット上は取材地域の放送局が制作著作扱いとなっている場合がある(大阪府=NHK・大阪、広島県=NHK・広島 など)。2011年1月から、『週刊こどもニュース』の終了、『ニュース 深読み』のスタートに伴い、放送時間が土曜日から2010年3月までの放送時間であった日曜の朝に再移動した。基本的には番組自体が放送休止になることはほとんどないが、2012年12月23日は「天皇誕生日 皇室この1年」の放送のため別番組差し替えの地域を含めて休止となっている(NHKワールド・プレミアムも「天皇誕生日 皇室この1年」をそのままノンスクランブルで放送された。平日と重なる祝日ではスクランブル配信となっているが、この日は天皇誕生日が日曜日と重なったため事実上、本番組休止の代替番組扱いでのノンスクランブル放送となった)。※放送時間はいずれもJST。※上記のように日曜日の初回放送は本番組が関東甲信越ブロックの地域情報番組枠であった名残からか別番組差し替えとなっているところが過半数以上の地域で占めている。地域によっては制作局が遅れ放送となる場合もある(特に大阪局など関西地区の放送局が制作の場合)。※甲信越地区、静岡県、中国地区(鳥取県を除く)、愛媛県、高知県(NHKワールド・プレミアムのノンスクランブル放送を受信して補完視聴している場合では東北・関東地区以外の地域)では最大で3回同じ内容が視聴できる。なお、木曜日に祝日や国会中継などが重なると2回、地域によっては1回限りの放送となる場合もある。2011年度の関西地区では木曜日の放送が祝日・国会中継で休止の場合、本番組自体未放送となる場合もあった(NHKオンデマンドが利用できる環境にある世帯とNHKワールド・プレミアムのノンスクランブル放送を受信している世帯は除く)。BS2の放送があった2011年3月以前は最大で4回同じ内容が視聴できた地域もあった。※そのほか、地元地域を取り上げる放送局のアナウンサーが担当することもある。毎年夏・冬には『特集 夏 小さな旅』、『特集 冬 小さな旅』として全国放送され、取材対象エリアも日本全国となっている。近年は対象エリア外の放送局が独自に制作した旅番組を再編集して放送されることもある。例えば、2006年12月17日に放送された「オダサクが愛した坂の町〜大阪・夕陽丘〜」は同年12月15日に関西ローカルで放送された大阪放送局制作『関西もっといい旅』の再編集版である。この番組は翌年3月28日夕方に『特集 冬 小さな旅』として関東・山梨・静岡以外で放送された。1993年には放送10周年を記念して視聴者から寄せられた旅の思い出を綴る「手紙シリーズ 忘れられない私の旅」が企画・放送され、以降2006年までは毎年11月から12月にかけて3 - 4週連続で、2007年からは春・夏・秋の年3回、番組に届いた手紙の中から1回につき3 - 4通ずつ選び放送されている。年1回、その総集編が『特集 小さな旅 忘れ得ぬ山河』として総合テレビとBS hiで全国放送されている。2007年度は総合テレビでは2008年1月14日(成人の日)に放送され、1993年11月6日の放送で紹介された記念すべき1通目の手紙も再放送された。総集編は2004年度以前は毎年12月31日(大晦日)に、2005年度と2006年度は1月1日(元日)の朝に放送された(いずれも総合テレビの場合)。放送30年を記念としてかつて出演していた旅人が以前訪れた地を再訪するというものである(初放送は2012年5月)。1997年度からほぼ毎年9月に、シリーズ「山の歌」が3回程放送されている。NHKの各々のアナウンサーが山を訪れ、魅力ある山と関わりのある人々を紹介している。
出典:wikipedia
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