『光速エスパー』(こうそくエスパー)は家電メーカー東芝のマスコットキャラクター。また、これを題材とする漫画、特撮テレビドラマ。家電メーカー東芝のマスコットキャラクターとして1964年に漫画家あさのりじのデザインで制作され、漫画連載の後、同社をスポンサーとして子ども向けの特撮テレビドラマが企画された。このキャラクターの導入は、未来的かつ親しみやすいイメージ戦略を展開する意図があったものとされる。主人公「東ヒカル」の命名は同社のイメージソングの一節「光る東芝」から採られている。同様のネーミングから「芝光子」というガールフレンドも登場する。『サザエさん』に先行する東芝のマスコットキャラクターとして、1964年から1970年代まで全国の東芝の電気店のシャッターにイラストが描かれ、店頭に販促用のディスプレイ人形が設置された。また「エスパー」は同社の電動鉛筆削り器のペットネームとしても使用された。1966年から1968年まであさのりじによる漫画が『少年』(光文社)にて連載された。また、テレビドラマ版の再放送時には松本零士による漫画が1968年から1969年まで『少年ブック』(集英社)及び『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載された。松本版は仕事を受けるにあたって「好きにやらせてくれるなら」という条件を出したこともあり、全くのオリジナルストーリーになっており、のちに主人公名が『宇宙戦艦ヤマト』に流用され、主人公の境遇は『銀河鉄道999』の星野鉄郎のキャラクター原型の一つとなった。この松本版も東芝オフィシャルなものとして扱われ、広告や系列電気店のシャッター図案も後期は松本のデザインしたキャラクターに差し替えられている。強化服と一体のフルフェイスヘルメットをかぶり、耳のアンテナがレシーバの中心を通っていないのがあさのりじのデザインしたキャラクター、ブーツとレシーバとショルダージェットが特徴的にディテールアップされウエストにベルトのある強化服、レシーバの中心軸と合ったアンテナをつけたジェット型のヘルメットをかぶり、極端なパースがつけられて左右の瞳の大きさが異なる絵が松本のデザインしたキャラクターである。故郷バシウト星(後ろから読むとト・ウ・シ・バ…)の政変により難民となった宇宙人少年、エスパーが地球にたどり着き、異端の科学者古代博士の養子となる。古代すすむと名乗ることになった少年は、本星で邪悪な政権打倒のためにレジスタンスとして戦う両親を想いながら、博士の開発した強化服(バシウト星人の卓越した体力をもってしか着こなせない未完成な代物)を身につけ、「光速エスパー」として拡大政策をもって地球に侵攻してきたバシウト星人と戦う。マグナムDという相棒の巨大ロボットも登場する。独裁者を倒した後、本名のエスパーを名のって下宿していたり、なぜか小さくなって(50センチくらい)カプセルのなかに収納されていたりする、漫画版独自のストーリーも展開された。1967年8月1日から1968年1月23日まで日本テレビ系で全26話が放送された。宣弘社製作。自力で超人的な主人公が奇抜な扮装をしているのではなく、特徴的な装束そのものが能力(こちらは超能力に近い)を持っている、という、日本で「強化服」の概念を広めた先駆的な作品。怪獣ブーム以降の作品にもかかわらず、巨大怪獣が登場するのではなく、劇中で起きるのは怪事件・怪現象であり、従来の少年ヒーローにSF要素を加味した作風となっている。エスパーが基本的に等身大ヒーローであることもあるが、東芝の意向もあり、当時としてはSFテイストをもったプロットが多く投入され「科学時代に相応しい(当時のキャッチフレーズ)、科学が問題を解決する明るい未来の物語」に仕上がっている。宣弘社が初めて手がけたカラー作品であり、少年が主人公であるのも同社初である。宣弘社は過去にも東芝の提供でSF作品『遊星王子』を制作している。本作品は、大正製薬から宣弘社へ移籍した松本美樹が東芝専属の部署として設立した「東芝分室」の初仕事であった。スタッフは宣弘社の常連だけでなく、前年まで国際放映で『忍者部隊月光』を担当していたスタッフらが多く参加している。宣弘社作品の常連監督であった田村正蔵は、パイロット版を監督した後に急性肝炎で1ヶ月入院したため、監督としての参加は1本に留まり、基本的には編集の手伝いをしていたという。当時はカラーテレビ販売のために各家電メーカーがカラー番組の制作に携わっており、本作品は東芝初のカラー作品である。東芝一社提供番組のいくつかは、タイトル前に「光る東芝」が流されたが、本番組の冒頭のそれは他の番組と異なり、エスパーが飛び回る本作品専用のアニメーションで作られていた。1966年に900万円の製作費でパイロットフィルムが製作されたが、劇場映画の手法で制作されたものの、時間と経費が掛かり失敗の連続であった。なお、パイロット版は近未来が舞台となっている監督の田村正蔵は、本作品で予算を使いすぎたため、次番組として企画されていた『カムイ外伝』が実写からアニメに変更されたと証言している。ごく普通の中学生、東ヒカルは、両親と共に気球の遊覧飛行を楽しんでいる際に墜落事故に遭ったが、全員奇跡的に一命を取りとめた。事故の真相は、ギロン星人に母星を滅ぼされ、地球にたどりついた善意の宇宙人エスパー星人の夫妻の飛行音波の衝撃で気球が爆発して起こったもので、実はヒカルの両親はその際に死亡しているが、エスパー星人の夫妻がヒカルへの贖罪の意味も込めヒカルにも秘密で憑依しており、以後、家族として生活している。そして、ギロン星人も地球にやってきたことを察知したエスパー星人らは、光波エネルギー研究所で強化服を開発中の朝川博士(ヒカルの叔父)に、ひらめきを模したテレパシーを送り、エスパー星の科学力を反映させて強化服を完成させる。そして、強化服装着者に選ばれたヒカルは「光速エスパー」として、小鳥型サポートロボット「チカ」を介して常に共にあるエスパー星人の母と共に、ギロン星人の地球侵略作戦ほか数々の怪事件に挑戦していく。参照:、1984年、笠倉出版社のコミックマルガリータ第4号から『STAND BY エクスファー』のタイトルで漫画連載された(単行本未収録)。原作・大野安之、作画・なかどくにひこ。主人公・東ヒカルが少女に変更されている。第3号での企画ページ(松本零士と大野安之の対談も掲載されている)では原題の『光速エスパー』のままとなっており、タイトル変更の理由は不明。なお、強化服のデザインは大野の漫画『That's!イズミコ』で、すーぱーひーろーぷりてぃーずとして登場した擬似超能力附加および身体機能保護、増強システム「EXPHAR」(「EX-pander of PsycHopower in Advanced Region」)バイ・ポーラー・タイプ強化服が原型である。
出典:wikipedia
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