京阪10000系電車(けいはん10000けいでんしゃ)は、2002年(平成14年)4月15日に営業運転を開始した京阪電気鉄道の通勤形電車。本系列は、老朽化が目立ってきた1900系や2600系0番台の置き換えおよび将来の支線でのワンマン運転の実施を目的として投入された。まず、2002年3月から4月にかけて4両編成3本が製造された。続いて、2006年4月16日のダイヤ改正に合わせて、4年ぶりの増備車である第4 - 6編成が投入された。この増備車は、一部の装備が2002年に製造された車両とは異なっている。投入以来、主に支線である宇治線と交野線で運用されている。2007年9月22日からは交野線で、2013年6月1日からは宇治線でワンマン運転が実施されている。本線での営業列車は、2006年4月16日のダイヤ改定で設定がなくなり、その後2009年9月12日のダイヤ改定で平日深夜に復活したものの、2011年5月28日のダイヤ改定で消滅した。当系列が2006年までに24両製造された後、新車として投入される車両は2代目3000系および当系列をベースに3000系の意匠も取り込んだ13000系に移行しており、6000系から続いた大型非常扉を採用した車両は当系列が最後となっている。一方で、2016年には、7200系・9000系から抜かれた中間車が当系列に編入の上で組み込まれて7両編成化された編成もあり、京阪本線での運用も復活している。2008年4月15日、京阪は本系列を含む大津線・鋼索線以外の車両の塗色を2012年度までに新塗色に変更するとともに、未塗色変更車を含めての新CIロゴの貼付を行うと発表した。2009年7月27日に、10004Fが、本系列で初めての新塗色編成となった。その後、他の編成の新塗色化も進み、10006Fの新塗色化により、本系列の新塗色化は終了した。この結果、本系列で採用されたターコイズグリーン一色の塗色は登場から8年で消滅した。また、全ての編成が新ロゴの「KEIHAN 」に貼り替えられた。2016年に7200系の7301が10101に、9000系の9601・9602がそれぞれ10701・10751に改番されたうえで10001Fに編入されて、同編成が7両化された。また、同時に10651は10551に改番された。従来の10000系と7200系・9000系からの編入車との間では車体やクーラーの形状が異なっている。7200系7301の制御装置はGTO素子のVVVF装置であったが、10101への改造に合わせてIGBT素子のVVVF装置に交換されている。主に宇治線と交野線で運用されている。2006年4月16日のダイヤ改定以降、本線での営業列車は運用変更時を除きなくなった(回送列車のみの設定)が、2009年9月12日のダイヤ改定で平日深夜に限り再び当系列の本線運用が一旦は復活した。当系列が使用されるのは、中之島発となる快速急行「ひこぼし」の1本と、その送り込みの区間急行1本であり、いずれも交野線運用の間合いであった。しかし、2011年5月28日のダイヤ改定で当系列による本線での定期営業列車は再び消滅した(再び回送列車のみとなったが、2009年以前と異なり、土曜・休日深夜に中書島 - 三条 - 淀という変則的な回送列車が設定された)。先述のとおり、2016年に10001Fは7両化され、この編成に限り、2016年3月16日から本線での定期営業列車に再び使用されるようになった。2002年の営業運転開始直後にワンマン運転時の使用を想定した「中書島⇔宇治」「枚方市⇔私市」の行先幕を表示して運行したが、誤乗が相次いだことにより、わずか数日で通常の表示に戻された。しかし、交野線については2007年9月22日からワンマン運転を行うにあたり、同年8月1日より「枚方市⇔私市」の表示を復活させた。また2013年6月1日より宇治線でもワンマン運転となったため、これ以降は13000系と共通運用となり、そのため13000系の交野線運用が増えた分、本系列は宇治線へも定期運用されている。宇治線で運用の際は「中書島⇔宇治」を表示している。昼間時(始発駅を10時~15時59分に発車する列車)の車内アナウンスを三代澤康司ABCアナウンサーが自動放送にて担当し、沿線の名所旧跡などを案内した。2015年度には、一部の編成でヘッドライトのLED化が施工された。福島温也「京阪電気鉄道 現有車両プロフィール 2009」、『鉄道ピクトリアル2009年8月臨時増刊号』第822巻、電気車研究会、2009年8月 266 - 268頁。
出典:wikipedia
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