大分県道・熊本県道11号別府一の宮線(おおいたけんどう・くまもとけんどう11ごう べっぷいちのみやせん)は、大分県別府市から熊本県阿蘇市一の宮町宮地に至る主要地方道である。日本百名道の一つで、一部の区間はやまなみハイウェイの愛称で呼ばれている(後述)。大分県由布市水分峠と阿蘇市一の宮地区を結ぶ区間は、1964年(昭和39年)6月25日に日本道路公団の管理する有料道路別府阿蘇道路として供用開始され、1994年(平成6年)6月25日、料金徴収期間満了に伴い無料開放された。この区間は特にやまなみハイウェイの愛称で呼ばれる。また、同時期に整備された国道57号阿蘇市一の宮地区以西の区間とあわせて九州横断道路の一部となっている。起点・別府からしばらくは国道500号と重複する。また、大分県由布市内の一部の区間は1 - 1.5車線の狭隘なカーブの多い山道である。別府と阿蘇を結ぶ大動脈で交通量は多いが、由布岳や九重連山が間近に迫る日本離れした雄大な景観は素晴らしく、特にやまなみハイウェイは、九州で有名なドライブコースとして知られる。瀬戸内海に沿って南北に走る国道10号の別府港の近くの交差点「九州横断道路入口」から西向きに走り始める。九州横断道路入口 - 鉄輪温泉 - 坊主地獄間は、国道500号と重複。鶴見岳の南山麓を西に登ってゆき、標高532mの別府ロープウェイの高原駅に到達する。その後細かいカーブを繰り返しながら城島高原を通って標高776mの由布岳の登山口に達する。このあたりは、道幅が広くて交通量も多く車の流れが速いが路面状態は良い一本道で、双耳の由布岳がよく見える。その後道路は由布院盆地に下ってゆく。由布岳から下ってきた道路は由布院盆地の南縁を通り、再度丘を登り始め山道を登り水分峠のある国道210号に接続する。水分峠から国道210号を分岐してやまなみハイウェイに入り、しばらく森の中の道を走り小田の池を過ぎてしばらく行くと、広い飯田高原に入り久住山がよく見えるようになる。やまなみハイウェイはカーブを繰り返しながら九重連山の山腹を登ってゆき、牧ノ戸峠を通る。ここから一気に山を下り瀬の本峠に達し、ここから城山まで道路は阿蘇を望む草原の中を進み、産山村の道路わきには日本では珍しい「牛馬優先」の標識が見える。大観峰へ向かうミルクロードとの交点から、カルデラ内部を見下ろす「城山展望所」を過ぎると阿蘇山の内部ヘアピンカーブが続く道を下ってゆき、広大な阿蘇カルデラ内に到着する。そのまま直進するとJR九州宮地駅前の国道57号交差点で突き当たり、終点となる。道路周辺は、別府、由布院などの温泉地や、九重連山の久住山、阿蘇山などの活火山があり、日本有数の観光地が道路周辺に並ぶ。別府と由布院間にある由布岳の麓一帯は草原が広がり、そのなかをなだらかな高速カーブやヘアピンカーブが続く。秋から春にかけて早朝の由布院盆地は霧に覆われるが、やまなみハイウェイの由布岳付近にある展望台・狭霧台(さぎりだい)からは、由布院市街の朝霧や夜景を一望でき、早朝に雲海に覆われた由布院盆地を見下ろすこともできる。久住山の北に位置する飯田高原では、道路わきにある長者原(ちょうじゃばる)ビジターセンター(標高1041m)北にある長い直線道路が有名で、道路正面に噴煙を上げる久住山を見ることができる。その南には広い湿原を木道で散策できるタデ原湿原があり、高原の草花を手軽に鑑賞できる。九重連山付近の道路には温泉が点在し、道脇のところどころから湯気が湧き出している。この付近の牧ノ戸峠は、やまなみハイウェイの最高地点(標高1330m)で、星生山や久住山への登山口となっておりレストハウスもある。瀬の本から阿蘇の外輪山までの間は、ゆるい起伏と広い牧場が続く丘陵地で、正面には阿蘇の山々が望める。そして、阿蘇外輪山内部は田園地帯で、阿蘇市一の宮市街地に阿蘇神社がある。このように、道路周辺の地形は個々の場所によって変化に富んでおり、様々な景色を見ることができる。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。