ネオジオポケット("NEOGEO POCKET")とは、SNKが発売した携帯型ゲーム機。略称「NGP」、「ネオポケ」。対戦格闘ゲームの雄だったSNKが生み出しただけあり、作品も対戦型格闘ゲームが中心だった。一般のゲーム機の十字キーに相当する部分はメカニカルスイッチを利用したジョイスティックで、コマンド入力のし易さや親指への負担軽減に一役買っていた。このジョイスティックが評価され、ネオジオポケットは1998年グッドデザイン賞を受賞している。デザイナーはインターデザイン研究所の上田幸和。内蔵ソフトを搭載しており、ROMカセットを挿入せずに本体電源を入れると内蔵ソフトが立ち上がる。その中に時計・カレンダー機能があり、設定しておくと指定時間に自動的に電源がONになるアラーム機能も有していた。時計・カレンダー機能はROMカセットのソフトウェアからも使用でき、一部のソフトでは特定の時間や日付に遊ぶことで通常とは異なる動作をさせるといった使い方がされていた。本体色は多数用意され、カーボン柄や迷彩柄など複数の色を使ったものや、中身が透けて見える半透明のものも存在した。本体中央部の液晶ディスプレイはモノクロ8階調。「ネオジオポケットカラー」専用のソフトは本機では動作させることはできない。ただし、全く動かないというわけではなく、ソフト側にネオジオポケットカラーでの動作を促す警告文が入っている場合は、それが表示されるようになっている。なお、モノクロ版とカラー版の双方に対応したソフトも存在する。ちなみに、モノクロ版のローンチタイトルの中にすでにカラー対応ソフトが含まれていた。対応ソフトの大半はSNKから発売された。同社の他も、ADKや夢工房といったネオジオに関わっていた開発企業がソフト開発を担当した。ソフト数は少ないが、カプコン(5本)やセガ(セガ2本、セガトイズ1本)等の競合他社もサードパーティとして参入していた。またソフトの発売には至らなかったものの、SCEも参入の意思を表明していた。売り上げ面では苦戦したとはいえ、これまでの携帯ゲーム機にはない作品が揃っていた。ファンの要望に応えるべく、対戦格闘ゲームのほかに、脱衣麻雀やパチンコ・パチスロのシミュレーターなど、大人のためのソフトも充実していた。また、携帯ゲーム機としてはゲーム業界で初めて、推奨年齢表示を箱に表示している。特にカジノゲームを扱った作品に多く、性的要素が無いものでも18歳以上推奨の表示が有る作品がある。モノクロ版は任天堂の携帯ゲーム機ゲームボーイカラーの1週間後に発売された上、SNKが発売前から上位機種のカラーシリーズを5ヶ月後に発売すると予告していた為に売れ行きは芳しくなかった。CMで「I'm not BOY. 誰だってBOYを捨てるときがくる」という挑戦的なキャッチコピーを打ちだし、ゲームボーイとの差別化を図ろうとした。しかし、認知度はいまひとつで、一般層へ浸透している「携帯ゲーム機=ゲームボーイ」という認識は変えられなかった。SNKがパチスロメーカーアルゼに子会社化された後は、パチスロメーカーサミーの関わっていたワンダースワンとの、アルゼVSサミー代理戦争の様相を見せたが、結局は共倒れになった。SNK倒産後は知的財産や在庫などが競売にかけられた。しかし、すでにより高性能なゲームボーイアドバンスが存在しており、ネオジオポケットやそのタイトルに関する権利には買い手が付かず、SNKプレイモアでもネオジオポケットを扱っていない。カートリッジを挿さずに電源を入れると、以下の機能が利用できる。だぶついていた在庫はアルゼ開発のプライズゲーム PP-AA01 CP-AA02の設定変更用の操作機器として使われるなど転用も行われた。本機は海外でも発売されており、ファームウェアの設定に日本語と英語の切り替えがある。また、ハードの解析や自作プログラムの開発を趣味とする者にとっては、すでに遊び尽くされた感のあったゲームボーイシリーズに代わる格好の材料であり、海外の一部で盛んに解析や開発が行われていた。その他の周辺機器の画像は、こちらから参照出来る。
出典:wikipedia
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