沢近 愛理(さわちか えり)は、小林尽の漫画『スクールランブル』や、テレビアニメ『スクールランブル』などの派生作品に登場する架空の人物。アニメの声優は堀江由衣。その他の人物についてはスクールランブルの登場人物を参照。塚本天満の親友の一人。英国人の父と日本人の母を持つ帰国子女で、お金持ちのお嬢様。校内屈指の美少女で、金髪のツインテールと橙色のツリ目が特徴。ただし髪型はポニーテールにしたり、そのまま下ろしたりすることもある。自宅では下ろしていることが多い。眉は細く基本的にややつり上がり気味である。制服のリボンは紐である。負けず嫌いな性格で、様々な面で非常に高いプライドを持っている。ただ、家が金持ちであることや、自分の持ち物を自慢することはほとんどない。一方で寂しがり屋であったり、家庭の悩みなど暗い一面も持っているが、普段はそれを人に見せることなく明るく振舞っている。プライドに見合うだけの実力は兼ね備えているが、その分負けた時の落ち込み方は尋常ではない。嫉妬などすると相手を自分と比べたがる傾向にあるが、冷静になってその相手の長所に気がついたときには、割と素直にそのことを認めている。また、自尊心が邪魔してしまうためか捻くれたところがあり自分の感情を素直に出す事が苦手で、ついキツい物言いをしてしまうことが多く、周りの誤解も災いして、周防美琴や天満とけんかしてしまったこともある。その反面、感情を表に出さずに、落ち込んでいる人間をさりげなく励ますのが得意である。ただ、困難にぶつかると人を頼ってしまう傾向があり、自分でも克服しなければならないと思ってはいるようである。責任感は結構強い。激怒したときの表情はすさまじく、背後に蛇のようなオーラが現れる。やや世間知らずで、わがままな部分も多少ある。ショッピング好きで、その買いっぷりは相当すごいものらしい。ただし、生活感覚などは周囲と大きくズレているわけではない。一例として、普段愛飲している飲料は普通に自販機で売っている「十七茶」であり、人に飲み物を買ってきてもらったり、逆に人のために買いに行ったりするときはいつもこれである。中学時代の途中までをイギリスで過ごした。そのため英語はときどき日常会話に混じるほど流暢だが、難しい日本語は苦手である。京都出身なので、時折喋り方に京都の発音が出ることもある。イギリスに居た頃は同級生だったマックスに「ハーフジャパニーズ」などと言われていたり、マックス曰く周囲の顔色をうかがいながら過ごしていた事からハーフである事にコンプレックスを抱いている。また、日本でも特別視されることがよくあるようだが、だんだん慣れてきている。現在は両親とは同居しておらず、豪邸で執事のナカムラやコックのマサル、犬のシーザーなどに囲まれながら暮らしている。屋敷の中は意外に和やかな様子だが、父親にめったに会えないことに対する寂しさはあるようである。また、仕事でいない父親の代わりに各方面のお偉い様方との会食に出席することもしばしば。さらに母親が病気であったり、まだ高校生であるにもかかわらずお見合いをさせられるなど、家に関する悩みは多い。そのせいもあってか、将来のことは自力で何とかしたいと思っており、美容師などといったファッション系の職業に興味があるようである。通学手段は基本的に徒歩である。新学期が始まってからの2ヶ月の間に5人もの男子に告白されるなど、言い寄ってくる男子は数知れないが、それらすべてを軽くあしらっている。そのことが逆に女子の反感を買い、1年の間はしばらくの間周囲から孤立気味となり心を閉ざしていたが、周防たちと出会うことで少しずつ心を開いていった。2年になってからは基本的に天満、周防、高野と一緒にいることが多く(通称:四人娘)、交友関係はあまり広いほうではなかったが、のちには誕生会に一条かれん、嵯峨野恵、結城つむぎを招待するなど、少しずつ広がってきている。ただ、それでもなお沢近の本当の表情を知らない者が多い。前述の4人でいるときはイジられる、天満に冷静なツッコミを入れるなどの役に回ることが多い。後述の恋愛面に関して時にはからかわれ、時には支えられている関係でもある。ノリは良くも悪くもないが、友達の輪の中で一緒になって楽しむには問題ない。ただし、自分でその場を盛り上げるのは得意でない。2年終了時に転校する話が持ち上がっていたがその結末は不明。特技はピアノ・剣道・髪の手入れ。他にシャイニング・ウィザードやドロップキックといったプロレス技も繰り出す。基本的に運動能力が高く、適応能力もあるため新しいこともすぐに覚えてしまう。その反面、泳ぐことができない。また、家事は全般的に苦手である。特に料理はおにぎりですらまともに作れないほどであるが、天満よりは若干ましなようである。しかし、互いに作ったおにぎりを交換して食べてみると、両者共に一口で悶絶し卒倒してしまったところから、かなり不味いようである。また、アウトドアがあまり好きではない。会話の語尾には「~わよ」「~わね」「~かしら?」などを多用する。一人称は「私(わたし)」である。呼称は天満が「愛理ちゃん」、高野が「愛理」、周防が「沢近」、播磨が「お嬢」、花井が「沢近君」、八雲が「沢近先輩」、ナカムラが「お嬢様」、母親が「愛理さん」、ハリーが「エリ」、マックスが「ハーフジャパニーズ」(ただし、本人のいないところでは「愛理」)、ショーンが「ハーフジャパニーズ」。基本的にクラスの女子は「沢近さん」、男子は「沢近」と呼ぶ。これまで男相手ではデートくらいなら構わないという考えのもと多くの場数を踏んでおり、その経験と持ち前の容姿で常に自分のペースに引きずり込んできた。そのため恋愛に関しては絶対的な自信を持っていた。しかし、本当の恋をしたことはなく、クラスメイトの播磨拳児に出会うことで実は意外にウブで不器用、恋愛音痴であることを思い知らされる。そもそも播磨と会話を交わすようになったのは一学期の後半のことである。誤爆告白を受けて以来、何かと成り行きや勘違いによる縁があり、全裸での羽交い絞め、混浴、添い寝など無茶な目に遭いつつも、時には無意識のうちにお互いに助け合うことでその距離を徐々に縮めていく。とはいえ、沢近自身は播磨への好意を否定し続けており、高校2年も終わりになろうとするまでの半年もの間、親友を除いては、他人に対して自分の気持ちや態度をはっきりさせたことはあまりなかった。もともと恋愛願望は持っているようであるが、その恋愛願望と播磨が沢近の中で結びついているかは不明で、沢近が心の中でどれだけ播磨に対する恋心を自覚しているかもよくわからない。ただ、ほとんどの男子同級生を「○○君」と呼びながら、播磨のことは「ヒゲ」と呼び、なおかつ人前では「播磨君」と呼び分けているあたり当初から心の奥底ではただの同級生や友人の一人には留まらない存在ではあったようである。また、播磨とは口げんかが絶えず、調子を狂わされながらも協力すればそのコンビネーションは良く合い、周りで一部始終を見ていた人間からその関係を誤解され、天満にまでその背中を押されてしまい、カップル同然の扱いを受けることになる。その状況にうんざりしつつも、沢近にとって播磨は自分が自然体になれる数少ない男子であり、播磨と他の女子との話が出ると無意識に嫉妬するようになるなど、沢近自身も徐々にそのことを意識し始め、さらに「播磨は自分のことを意識している」という勘違いを長い間引きずることになる。やがてその気持ちが自身のプライド以上に大きいものとなって行くことで、自分でも歯止めのきかない状態に陥ってしまい、普段の沢近には考えられないような行動に走ってゆくことになる。しかし、播磨の天満に対する想いに気づきはじめており、それに関連した一連の出来事から沢近自身は静寂を保つことになったが、播磨のことを意識しなくなったわけではなく、いくらかに気になってはいたようである。やがて、再び播磨と絡む機会が巡って来て、沢近自身も自分なりに動き始めているようである。ただ、天満を押し退けてまで自分の想いを成就させようという気は無いようである。見方によっては、沢近、天満、播磨は三角関係にあるといえるが、三者ともそういった自覚はあまりない。播磨との件が浮上してからは、不特定多数の男子が言い寄ってくる描写は見られなくなっている。ちなみに、播磨自身からも沢近のことを女子としては珍しくニックネームで呼ぶなど普通ではない感じのものは見受けられるが、本人はあくまで天満一筋なので沢近のことも「案外いい奴だな」という風に思われている程度である。したがって今までに恋愛的な感情を向けられたことはなく、播磨にとっては沢近の肩に手を置く程度のことは全然平気なようだが、女の子としての認識はある程度されている模様である。逆に播磨が意識していないせいか向こうからすれば気軽さはそれなりにあるようで、沢近自身はこれまでに播磨の友人の中で本人の男気あふれる姿を最も多く見せられてきた。また、播磨の携帯電話の番号やメールアドレスを知る数少ない人物の一人でもあり、さらには播磨自身が自ら沢近の力になろうとするなど播磨とのつながりは塚本八雲と並んでかなり深いものとなりつつあった。当初はお互いに見られた恥じらいも徐々に解消されつつあった。しかし、播磨が消息を絶ってからは播磨とのつながりが持てない日々が続くことになるが、それでも播磨のことは特別な思いで暖かく見守っている様子である。天満の妹である塚本八雲とは播磨を巡って複雑な関係になっている。お互いに嫌っているわけではないが、播磨が絡むとつらく当たってしまうことが多く、まるで八雲の邪魔に入ろうとするかのような行動に出たこともあり、時には成り行きとは言え真剣勝負をしたこともある。二人が漫画の打ち合わせをしていたとき、沢近は播磨が漫画を描いているということを知らなかったため、逢引しているものと勘違いしていた。このことや沢近自身の嫉妬から来る発言が原因で「播磨と八雲が付き合っている」という誤解を抱くことになり、このことが天満を経てさらに肥大化していき、因縁の発端となってゆく。体育祭後に始まったこの因縁は、文化祭のときに両者が和解するという形で一旦休戦状態に入ったが、数ヶ月の時間を経て、一時は天満をも巻き込み、再び本格化していくことになる。ただし、お互いの人格などを否定するような醜い争いに発展するようなことはなく、むしろ双方とも相手のことをある程度は認めている様子である。さらに、八雲は沢近が播磨に抱いているのは恋心だと見抜いており、沢近自身も八雲の気持ちには気づいているようである。なお、播磨と八雲が一緒にいるところを見るのはあまりいい気分がしないらしく、二人の交際疑惑が浮上し、学校中の噂になっていたときには、播磨の真意を知らなかったせいもあって少々動揺している様子であった。もっとも、そのような出来事が起きた直後でも播磨が絡んでいなければ基本的に争いのような状態に陥ることは無い。また、時が経つにつれて播磨のことでもそれ以前のように二人の間で張り詰めた雰囲気になることはほとんどなくなった。本編とリンクしている可能性があるもののみを時系列順に紹介する。いずれも『週刊少年マガジン』誌上にて実施された。アニメ『スクールランブル』の放送にあわせて発売されたイメージミニアルバムの第4弾『沢近愛理』(2004年10月27日発売)がこれにあたる。発売元はスターチャイルド。収録時間は約39分。CDコードは初回盤がKICA-9656、通常盤がKICA-656。ジャケットは小林尽書き下ろしによる沢近のイラスト。初回盤の特典は紙ジャケット仕様、沢近愛理特製キーメタル・全巻収納キャンパスミニトート封入。また、4枚のCDに隠された秘密も明らかにされている。このうち「Feel my Feeling」のメロディーをアレンジしたサウンドが数種類存在し、アニメの主に沢近が登場している場面でBGMとして使用されている。他に塚本天満役の小清水亜美・周防美琴役の生天目仁美・高野晶役の清水香里と音楽ユニットを組んで歌った曲や沢近愛理の名義は用いていないがスクールランブル関連で沢近役の堀江由衣がヴォーカルを務めた曲がある。
出典:wikipedia
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