バーナード星 (Barnard's star) とは、太陽系から約6光年離れている恒星である。1916年にアメリカの天文学者であるエドワード・エマーソン・バーナードにより発見された。ケンタウルス座α星に次いで、2番目に太陽系に近い恒星系である。直径は太陽の約5分の1程度、質量は16%程度の小さな主系列星(赤色矮星)で、表面温度は約3,000Kと太陽よりも低い。このため、約0.08天文単位 (AU)まで近づかないと、地球が太陽から受け取るものと同等のエネルギーを得ることができない。なお、この位置からバーナード星を見ると、見かけの大きさは太陽の3倍程度になるものと考えられている。また毎秒108kmという大きな固有運動を持つ星として知られ、天球上でも1年あたり10.36秒移動する。1万年後には太陽系から約3.8光年の距離まで接近すると予想されている。このような大きな固有運動をする恒星は「高速度星」と呼ばれ、他にもうしかい座のアークトゥルスなどが知られる。1960年代、バーナード星に惑星が発見されたと報告され、何年ものあいだ多くの天文学者がそれを支持していた。惑星発見の報告をしたのはアメリカのスプロール天文台のピート・ファンデカンプであり、彼はバーナード星の固有運動における摂動を検出したと報告した。しかし、この観測結果は望遠鏡の誤差によるものではないかと指摘され、1970年代には惑星発見の報告は誤りであったことが定説となった。しかし惑星の存在が信じられている間にサイエンス・フィクションのコミュニティーでこの星は一躍有名となり、またダイダロス計画の目標としても採用された。2005年現在、バーナード星に惑星が存在する証拠は見つかっていない。
出典:wikipedia
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