高松宮賜杯 西日本各県対抗九州一周駅伝競争大会(たかまつのみやしはい にしにっぽんかくけんたいこうきゅうしゅういっしゅうえきでんきょうそうたいかい)は、かつて開催されていた日本の駅伝競走大会。通称は、2010年の第59回以前は「九州一周駅伝」、2011年の第60回より「グランツール九州」。「九州一周駅伝」は1000キロ超のコースを10日間かけて走破する駅伝大会として「世界最長距離の駅伝」といわれてきたが、2011年に九州新幹線が全通し、また第60回を迎えたことにより、自転車のツール・ド・フランス、自動車のダカールラリーに似たステージ制の大会形式に変更された。しかし、運営上の問題などにより、2013年の大会を最後に廃止された。毎年10月末から11月上旬にかけて行われ、九州7県と沖縄・山口両県の選抜選手が出場。優勝チーム(県)には、優勝旗・高松宮賜杯が贈られる。例年、金曜日から翌々週日曜日までの10日間にわたって行われたが、2009年のみ日程が1曜日前倒しされ、木曜日スタート・翌週土曜日ゴールとなった。コースは、長崎市の平和祈念像前(平和公園)で原爆死没者の冥福を祈って黙祷の後スタートして九州各県を回り、最終日に福岡市の西日本新聞社本社前にゴールする約1056.6km、合計72区間。長大なレースであることから、選手保護の為、選手が途中棄権してもチーム自体は失格(棄権)にはならずに『その区間の一番遅いタイムに5分加算』し次の区から再びレースが続行できる特別なルールがあった。2001年は、大会50回記念と、サッカーワールドカップ日韓共同開催を翌年に控えていたため、初めて九州・山口地方9県以外のチームとして、韓国選抜がオープン参加し、累計9位となった。また2007年には関東学連選抜がオープン参加、4番目にゴールした。第60回を迎えた2011年、主催する西日本新聞社は大きな決断を下した。選手・運営者の負担軽減に加え、新幹線全通を機に九州の観光振興も図ろうという目的から、長崎から福岡までの道を“ぶつ切り”にし、ステージ制・8日間の戦いに変更。そして、これまで参考記録程度だった日間1位についても、ステージ優勝として表彰することにした。またこれに伴い、後援者の入れ替わりがあった。第60回は10月最終日曜日から翌週日曜日までの8日間の日程で、51区間739.9キロのコースで開催された。しかし、2013年7月5日に開催された記者会見で、交通量の増加による警備などの運営費増大や、選手の安全確保の問題から、同年10月27日から開催する「第62回グランツール九州大会」を最後として大会を廃止すると発表した。九州陸上競技協会は「経費や交通量の問題を総合的に判断して廃止を決めた」としている。同年11月3日に行われたレースをもって大会は廃止された。大会発足当初より福岡県と宮崎県が毎年優勝争いを繰り広げ、これに長崎県が食い下がる図式となっていた。第61回に関しては初日の第1ステージのみ変更があった。これは佐世保市で「全国和牛共進会」が大会期間中に開催されたことにより、混乱を防ぐため会場近くのハウステンボスにゴールできなくなったためである。このため東彼杵町千綿中継所からのコースが変更され、国道205号ではなく国道34号をそのまま行くルートとなり、佐賀県嬉野市の嬉野温泉地区(市役所総合支所前)がゴールとなった。選手関係者は遅くとも翌朝かなり早くに温泉を発ち、高速道路で佐世保へ移動して第2ステージの勝負に挑む。8日間で700km超を走破する競技の特殊性から、大会独自の規定が定められている。第60回大会(2011年)の大会競技規定は以下のとおり。福岡県と宮崎県の上位独占状態であった。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。