『ナースのお仕事』(ナースのおしごと)は、毎週火曜日21:00 - 21:54に、フジテレビ系の「火曜21時」枠で放送されたテレビドラマシリーズである。主演は観月ありさ。病院を舞台にしたコメディドラマ。2002年5月には映画化もされた。主人公のドジな新米ナース・朝倉いずみが、笑いあり、涙ありの経験を重ねて一人前の看護師・一人の女性として成長していく姿を描く。朝倉いずみを演じた観月ありさと指導役の先輩ナース・尾崎翔子を演じた松下由樹との「朝倉!」「先輩!」の掛け合いなどが人気となり全シリーズを通して高視聴率を獲得する。また、大島冴子を演じた伊藤かずえの新境地となり、高杉健太郎を演じた藤木直人の名前を高めた。他にも取り巻きナースを演じたふせえり、高田聖子、国分佐智子や、患者役で出演した石井正則(アリtoキリギリス)といった、俳優以外の本業で活躍する芸能人の多くを準レギュラーとして配役している。パート4終了から12年後になる2014年10月31日・11月1日の2夜連続で、新作となる「離島編」「再会編」が放送された。放送時間は全シリーズ通して火曜21:00 - 21:54である(ただし、スペシャルは金曜21:30 - 23:42(『金曜エンタテイメント』枠で放送)、離島編は金曜21:00 - 22:52(『赤と黒のゲキジョー』枠で放送)、再会編は土曜21:00 - 23:10(『土曜プレミアム』枠で放送))。シリーズ後半では番組宣伝の為の特番も作られ、メイキングなどが紹介されている。当作は看護師を主役としているコメディドラマであり、医者モノの路線を追求していない。日本の医療ドラマは以前は医師を主人公としているケースが多く、看護師はドラマの色づけ程度で出演していた時期もあった。しかし現在では、看護師・救急隊・ケースワーカーに焦点を当てたドラマも多数製作されるようになっている。また、本作は入院をしている患者が吐血するシーンが多い。このストーリーの舞台となる病院で、東京都美晴市という架空の町にある。総合病院としてかなりの規模を持ち、各科が揃っている。パート3からは総合看護部が新設されナース強化の体制が取られた。また、パート4の最終回には訪問看護科が新設されている(ただし、後のスペシャル版では訪問看護科は一切触れられていない)。外科にはナース内部派閥があり、主に尾崎派(もしくは尾崎・朝倉派)・大島派と分かれている。上原だけはどちらにも属していない中立派。『白い巨塔』のような内部権力争いといったドロドロしい場面は避けてか、設定も医療法人系病院とし、大学病院につきものの出世争いは描いておらず、あくまでコミカルな争いである。パート2では系列に第二病院が登場する。再会編では外科が第一外科・第二外科となっている。大道具・小道具に非常に凝っており、劇中に登場する医療機器は現実に使用されている物を使用した。パート1以降に制作された病院を舞台とした連続ドラマ(救命病棟24時など)では本物が使われているが、パート1が製作された1996年当時は画期的であった。2014年の新作「離島編」「再会編」でもその方針は健在であり、近年普及しつつある電子カルテの使用や、看護師たちがサンダルではなくシューズ履きとなっているなど、病院コメディというフィクションの形を保ちつつも医療現場の現実の姿を正確に描いている。当作のプロデュースはフジテレビ側ではなく、フリーランスのプロデューサーである「大賀文子」と、日活出身の「両沢和幸」の両名が全作を手がけている。大賀は出身のキティ・フィルム退社後、作品契約のフリーランスとして活動していたが、当作の大ヒットにより一躍人気の存在となった。後に大賀は自身の制作プロダクション「ダブルス」を設立しており、パート4からは制作協力としてクレジットされている。当初企画段階では「ナイチンガール」と案が出ていたが、視聴者などに分かりやすくするため、医療関係の資料に山ほど出てきた「ナースのお仕事は…」というフレーズから現在の「ナースのお仕事」のタイトルになった。朝倉いずみ1年目の就職直前から物語が始まる。舞台は若葉会総合病院。新人ナース朝倉いずみは初日から遅刻、勤務中に私用の電話をしてコールを見逃して患者を急変させ、先輩指導係の尾崎翔子にビンタされるなど失敗の連続。しかしその持ち前の明るさで患者を励まし勇気づけるなど、次第に信頼を得る。尾崎も朝倉の接しぶりに共感し見守り、2人の間には信頼関係が芽生える。尾崎と沢田俊介、または朝倉を巡る三上博之と水島龍太郎の恋の行方もみどころである。パート1の頃はまだ世間では看護婦と呼ばれていた頃で、ドラマでもナースと呼ばず看護婦と呼ぶ場面が多い。パート3や4と比べるとそのことが露骨にわかる。ロケ地として、病院の外観および中庭などにはセントマーガレット病院が、病棟など建物内でスタジオ収録以外の部分には聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院が使われている。1997年4月4日放送。舞台は若葉会総合病院。朝倉いずみがナースになって1年後。このスペシャルで尾崎と沢田が結婚する。また、中原真保が半年ぶりに復帰する。舞台は若葉会第二病院になり、2年目(途中)となった朝倉いずみの異動から物語が始まる。外科婦長が根本雅子より厳しい山岡美智子に変わり、尾崎の永遠の(?)ライバル・大島冴子も登場。尾崎が外科主任となる。また、朝倉の次の交際相手で2人目の研修医・牧原耕太郎が登場する。パート1で若葉会総合病院の外科病棟ナースだった福山夕子は退職して屋台居酒屋を開いている。第二病院では尾崎と沢田の夫婦関係は当初、朝倉と山岡以外秘密ということになっていた。本シリーズのみ吉行和子演じる根本が登場しない(転じて、根本に相当する役に野際陽子演じる山岡が登場する)のは、吉行のスケジュールの都合と考えられ、朝倉、尾崎、沢田がパート1の「若葉会総合病院」の外科病棟から系列の「若葉会第二病院」の外科病棟へ異動したという設定で不自然さを極力回避している。パート3以降は朝倉、尾崎、沢田、大島が「若葉会総合病院」へ異動(大島以外は復帰。沢田のみパート3まで)して、同病院の外科病棟で働いているという設定になっている。なお、根本がパート3第1話で「最近、若葉会総合病院では予算削減のためいくつかの施設を統廃合致しました」とナース達に話す場面がある。従って、第二病院も統廃合されたものと思われる。ロケ地は前作に引き続き、院内のシーンには聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院(スタジオ収録以外)を使っている。外観は横浜労災病院。若葉会第二病院の最寄り駅は横浜市営地下鉄ブルーラインの中川駅という設定である。舞台は若葉会総合病院に戻る。実年代と同じく2000年4月に物語が始まっている。物語そのものは尾崎・沢田夫婦の間に長女・まりあが誕生するところから始まり、ストーリーの本格展開は尾崎翔子の産休からの復帰、その時点で朝倉いずみが4年目となっており、さらに新人ナース・赤木まどかと研修医・高杉健太郎が初出勤する日から始まる(終了時は5年目になっている)。パート1から登場し続けている朝倉いずみ、尾崎翔子、沢田俊介の3人が系列の第2病院から総合病院へ戻り、パート2から初登場の大島冴子もまた総合病院に異動になっている。看護部長兼外科婦長として、パート1終了時点で同ポストだった根本が再登場する。ただし、パート1でレギュラーだった桜井・中原らその他のナースは本作からは一切登場していない。第1話で根本の口から、いくつかの施設が統廃合されたことが明かされた。このため、尾崎が産休中に第2病院が廃止されて、上記の4名が異動になったことになるが、作風上、パート1とパート2の世界観がクロスオーバーした形になっている。朝倉が初めて指導係を担当する。しかし指導をする新人の赤木は、わがままで自己中心的な性格。朝倉をはじめナース一同は気が気でならない。本シリーズから朝倉の新たな交際相手で3人目の研修医・高杉健太郎、高杉の指導医・浜野雄一、そして新たな大島取り巻きトリオのナース・上原真弓、工藤幸子、松坂弘子が登場する。また、第14話 - 第16話には高杉の大学時代の先輩でシリーズで唯一の女医・桂木京子が登場する。そしてさらに、第18話・第19話には朝倉の元彼でパート1に出演していた水島が、研修を終えた一人前のドクター&高杉の恋のライバルとして再登場する。一方、パート2の研修医で朝倉の恋人役だった牧原は一度も登場しなかった。ただし、第11話での朝倉と尾崎が飲酒するシーンで尾崎が朝倉の過去の恋愛遍歴について語り、「牧原は地方の病院に行ったきりで、音信不通になって(朝倉との恋人関係が)自然消滅になった」と話すシーンがあり、牧原の存在については語られていた。シリーズおよび火曜9時枠の連続ドラマとしては唯一の2クール作品。第7話では大島が全シリーズ通して唯一、黒メガネ姿から本来の伊藤かずえの姿にチェンジするシーンもある。同棲し様々な危機を乗り越え、最終的に朝倉と高杉が結婚する(大島と浜野も結婚)。主要キャストである沢田役の長塚京三はこのシリーズが最後となり、以後沢田は映画版では娘のまりあと米国旅行中、パート4以降では渡米(尾崎と離婚)したという設定となっている。長塚の降板理由は諸説あるが真相は不明で、なおかつこのシリーズを最後に長塚のフジテレビの連ドラ出演は2010年の『月の恋人〜Moon Lovers〜』まで10年間待つことになる。企画の段階で江頭美智留が脚本から降板し、それまでプロデュースを務めていた両沢和幸が脚本・演出にも携わることとなったことによって、微妙に作風が変化した。ロケ地は、院内のシーン(スタジオ収録以外)と外観には都立豊島病院が使われている。物語の時期は明確ではないが、朝倉いずみ5年目途中から6年目途中の間に物語が始まったと考えられる。根本が看護部長専任になっており、新婦長の矢口が着任している。大島が第2子を妊娠中で産休前であった。劇中でかなりの期間が経過している。ラストで翔子が婦長に、産休から復帰した大島が主任に昇進している。病院側スタッフの出演者から見ると、パート3の後日談であるが、このすぐ後に放映されたパート4にも尾崎婦長・大島主任の設定がそのまま引き継がれたり、一部の患者が引き続き入院しているところから、パート4の、そう離れていない時期の前日談にも相当している。朝倉いずみ7年目の途中から物語が始まる。映画版の終盤で婦長に昇進した尾崎翔子が「新米婦長」と呼ばれ、また、映画版から引き続き登場している患者が複数いることから、映画版の後日談的な側面も強い。そのため、一方で、外科病棟ナースがいずみ、翔子、大島以外はすべて入れ替わる(工藤はパート3以来の復帰)という不自然さも生じており、ナースステーションに限っては映画版とはパラレルワールドのような状態になっていた。尾崎が外科婦長に就任するも沢田が渡米することになり、沢田から一緒に付いてくるように頼まれるが婦長に就任したばかりだったためにナースを辞めることができず離婚、新しい外科部長に永島淳平が登場する。また、大島が映画版終盤以来外科主任を務める。朝倉は今回も指導係を担当するが、前回の赤木まどかとは180度異なり優秀な河合ひろみの指導に、別な意味で苦労する。しかし一度辞めた河合を連れ戻すなど、少しずつ信頼関係が生まれてくる。また、尾崎と永島の間にも恋が芽生える。沢田が姿を消したことや、いずみの結婚生活、翔子・大島の昇進など、これまでのレギュラー登場人物のおかれた状況が(特にパート3時点から)かなり変わったため、作品の雰囲気が前作までとはかなり変わっている。尾崎と沢田の離婚については、第3話において尾崎が永島と2人だけのシーンで初めて語られた(第1、2話では沢田の存在に一切触れられなかった)。なお、沢田はこのシリーズには一切登場しなかったが、最終回で尾崎に手紙を送るシーンがある。最後には朝倉と高杉は高杉の母・美鈴の看病のため若葉会総合病院を去り、母親の故郷に診療所を開業する。パート3・映画版で主要キャストだった赤木役の神田うのは同クールに放映されたテレビ朝日系ドラマ『サトラレ』に出演したため、本シリーズに出演しなかった。ロケ地は、スタジオ収録の院内シーンを除き、東海大学医学部付属八王子病院が使われている。パート1~4の放送当時の法的呼称は「看護婦」だったが、現在は「看護師」 に改称されているため、劇中内でもこれに合わせて「看護師」の呼称が使われた。また、ナースキャップも現在では使われなくなったため、これも同様に合わせて劇中では使われなかった。ただし、朝倉のみ最初は高杉診療所から持参してきたナースキャップをかぶっていた。 放送時間:火曜21:00 - 21:54。 放送時間:火曜21:00 - 21:54。ただし、初回と最終回は21:00 - 22:24。(84分に拡大) 放送時間:火曜21:00 - 21:54。 放送時間:火曜21:00 - 21:54。最終回スペシャルは2002年9月24日の21:00 - 23:08の放送予定だったが、この前の時間帯に放送されていたプロ野球・読売ジャイアンツのセ・リーグ優勝決定試合の中継が2時間30分にもおよぶ大幅な延長のために、23:30 - 翌1:38の深夜にずれ込む異常事態になった。深夜放映ながらも14.9%の高視聴率を獲得するも、この処置によって14,000件もの苦情がフジテレビに殺到した。巨人の優勝決定試合ということで世間の関心が高く、平均29.1%、瞬間最高42.9%の視聴率を記録したためフジテレビは「延長しなかったらもっと苦情が来る」と正当性を主張した(他局関係者からもフジテレビのこの中継延長に賛同する声が上がった)が、結局、低年齢の視聴者のことなどを踏まえ、フジテレビでは、土曜日である9月28日の昼の時間帯に最終回の再放送を行った(その他の系列局でも同時刻の再放送、もしくは後日再放送が行われた)。この再放送も13.6%の視聴率を獲得した(関東地区)。基本的にはパート3の後日談だが、スケジュールの都合でナースやドクターの一部が入れ替わっている。ロケ・収録地は、日活撮影所・自治医科大学付属さいたま医療センター(朝倉が窓から顔出しをするシーン等)・杏林大学付属病院(建物外観)・銃で撃たれた朝倉と吐血して倒れた沖田総一郎が運ばれた処置室のシーン、美晴警察署が捜査本部として使用したICUのセットは『救命病棟24時(第2シリーズ)』の港北医大救命救急センターとして使われたセットと同じである。公開された2002年は日韓共催で行われたFIFAワールドカップの年ということもあり、患者の多くの名前は当時の日本代表サッカー選手から採られている。以下の5作品が発売されている。(ナースのお仕事・スペシャル・ナースのお仕事2の院内のロケ地)
出典:wikipedia
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