株式会社壱番屋(いちばんや、)は、カレーハウスCoCo壱番屋(カレーハウスココいちばんや、略称:ココイチ)を運営する日本のカレー専門店チェーン最大手である。ハウス食品グループ本社の連結子会社である。フランチャイズにより日本各地や米国、台湾、香港、中国、韓国、タイなどにも店舗を持つ。キャッチコピーは、店名に因み「カレーならココ一番や!」。カレーの辛さと量、ライスの量を選べるほか、豊富なトッピングを選ぶことができるなど、30種類以上のレギュラーメニューと数種類の期間限定メニューで構成されている。接客に関してはマニュアルが徹底されており、たとえ英語圏であるアメリカ・ハワイのフランチャイズ店においても、「いらっしゃいませ」「お願いします」(注文を入れる際)「お待たせいたしました」「ありがとうございました」は必ず日本語でその通りに言う決まりになっている。一方で日本国外展開にあたっては日本と異なる路線展開も行われており、例えばタイでは高級ブランドとしての展開を主軸にしている。ホスピタリティの精神にあふれており、創業者は毎朝会社の前だけでなく通りの端まで掃除をして回ったり、支払い伝票の裏にこっそりと「ありがとうございます。」と手書きをする等、少しでも接点のある人に気持ちよくなってもらうように指導している。ココイチは、宗次徳二と妻の直美が1974年に開業した喫茶店「バッカス」で出していたカレーが好評だったことをきっかけに1978年「カレーハウスCoCo壱番屋」を創業(第1号店は、清須市にある「西枇杷島店」)。店名は「ここが一番や!」という思いから。「ニコニコ キビキビ ハキハキ」を掲げ、「お客様第一主義」「現場主義」をモットーとした。各メーカーのカレールーを試した結果、直美が選んだのがハウス製品であったことからスパイス調合のリクエストなど、ハウスとの付き合いも開店当初より始まった。1982年に名古屋で法人化した。創業間もない頃、当時TBS系で放送されていたクイズバラエティ番組『ぴったし カン・カン』で店舗内の様子が放送されたことがある。当時すでに「1辛 - 5辛(さらにはそれ以上)」の辛さメニューがあった模様で、そのメニューにある文句(「医者の紹介いたします」等)が番組内の問題に使われていた。ご飯の量やルーの辛さ、トッピングなどを客が選べる仕組みや、社員ののれん分けシステムを作り、1987年には80店舗を超え、1998年には500店舗に達した。2002年に創業者である宗次徳二は53歳で顧問(創業者特別顧問)になり、1998年より社長を務めていた妻の直美も代表権のない会長に退き、2011年に会長から非常勤の相談役となり引退した。創業時から、ライス量1,300グラム以上のカレーライスを対象に15分または20分以内に完食すれば無料(ライス一粒でも食べ切れなければその代金を支払わなければならない)かつ一部店舗では店内に達成写真の掲載となる『大盛りチャレンジ』(国内店舗のみ実施)が有名であったが、年間30トンもの残飯が出ていたことと、食品リサイクル法により、2006年までに2割以上の廃棄物削減が義務づけられたため、2003年8月31日をもって打ち切りとなった。なお、1993年米騒動の時にも一時中断している。これを始めた理由は話題作りのためで、実際に成功したものの、「やっている当時から食べ物をゲーム感覚で扱うことに疑問を持っていなかったわけではなく、食べ物でもったいないことをしてしまった」と宗次徳二は述懐している。2004年には1000店舗を達成し、2005年5月2日には東京証券取引所第一部・名古屋証券取引所第一部上場を果たした(銘柄コード7630)。2013年1月17日、「ギネス世界記録」は、カレーハウスCoCo壱番屋を「最も大きいカレーレストランのチェーン」に認定した。2015年12月8日、ハウス食品グループ本社が壱番屋にTOBを行い、壱番屋を連結子会社化した。2005年9月、台湾の台北市に、台湾1号店(漢口店)が開店した。2008年、タイのバンコクにある複合ショッピング施設エスプラネード内に、タイ1号店が開店した。タイでは日本とは異なり高級ブランド路線での店舗展開を図っており、カレールーや米は全て日本から輸入している。2008年3月、韓国の江南に韓国1号店を開店、同年11月3日、鍾路に2号店を開店した。2010年夏、アメリカ本土と香港に進出することが発表された。2011年2月9日、アメリカ本土1号店となるPalm Plaza Torrance店をロサンゼルスのPalm Plazaショッピングモール内に開店した。ロサンゼルスでの事業展開はハウス食品との合弁会社「ICHIBANYA USA,INC」が行う。2013年7月現在、海外店舗は、ハワイ・オアフ島4店舗、アメリカ・カリフォルニア州3店舗、中国本土33店舗、香港6店舗、台湾19店舗、韓国19店舗、タイ20店舗、シンガポール3店舗である。現地運営会社は、資本業務提携のハウス食品との合弁法人がほとんどである。「カレーハウス CoCo壱番屋」では、ベースとなるメニュー(ポークカレー・ビーフカレー・ハッシュドビーフ<取り扱っていない店舗もある>)に、各種トッピングやライスの量・辛さを指定していくシステムが採用されている。なお、現在のレギュラーメニューは壱番屋のウェブサイトにも掲載されている。トッピングの量が多い場合などは、別皿で提供される。トッピングのみのオーダーや、ご飯のみのオーダーなど基本的にメニュー内の商品は、単品でも飲食可能となっている。全店舗での対応可否は不明ながらカレーライス単品プラス提供全トッピング(約±¥10,000)のオーダー(トッピング全部乗せ)は、デカ盛りとして有名。ここでは、2004年10月以降の期間限定メニューを紹介する。ここでは、2006年を含め2年以上連続で発売されたカレーを紹介する。ただし、来年以降販売されるか否かは不明である。28種類のスパイスと野菜をじっくり煮込んだ、デラックスソースの贅沢な味わいをウリにしており、CoCo壱番屋のカレーとは思えない味に仕上がっている。1,200円とやや高価ではあるが、ココイチの一般のカレーとはかなり異なり、容器も特別のもので提供される。ライスの大盛りは無料である。販売不振によりチキンソースは廃止されていたが、ビーフソースとポークソースも2008年5月末をもって廃止となった。したがって、現在では新型店舗限定メニューは存在しない。ここでは、主な地域限定メニューを紹介する。公式サイトやぐるなびでも地域・店舗限定メニューの一覧を紹介している。なお、ドリンクメニューの中にキリンラガービールがあるが、沖縄県の店舗に限り、キリンラガービールの代わりにオリオンドラフトビールが提供されている(アルコール飲料の販売は、一部店舗を除く)。また、台湾の店舗では一番搾りが提供されている。ここでは、2003年9月以降に終了したレギュラーメニューを紹介する。ここでは、2006年1月以降に復活したメニューを紹介する。ポークソース / ビーフ・ハッシュドビーフソースによって追加料金が違う。100gごとに(+100円 / +120円)となっている。また高速道路のサービスエリア内店舗などでは普通盛りは250gとなる。店舗の価格表には200gから600gまでが掲載されているが、食べられる場合はこれ以上でも注文できる。壱番屋の「普通」は市販のレトルトやカレールーの「中辛」にあたる。基本メニューでは普通か甘口がベースであり、さらに辛いカレーを希望する場合には、1辛・2辛…というように辛さを指定することになる。メニュー上では10辛まで記載されているが、6辛以上は「過去に5辛のカレーを完食した人に限る」との注意書きがある。ただし、店側が5辛以上完食経験の有無を尋ねたり、経験がないことを理由に注文を拒否することはなく、あくまで注意喚起にとどまっている。また、ハッシュドビーフに限っては「普通」のみで、ビーフカレーの甘口は選択できない。また、1998年頃までは11辛以上も存在したが、現在は10辛が上限となっている。ちなみに、10辛で1辛の24倍の辛さとなる。テーブルには「とび辛スパイス」があり、好みで辛さを加えることも可能である。11辛以上は、このスパイスを使うようにアナウンスされる。辛さが増すとカロリーが高くなっていくのは、辛さの元となる調味料などを食用油などで炒めるためで、辛さが増すごとに、その油量が多くなっていくから。実際、10辛のカレーソースは、普通の辛さのカレーソースより、粘り気・とろみが顕著。伝票やレシートには、追加料金の発生如何によらず、オーダーした辛さが表記される。現在、旧型店舗と新型店舗(社内ではT-05型、T-07型と呼ばれる。Tとは店舗企画部の頭文字)が存在する。数年後には新型店舗に統一される予定である。なお、現在営業中の新型店舗を含めた各地にある店舗はココイチのウェブサイトから検索できるようになっている。2016年5月1日より「カレーハウスCoCo壱番屋」ほぼ全店舗(日本国内)においてクレジットカード(トヨタファイナンス、VISA、MasterCard、JCB、AMEX、DISCOVER、ダイナース)、銀聯カード、JCBプレモカード、非接触IC型の電子マネー(交通系電子マネー9種類(PiTaPaは除く。)、楽天Edy、iD、QUICPay、nanaco)が利用可能となった。(一部店舗ではそれよりも前から先行導入していた。)WAONについては一部店舗のみ利用可能である。(イオングループの商業施設内の店舗が多い。)ジェフグルメカード・壱番屋発行のお食事券・壱番屋株主対象のご飲食優待券・バークレーヴァウチャーズ(BV食事券)も引き続き利用可能である。壱番屋のインターネット通販「ココイチ通販」に関しては、クレジットカード(JCB、VISA、 Mastercard等)での支払いが可能となっている。一部店舗では宅配サービスを行っている。利用の際には宅配料金として1回につき配達料200円、一部店舗を除きカレーの料金が通常料金よりも容器代として1品につき100円増しとなる。宅配は主に原付2輪や軽自動車などで行われており、原付2輪で主に使用されている車種はホンダのジャイロキャノピー(一部店舗ではヤマハ・ギアなども)。出前館、楽天デリバリーを通しての注文も承っている。また、宅配専門店としてココイチエキスプレスがある。ココ壱独自の独立システムとしてブルームシステム(ブルームは花が開くという意味の英語)と呼ばれるものがある。これは創業者の宗次徳二(現・特別顧問)・直美(現・相談役)夫妻と共にココ壱立ち上げを手伝った林俊弘(株式会社Wee-Up代表取締役)が自分は一生カレー屋の親父として生きたいという思いから、宗次から初めて店舗を譲り受けたことに始まる。ブルームシステムの内容として、一定以上のスキル(以下参照)と勤務期間を経た社員に与えられる権利であり、全国にあるココ壱店舗のうち、約6割がこのブルームシステムによって独立したオーナーによって運営されている。この際、オーナーに対してココ壱本部とのロイヤリティーなどの金銭的やり取りは一切生じないところにココ壱の独自性がある。さらに、この独立したオーナーの店に勤め、オーナーおよび、本部から認められると、このオーナー店から独立することもできる。しかしながら、ココ壱ブランドを守るため、本部より巡回している姿がたびたび見られる。また上記にある、一定以上のスキルとは、一般の客でもわかるようになっている。というのも各従業員のしている名札の色がそれである。具体的にはとなっている。これは社内では「ココスペ」と呼ばれる検定制度で、金が1級で以下2級、3級、初級のランクとなり、白は未取得である。調理部門と接客部門に分かれており、いずれかの部門で1級を取得するとハワイ旅行に招待される。独立にあたっては夫婦ペアを本部が推奨するといわれているが、これは銀にも3ランクあり、下2ランクでは一人で店舗を運営できないためといわれている。過去を含む。2010年3月23日、パット稲毛店において金庫が盗まれる事件があり、金庫に保管していた同店の顧客約4400名分の個人情報が記録されたUSBメモリも盗難被害に遭った。2016年1月13日、異物混入の疑いがあるために廃棄を依頼したビーフカツが、産業廃棄物処理業者のダイコーによって不正に転売され、愛知県内のスーパーで販売されていたと発表した。愛知工場で使用している合成樹脂製の器具が混入している可能性があり、混入した時点が不明なために全ロットである40609枚の廃棄を依頼していたとのことである。系列店に勤務するパート従業員がスーパーマーケットで販売されているのを発見し、壱番屋本部に通報したことで発覚した。ダイコーは岐阜県羽島市にあるみのりフーズに転売しており、ダイコーは愛知県の調査に対し転売は初めてであると説明した一方で、みのりフーズの実質経営者によると、過去にも2014年ごろから2、3回取引していたとのことである。また、書類上はすべて堆肥化したとしていたことも明らかになっている。この件に対し、愛知県警察は廃棄物処理法違反の疑いで1月14日午後にダイコーを捜索、伝票や帳簿を押収した。その後、似たような製品が売られているとの連絡があり、愛知県が愛知県愛西市の精肉店の在庫を調べたところ、ビーフカツに加えチキンカツも発見された。愛知県が壱番屋に確認したところ、2014年8月にもダイコーに廃棄処分を依頼していたとのことであった。みのりフーズや同社と取引している弁当店でも同じチキンカツが発見された。さらに岐阜県や三重県でも流通が確認された一方で、1月13日の聞き取り調査を最後にダイコーの責任者との連絡が取れなくなった。1月16日、愛知県警察はみのりフーズの捜索を行った。なお、みのりフーズの冷凍庫からは冷凍マグロや鶏肉などの食品も見つかっており、壱番屋以外の廃棄物も取引していた疑いがもたれている。
出典:wikipedia
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