フロリナ県（）は、ギリシャ共和国の西マケドニア地方を構成する行政区（ペリフェリアキ・エノティタ）のひとつ。県都はフロリナ（ / ）。フロリナ県は、東にペラ県、南にコザニ県、南西にカストリア県にそれぞれ接し、また県の西部はアルバニアのデヴォル県、およびコルチャ県と接している。さらに県の北部はマケドニア共和国のビトラ、およびレセンのオプシュティナに接する。フロリナ県の南西部にはアリャクモナス川が流れている。また、県内にはヴェルノ山脈（2,128m）、ヴァルヌス山脈（2,117m）、ヴォラス山脈（2,524m）が横たわっている。フロリナ県では、様々な言語が話されており、公用語である現代ギリシャ語の他に、マケドニア方言、ポントス方言や、アルーマニア語、ロマ語、アルバリシュト語（アルバニア語のギリシャ方言）などが話されている。また、地方の住民のうち約64%がマケドニア語を話すとも言われている。それゆえに、多くの住民はバイリンガルである。フロリナ県は農業がさかんであり、主にトウガラシやモモなどを生産している。また、ジュース製造会社もフロリナにある。フロリナ県は、以下の自治体（ディモス、市）から構成される。面積の単位はkm²、人口は2001年国勢調査時点。カリクラティス改革（2011年1月施行）以前の広域自治体（ノモス）としてのフロリナ県（）は、以下の基礎自治体（ディモス）から構成されていた。改革後、旧自治体は新自治体（ディモス）を構成する行政区（ディモティキ・エノティタ）となっている。下表の番号は右図と対応している。「旧自治体」欄で※印を付したものはキノティタ、それ以外はディモス。「政庁所在地」欄で太字になっているものは、新自治体の政庁所在地となったものを示す。

出典:wikipedia