西穂高岳(にしほたかだけ)は、長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる標高2,909 mの飛騨山脈(北アルプス)南部の山である。山域は中部山岳国立公園に指定され、花の百名山に選定されている。上高地や東西の方角から眺めると鋸歯状に岩稜が連なる山容が特徴である。無雪期の登山シーズン中に、新穂高ロープウェイの終点の西穂高口や上高地からの登山者で賑わう。西穂独標までは、穂高岳の入門コースとなっているが、西穂独標から山頂までは熟達者向きのコース、山頂から奥穂高岳までの区間の岩稜は北アルプスの主稜線上では屈指の難コースとなっている。西穂高岳落雷遭難事故の現場でもあり、今でも慰霊碑が鎮座し、慰霊登山を含む関係者らを迎えている。従来周辺の山全体が穂高岳と呼ばれていたが、1909年に槍ヶ岳から穂高岳に初縦走を行った鵜殿正雄が、穂高岳のそれぞれのピークの山を北穂高岳、前穂高岳、奥穂高岳、西穂高岳と名付けた。実際には西穂高岳は山域の南西端のピークで、その中で唯一3,000 mに満たない。山体の西側と南側は古第三紀から白亜紀後期の花崗岩類である滝谷花崗閃緑岩からなる。西穂独標と西穂高岳山頂と間ノ岳周辺には、溶結凝灰岩が分布し、その北側には閃緑斑岩が分布している。約4.5 km南西の割谷山は焼岳火山群に含まれる。標高2,385 mの西穂山荘周辺のは森林限界でその上部はハイマツ帯で高山植物が自生し、ライチョウやイワヒバリが生息している。ハイマツの実を捕食するホシガラスが見られることもある。西穂高岳は花の百名山に選定されていて、その著者の田中澄江は代表する高山植物としてセンジュガンピなどを紹介した。登山道周辺では、以下のような多くの植物が見られる。最短ルートの新穂高ロープウェイを利用した登山者が多い。上高地、焼岳方面からの入山者もある。槍ヶ岳や奥穂高岳の縦走時に、通過される場合もある。新穂高温泉から西穂平を経由する旧道(旧ボッカ道)の利用者は少ない。西穂独標から山頂に向かう際に多くのピークを乗り越えて行くため、手前に見えるピークを西穂高岳山頂と間違え易い。山頂には、三等三角点と山頂標識が設置されている。飛騨山脈の南部主稜線にあり、その北北西には奥穂高岳、南南東には焼岳がある。山頂から北西尾根と西尾根が延び、西穂高口から北西には千石尾根が延びる。山頂と間ノ岳との間には赤岩岳があり、山頂と西穂独標との間にある尖ったピークはピラミッドピークと呼ばれている。西穂独標と西穂山荘の間には、丸山(標高2,452 m)があり、西穂山荘から南南西約500 mの位置に「きぬがさの池」がある。以下の源流となる河川は日本海へ流れる。
出典:wikipedia
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