アラン・レイ(Alain Rey、1928年 フランス・ポン=デュ=シャトー - )は辞書編纂で著名なフランスの言語学者。現在、『プティ・ロベールフランス語辞典』などのフランス語辞典を刊行している出版社ディクシオネール・ル・ロベール()で編集長を務める。『ロベールフランス語辞典』ではヴェルラン(単語のシラブルの順序を変えるスラングの一種)や地方語法を辞書に積極的に採り入れるなど、変化してゆくフランス語を仔細に検討し、現代の言葉に血肉を与えようとする姿勢で知られている。ソルボンヌで政治学・文学・美術史を学んだ後、兵役でチュニジアへ赴く。この後にアルジェリアで生活していた折の1952年、辞書編纂のために言語学者を探していたポール・ロベールの求人広告に応えたのが契機となり、"Dictionnaire alphabétique et analogique"ではロベールの右腕となって作業に携った。このころに同じチームで働いていたジョゼット・ドゥボヴ()と知遇を得、1954年に結婚。1964年に『ロベールフランス語辞典』"Le Robert"の第一版、続けて1967年には『プティ・ロベール』"Le Petit Robert"を世に送りだした。以降、アラン・レイはロベール社が刊行する多くの辞書の編纂を行い、を刊行した。2005年には『フランス語文化辞典』"Dictionnaire culturel en langue française"を編纂している。この革新的な辞書では長期間の出版準備が行われ、レイに加えてジャック・ル・ゴフ、レジス・ドブレなどが参加している。啓蒙にも熱心であり、多くのメディアに関わっている。1993年から2006年にかけては国営ラジオフランス・アンテールの午前の帯番組を締めくくるコラム「締めの言葉」"Le mot de la fin"を担当していた。ここでは採り上げた語彙についてリベラルな政治観を織り交ぜつつ詳細な解説を行なっていたが、2006年の年度明けにはこれを退いている。聴衆はこれを番組の若返り人事であると受け取ったが、論調の軟化を狙った指導部の意向による解任ではないかとも囁かれた。2006年6月29日の最後の放送の題材は"salut"(挨拶・敬礼・「やあ」「またね」といった意味の語)であった。2004年から2005年にかけては国営テレビフランス2の20時のニュースの後に『言葉のデモ』"Démo des Mots"というコラム番組を担当した。これはお金に関わる言葉について語源・変化・派生語などを解説するものであった。2005年末には文化通信相よりコマンドゥール勲章(文化芸術勲章)を受勲。2005年末にフランスで発表された「新創造論および精神主義の科学への浸透を警戒する呼びかけ」には賛同の署名を行なった。2007年より、日曜日の朝のヨーロッパ1のロラン・バフィ()の番組に出演中。
出典:wikipedia
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