『デジモンフロンティア』("DIGIMON FRONTIER")は、2002年4月7日から2003年3月30日まで、フジテレビ系列で放送されたテレビアニメ。デジモンシリーズ第4作目。いわゆる「デジモン四部作」の最終作である。これまでに放送された『デジモンアドベンチャー』(無印)、『デジモンアドベンチャー02』、そして『デジモンテイマーズ』との世界観などの関連は無い新シリーズで、「パートナーデジモンの不在」「子供たち自らがデジモンに変身(進化)」と、前3作から大きな方針展開を行った作品である。これは、スタッフが「パートナーデジモンが戦っている間、子供たちはただ見ているだけ」という状況に疑問を抱き、その結果生まれたものである。東映プロデューサー・関弘美は本作を「スーパー戦隊シリーズを意識した作りにしている」とコメントしており、主要メンバー5人が全員、個性的で熱血漢・クールな二枚目のライバル・紅一点・少年・巨漢で構成され、後半で敵陣から味方になる生き別れの兄弟の6人目のメンバー、さらに敵幹部などにそれが垣間見える。現実世界が主な舞台であった『デジモンテイマーズ』とは対照的に、本作ではほぼ全編をデジタルワールドを舞台にしており「異世界を冒険するファンタジーもの」という方向性である。パートナー不在のため「デジモンとの絆」というシリーズ共通のテーマは基本的に薄い。しかし「デジタルワールドを旅する」「メインキャラの血縁者が後にメンバーとして加わる」「メインキャラが悩みを抱えている」など、『無印』を連想させる部分も多い。シリーズディレクターの角銅博之曰く「みんな均等に見せ場があり、敵を倒す回数もほぼ同じになるように、というのが基本的な作り方のスタンス」で製作されており、一部の登場人物ばかりが活躍するわけではない『無印』とは対照的に、進化体系は後半に入るとほぼ拓也と輝二の2人に集中した。特に終盤は仲間たちのスピリットを集めるハイパースピリットエボリューションにより、拓也と輝二以外はほとんど戦闘に参加しなくなる。前3作は、世間に広くデジタルワールド及びデジモンの存在が知れ渡っていく展開になっているが、本作では唯一最後までデジモンの存在は広く認知されずに終わった。下記の視聴率、グッズ売上や映画興行などは厳しい結果となった。本作で4年間続いたデジモンシリーズは一旦終了となり、本来劇場版として製作された『DIGITAL MONSTER X-evolution』を除くと第5作目である『デジモンセイバーズ』までは3年の間が空くことになる。デジモンシリーズのアニメ作品で唯一、本編・劇場版ともにオメガモンが登場していない。また、デジモンシリーズのアニメ作品で唯一、ロイヤルナイツが完全な「悪」として描かれた作品である。最高視聴率:10.3%、最低視聴率: 4.7%、平均視聴率: 7.2%、バンダイ総玩具売上45億円今作のデジタルワールドは前作『テイマーズ』のSF要素やレトロフューチャーの強いものから一転、視聴者により分かりやすい世界観が用意され、シリーズ中最もファンタジー要素の強いものとなっている。古代にヒューマンデジモンとビーストデジモンの争いが続き、その世界をルーチェモンが平和裏に統治した。しかしルーチェモンは豹変し、徐々に独裁的になり、古代の十闘士との戦いを経てダークエリアに封印された。その後、デジタルワールドは十闘士のスピリットを持つ三大天使により統治された。地球のように球体をしており、この世界を構成する属性別にそれぞれ10のエリアと中心にダークエリアが存在する。土地を覆うようにトレイルモンのレールが世界中に敷かれていて、土地のデータがスキャンされてもレールだけは残る。デジモンもデジタルワールドも全てバーコードのようなデジコードで構成されており(トレイルモンのレール以外)、地形や建物を破壊すると、デジコードとなって吸収されて消滅するが、データを元に戻せばその土地は再生する。デジモンは倒されるとデジコードを相手に吸収され、自身はデジタマに戻り、別の時代・別の場所で再生する。デジコードが出現しないのはそのデジモン(あるいは人間)が本体から作り出された分身、または魂だけの存在ということになる。人間界とデジタルワールドの間には(誰が作ったのかは不明だが)両世界を繋ぐターミナルが存在しており、(オファニモンなどの特殊なデジモンの導きが必要かもしれないが)人間はここからデジタルワールドに行くことができる。だがデジモンは人間界に現れると、歪みが生じて世界が崩壊する恐れがあるので人間界に赴くことは不可能とされている。にもかかわらず、人間界とデジタルワールドを繋ぐターミナルの存在や、ルーチェモンなどの人間界に赴こうとするデジモン達の行動など、いささか矛盾点も多い。またこのターミナルはルーチェモンとの最終決戦時に崩壊してしまい、拓也達が人間界に帰還したのを最後に人間界とデジタルワールドの接点は失われたが、7話でトイアグモン達がターミナルを使わずに人間界に侵攻しようとした例や輝一の例などがあり、他にも両世界の接点が存在する。かつてデジタルワールドを救ったという十闘士が残したアイテム・スピリットを利用した人間またはデジモンから「ハイブリッド体」への変身。本作と玩具「ディースキャナ」のベースとなる進化で、火・風・雷・氷・土・水・木・鋼・光・闇の10種類でそれぞれヒューマンスピリット、ビーストスピリットの2つがある(闇のスピリットは善・悪それぞれ2個があるが、悪が善に変わっただけであって、元々は2個である。つまり全属性で計20個ある)。ヒューマン体→ビースト体へ、もしくはビースト体→ヒューマン体になることをスライドエボリューションという。しかしながら、あまりにも特殊でゲームなどへの転用が難しいシステムとなっている。デジモンバトルクロニクルでは力を失ったアグニモン(フレイモン)を成長期として登場させた。後のゲーム・カードなど、他メディアでのフロンティアのレギュラーデジモンの再使用率は、前3作のレギュラーデジモンと比べ非常に低い。アニメシリーズ第5作『デジモンセイバーズ』では、このシステムを元にしたと見られる「バイオデジモン」が登場している。日常生活に退屈していた神原拓也は、弟・信也の誕生日の日に携帯電話から謎のメールを受け取り、その指示に従い同じメールを受け取った謎の少年と共に、渋谷駅の地下へ向かいトレイルモンに乗り込む。そして同乗していた織本泉、柴山純平、氷見友樹とともに未知の世界・デジタルワールドへとたどり着く。だが到着した場所ではケルベロモンがデジコードを奪って暴れていた。その地に眠っていた炎のスピリットに選ばれ、拓也は炎の闘士・アグニモンへと進化、ケルベロモンを倒し、デジタマへ還した。そこで出会ったボコモン&ネーモンとトレイルモンに同乗した3人、そして再会した謎の少年・源輝二と共にデジタルワールドを支配するケルビモンを倒すため、拓也達の冒険が始まった。謎のメールにより導かれ、トレイルモンに乗ってデジタルワールドに来た子ども達。輝一以外は携帯電話がディースキャナ(デジヴァイス)となり、それを通じて十闘士の力を受け継いだハイブリッド体デジモンへと進化する(輝一のデジヴァイスは輝二のデジヴァイスが2つに分かれて生じた物である)。なお、進化の際は全裸になる。これ以下、各デジモンの詳細、情報はデジモン一覧を参照。ケルビモンに加担する5体の闘士のこと。ダスクモンを除いた4体の闘士は、ケルビモンが倒される前に悪の五闘士自身が倒されたため、ルーチェモンとの戦いの時の名称は、元・悪の四闘士と呼ばれている。前述のようにデジモンシリーズのアニメ作品で唯一、ロイヤルナイツが完全な「悪」として描かれた作品である。なお、38話に登場したバロモン曰く「本来ロイヤルナイツは正しき心を持っているはずだ」とのこと。かつてデジタルワールドをルーチェモンから救った伝説のデジモン。OPの最初に現れるが、本編には登場はせず、エンシェントグレイモン・エンシェントガルルモンが劇場版に登場したのみである。全て究極体。視聴率は関東地区のデータである(ビデオリサーチ社調べ)。2002年7月20日に東映アニメフェアで上映され、東映アニメフェア作品最終作。興行収入4億円。デジモン人気が降下していた事に加え、同時上映から恒例だった「おジャ魔女どれみ」シリーズを外した事が影響して、動員数は去年比40%という厳しいものだった。この不振を受けて長く続いた東映アニメフェアの形式の終了を急遽決定。この映画で声優に初挑戦した上原多香子だが、この数年後に別の映画の声優に抜擢された際に「声優初挑戦」という旨の発言をしている。本編のDVDは2003年3月21日、BDは本作を含む全作品を収録したデジモン映画のBD-BOX『DIGIMON MOVIE COLLECTION 1999-2006』が2015年1月9日発売。デジタルワールドの「さまよえる島」に迷い込んだ拓也達はヒューマンデジモンとビーストデジモンの戦争に巻き込まれてしまう。拓也達はその戦争を止めようとするが、実はその戦争の裏には秘密が隠されていた。本編のDVDは2003年1月21日から同年12月5日にかけて発売。全話収録のDVD-BOXが2007年8月24日に発売された。
出典:wikipedia
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