中華人民共和国公安部(ちゅうかじんみんきょうわこくこうあんぶ、簡体字:)は、中華人民共和国の警察を担当する官庁。管轄下の公安機関たる人民警察と人民武装警察部隊に大別される。中国公安部(省)は、刑事警察・生活安全警察・交通警察・国民管理・出入国管理・外国人管理・矯正業務を分掌する政府機関であり、国務院に所属する。中国公安部は省以下の行政単位に設置された公安庁や公安局を管理する。また、中国周辺海域で海上警備・資源管理・漁業管理・税関業務のための公船や航空機を一元的に運用する国家海洋局傘下の中国海警局を指導する。公安部が管掌する業務は通常の刑事警察、交通警察、麻薬取締等の他、戸籍管理(戸政)や外国人住居登録、消防、刑務所管理、比較的軽微な民事事件の仲裁も担当する。特に中国では「都市戸籍」と「農村戸籍」が厳密に区別され、人民の自由な住居移動を認めておらず、警察が許認可権を握っている。また中国に居住または宿泊施設以外に滞在する外国人も滞在開始から24時間以内に滞在住所地を管轄する派出所にて住宿登記手続きが必要となっている。予防拘禁制度があり、政治犯の拘禁も行っている。人民警察は護身用の拳銃を携帯している。制服の色は灰色または青である。社会主義国の警察は軍隊に準じた階級体系を採ることが多いが上記のように、中国公安は独自の階級体系を採用している。公安から派生した国家安全部も同じものを使用している。ただし、後述の人民武装警察は人民解放軍に準じた階級呼称を使用する。略称は武警(WuJing)またはWJ。人民武装警察部隊は国内の治安維持を担当する準軍事組織であり、1983年4月に人民解放軍から分離した。実態としては人民解放軍の近代化にともなう兵力削減で生じた余剰人員を国内治安維持専門に振り向けたと言える。人民武装警察の主要な任務は全ての政府建物など重要施設の警備であり、刑事警察機能を併せ持つ。辺境地帯では通常の警察業務も行う。テロ対策特殊部隊も設置されている。名目上、国務院に所属し、公安部とも密接に連絡するが、依然として準軍事組織であり、武警総隊が主管する。武警は名前のとおり人民警察よりも重装備であるが、官庁や外国公館の警備などには非武装であたることも多い。制服は深緑で人民解放軍陸軍に準じている一方、制帽・制服や盾に二本の黄線が入るほか、階級章やワッペンが独自の意匠となっている。活動の内容によって次の部隊に分かれている。以下の三部門は国家公安部が直接管理する。公安部とその地方機関(公安庁、公安局)内には敵偵局(処)という日本の公安警察に該当する系統が存在する。敵偵処の主任務は対外諜報ではなく、国内の反革命分子の情報収集、監視、追跡、逮捕などである。1983年の国家安全部設立後、この機能は国家安全部に移管されたはずだったが、その後も公安部は敵偵処の系統を維持し、1990年代には反体制派に関する情報収集のため海外にも諜報員を派遣するほどの大諜報機関に復活した。任務が重複するため、国家安全部とはしばしば縄張り争いが発生することもある。パトロールカーはフォルクスワーゲン、日本車、韓国車が中心である。車両の色は白地に青の曲線と紋章が描かれ、ボンネットに「警察 POLICE」、サイドドアに「公安」の字が入る。パトランプは青と赤の2色。
出典:wikipedia
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