カルルス温泉(カルルスおんせん)は、北海道登別市にある温泉。「登別カルルス温泉」とも言われる。「国民保養温泉地」に指定されており、「名湯百選」にも選定されている。登別温泉の北西約8kmに位置し、来馬岳、オロフレ山の麓を流れる登別川沿いに数軒の旅館が存在する。バスクリンが「日本の名湯・登別カルルス」という名称で入浴剤を販売している。入浴剤は乳白色だが、源泉の色は無色透明である。1886年(明治19年)、室蘭郡役所書記を努めていた日野愛憲(ひのあいき)によって発見されるが、温泉開発までには至らなかった。1889年(明治22年)に彼の養子である日野久橘(ひのきゅうきつ)が再び温泉を発見。持病の慢性胃カタルが治った事から、温泉の開発に心血を注いだ。1899年(明治32年)、幌別から温泉までの道路を開削し開湯。それまでこの地は「ペンケユ」と呼ばれていたが、チェコスロバキアのカルロヴィ・ヴァリ(旧ドイツ・カルルスバード)温泉と似た泉質であったことから、「カルルス温泉」と名づけられた。日露戦争後期に旭川陸軍及び病院の指定する療養地が置かれたことにより、温泉地として整備されていった。しかし、再び戦争に突入すると入り込み客数が減少に転じていき、戦後においても低迷を続けていた。1949年(昭和24年)、周辺地域が「支笏洞爺国立公園」に指定される。1957年(昭和32年)、北海道で第1号、全国でも12番目となる「国民保養温泉地」に指定される。1961年(昭和36年)、スキー場(現・カルルス温泉サンライバスキー場)が開設。その後、新たな源泉掘削の成功により各旅館に内湯を備える事が可能になった。
出典:wikipedia
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