別府市(べっぷし)は、大分県の東海岸の中央にある市。大分県第二の都市である。温泉が市内各地で湧出し、別府温泉として全国的に知られる国際観光温泉文化都市。源泉数は2,300ヶ所以上で日本の総源泉数の約10分の1を占め、湧出する湯量も日量125,000キロリットルにも及び日本最大。国際会議観光都市にも認定されており、毎年800万人を超える観光客が訪れる観光都市別府は泉都とも呼ばれている。温泉は観光や、市民生活だけでなく、古くは明礬の生産から、地熱発電、医療、花き栽培、養魚業、最近では温泉泥美容までさまざまな産業に幅広く利用されている。経済的に大分都市圏(別大都市圏)に属し、隣接する大分市とは、市街地が高崎山により分断されてはいるものの、その間約7kmは九州で最も交通量の多い区間のひとつである6車線の別大国道(国道10号線)により結ばれている。また、市内に4カ所あるJR日豊本線の各駅からも大分市中心部まで10〜30分程度の距離であり、大分市のベッドタウンとしての役割も担っている。特別都市建設法による財政的優遇措置を得ている事もあり、2013年現在、平成の大合併に接した大分県の市では津久見市と並んで合併・編入が無い。大分県の東部のほぼ中央に位置し、西側には由布岳、鶴見岳を中心にした連山と、東には瀬戸内海(別府湾)に流れ込む朝見川、春木川、境川などの河川により形成された扇状地と下流部の沖積平野からなる。扇状地の北部および南部は、断層活動により東西を横切るように短い断層が多数分布し、市街地はそれらの断層に挟まれた窪んだ地形に立地している。市の西部は大分百景の一つに選ばれている由布川峡谷(東山付近)、および阿蘇くじゅう国立公園の指定域があるため森が多い。市を南北に貫通する形で海岸線沿いを国道10号、中央部を大分自動車道が通る。別府国際観光港を起点として鶴見岳、由布岳の南側を大分県道11号別府一の宮線(九州横断道路)が通る。瀬戸内海式気候に属し、平均気温は16.6℃、降水量1963.0ミリメートル。(大分地方気象台: 平成15年)源泉数、湧出量ともに日本一。詳しくは別府温泉を参照のこと。ちなみに世界一はアメリカ合衆国のイエローストーン国立公園である。1956年時点で15大字からなっていた。1965年から中心部で住居表示を実施した。住居表示を実施している地区以外では、以下の町名が用いられている。内竈、国立、十文字原、スパランド豊海、関の江新町古賀原上平田町、大観山町井田、鉄輪上、鉄輪東、北鉄輪、風呂本、御幸桜ケ丘、上人ケ浜、上人西、上人南、中須賀東町、中須賀本町、中須賀元町、春木、南須賀朝日ケ丘町、扇山、小倉、大畑、北中、実相寺、新別府、荘園、荘園北町、竹の内、鶴見、馬場、東荘園、火売、緑丘町、明礬湯山赤松、浦田、河内、田の口、鳥越、柳、山家、両郡橋小坂、大所城島、東山一区、東山二区、山の口枝郷、乙原、野口原観海寺、鶴見園町、堀田、南荘園町、南立石生目町、南立石板地町、南立石一区、南立石二区、南立石本町、南立石八幡町法務省財務省厚生労働省国土交通省防衛省別府温泉の歴史の項も参照のこと。(2005年国勢調査による)国際観光都市であるため、宿泊業などの観光産業や小売業を中心として第三次産業就業者の割合が8割を超えているのが特徴である。逆に、第一次産業と第二次産業就業者の割合は極めて少なくなっている。また製造業も菓子類や土産品などの食品製造が中心であるため、製造品出荷額が118億円、従業者1人当たり出荷額も923.5万円(2005年経産省工業統計)と極めて低い。国指定の伝統的工芸品別府竹細工の伝統工芸士には17人が認定されている。(雇用人員数上位4社)上記全ての店舗が、比較的市内中心部に近い位置に所在している。括弧内は別府市内の店舗数。中心商店街はほぼ全域が中心市街地活性化事業の計画区域に含まれており、2012年ごろまでに順次改装・再整備される予定となっている。現在、活性化事業により空き店舗を改装した交流・イベント施設「platform」が中心商店街内のあちこちに点在し、これらをメイン会場に、2009年4月11日から6月14日までの間「別府現代芸術フェスティバル2009 混浴温泉世界」が、2012年10月6日から12月2日までの間「別府現代芸術フェスティバル2012 混浴温泉世界」開催された。また北浜地区を中心として各種飲食店も密集しており、九州有数の規模の歓楽街を形成している。市内に本店または支店を置く銀行、信託銀行、信用金庫、信用協同組合、労働金庫、農業協同組合、証券会社は以下のとおりである。市内に一般営業窓口を置かず、ATMのみを設置する金融機関かつて市内に店舗を展開したが、撤退した主な金融機関なお、市内の広範囲で愛媛県のテレビ(地上デジタル放送を含む)やラジオ放送が全局受信出来るが、近年はCATVの普及に伴い受信していない家庭も多い(愛媛県の地上デジタル放送を受信する際は、多くの場合でアンテナの再調整が必要である)。高度経済成長期の人口増加を経て、1980年代から1990年代前半にかけては大きく減少したものの、1990年代後半より人口減少は鈍化、以降はほぼ停滞している。最寄り空港は大分空港。※市の中心駅は別府駅。なお、1900年から1972年には大分駅前から亀川駅前まで路面電車の大分交通別大線が存在した。また湯治客向けに別府-御越間の鉄道が計画され温泉廻遊鉄道(別府温泉鉄道)を設立し麻生太吉や伊藤伝右衛門など有力者が名を連ねていたが実現しなかった(1911年6月免許、1916年10月免許失効)。高速道路一般国道主要地方道一般県道パシフィックライナーは2015年4月1日より運行開始両社とも各主要系統は概ね20〜30分毎に運行されており、地方都市の中では非常に運行頻度が高い。また、主要系統が重複する別府駅 - 別府北浜 - 観光港 - 亀川間や別府駅西口 - 市役所北口 - 光の園間などは日中概ね10分毎以上の運行がある。近年は原油高高騰により、宇和島運輸フェリーの三崎航路とソレイユエクスプレス(瀬戸内海汽船系)柳井・広島・呉・松山航路が廃止(広島・徳山方面は高速バスで代替)、関西汽船が1往復に減便される(松山方面の航路全廃)等の動きが出てきている。※大分マリーンパレス水族館「うみたまご」、高崎山自然動物園、田の浦ビーチは大分市域に属する。この他、近隣市町の特産品である関あじ、関さば、城下かれい、臼杵ふぐ、豊後牛などを提供する飲食店も多い。※名前の前に★が付いている人物は故人。別府市が2015年10月に市内の遊技場(パチンコ店、競輪場)13カ所で5日間調査し、発見した受給者9人の医療費を除く生活保護費を1~2カ月停止、パチンコ店に出入りしないという誓約書をもとめていた。これに対し弁護士ら約140人でつくる「生活保護支援九州・沖縄ネットワーク」が、「指導や処分は違法」「過度の制約を課し著しく不適切」として中止するよう申し入れ、意見書を提出した。衆議院初鹿明博議員も国会で質問を行った。生活保護受給者の比率が3.3%と全国平均の2倍近くに上る別府市では、1990年以前から年1回ペースで調査を実施していた。その後、生活保護費の停止措置にたいして、厚生労働省と大分県から「法的根拠がない」「不適切」とする指摘を受け、2017年度より停止措置をとりやめることになった。巡回調査は今後も続けるとしているが、「生活保護支援九州・沖縄ネットワーク」は生活保護受給者は、公衆の面前で、何ら違法性のない行為についてまで行政から干渉されても仕方ないという誤ったイメージを与えられ萎縮させられるため、不適切だとしている。(昭和43年1月1日制定)
出典:wikipedia
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