海岸線(かいがんせん)は、兵庫県神戸市中央区の三宮・花時計前駅から同市長田区の新長田駅までを結ぶ神戸市営地下鉄の路線である。愛称は夢かもめ。ラインカラーはブルー。駅番号を構成する路線記号は。日本で3番目の鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄で、神戸市中央区・兵庫区・長田区南部の再開発地域を結ぶ目的で建設され、2001年(平成13年)7月7日に三宮・花時計前駅 - 新長田駅間が開業した。建設費の削減を目的として、トンネル断面積を小さくし、車両の高さ・幅なども他の地下鉄と比べると一回り小さい。途中にある御崎公園駅はノエビアスタジアム神戸(旧:神戸ウイングスタジアム)の最寄り駅で、サッカーの試合開催時には賑わう。開業時、駅構内の設備ごとに統一された「音サイン」を流すシステムを全駅に導入した。海岸線の電車は開業時から4両編成で運転されているが、将来の旅客数増加を考慮してプラットホームは全駅6両編成まで対応している。また、北神急行線と同様に都市型ワンマン運転を行っている。線内折り返しで、自動列車運転装置 (ATO) による都市型ワンマン運転を行っている。日中時間帯は1時間あたり6本(10分間隔)が運行されている。平日は朝6分間隔、夕方7分半間隔、土曜・休日は朝が約7分間隔、日中と夕方は10分間隔となっている。ほぼすべての列車が新長田 - 三宮・花時計前間の直通運転であるが、朝夕には車庫がある御崎公園発着の区間列車も設定されている。朝5時台と夜23時台の始発・最終は新長田 - 御崎公園間の運行である。2002年(平成14年)12月16日より、三宮・花時計前方の先頭車は毎日終日女性専用車両に設定されている。毎日終日設定は、同時に設定された西神・山手線とともに日本初の事例である。なお、ノエビアスタジアムでの試合開催時など、著しい混雑が予想される場合は一時的に解除される。普段はラッシュ時を除き、全線に亘って座席が埋まることは少ない。一日平均乗車人員に関しても、全10駅中5駅で2,000人を下回っており、非常に利用客が少ない。しかし、サッカーの試合などがある場合は著しい混雑が見られる。開業前の輸送人員の予想は、開業年となる2001年度が8万人、2005年度が13万人とされていた。しかし、実績は2001年度が34,446人、2005年度が39,004人と、予測輸送人員の3割程度に留まっている。開業10周年となる2011年度も42,396人に留まっており、依然として乖離が大きい。この理由は、主に次の点が原因とされている。なお、現在のピーク時の混雑率は100%程度だが、JR和田岬線の廃線が行われると160%程度に上るとされている。輸送力増強のために、新たに車両1編成を購入するための予算はすでに確保されているほか、和田岬駅の混雑が著しいために、列車停止位置の変更にともなうプラットホームの拡張などが検討されている。利用促進策として、2009年4月15日から6月30日まで、三宮・花時計前 - ハーバーランド間の2回乗車券と沿線施設優待券をセットにした「地下鉄海岸線 都心回遊切符」を三宮・花時計前 - ハーバーランド間の各駅で試験的に発売した。同日までに利用客増加の効果が見られれば試験発売期間の延長を検討するとしていたが、同年5月後半頃の新型インフルエンザ流行の影響などで売上げは低迷しており、利用促進のために試験発売期間を8月31日まで延長した。2010年7月7日から2011年3月31日までは海岸線が1日中利用できる「海岸線“乗っ得”1dayパス」を450円で発売した(大人用のみで小児用は発売なし)。以後2011年7月7日から2014年3月31日まで毎年度発売した。2014年7月1日から8月31日までは、駅間キロが1km以下の区間を大人110円、小児・敬老60円で利用できる「1キロきっぷ」の実証実験を実施する。海岸線は1989年の運輸政策審議会答申第10号では、新長田から和田岬、三宮を経て新神戸を結ぶ路線として示されており、三宮(三宮・花時計前) - 新神戸間が未開業となっている。また、三宮・花時計前から灘区、さらには東灘区内への延伸が構想されている。
出典:wikipedia
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