新城島(あらぐすくじま)は、沖縄県八重山郡竹富町にある島で、上地島(かみぢじま)及び下地島(しもぢじま、沖縄県宮古島市に属する下地島とは異なる)の2つ島の総称である。八重山諸島に属している。離れた2つの島からなることから、現地の方言で「離れ」を意味するパナリまたはパナリ島とも呼ばれる。全島が西表石垣国立公園に含まれる。集落は、上地島の西海岸中部、及び、下地島の北部にそれぞれ位置する。上地島の大部分は森で覆われている。上地島では、新城島民宿が営業しており(2009年9月現在)、また、パナリ島観光が石垣島からのツアー受け入れと島内観光を営業している。金融機関や郵便局(郵便ポストはある。上地島に1箇所)、商店・公衆電話・公衆便所・警察署・駐在所・消防署・診療所・信号は無い。上地島にはかつて小学校もあった。小学校跡地は川上社団(代表社員川上浩)の所有地となっており、パナリ島観光の休憩所として使用されている。上水道(西表島より送水)・電気・NTT回線は通じている(2009年9月現在)。上地港周辺には無人の家が数軒とヤマハリゾート跡の廃墟がある。ヘリポート(ヘリポートによる急患移送 2006年1人 2007人0人 2008年0人 )や防波堤も整備されており、防波堤には6億5千万円の費用がかけられた。2010年3月現在、南風対策として上地港防波堤(西)工事(1工区)延長70m、上地港防波堤(西)工事(2工区)延長100mが施工中である。祭の時期には島の出身者が戻り賑わいをみせる。下地島では牧畜業が営まれ、外周部の森と海岸以外は全体がパナリ牧場と呼ばれる肉用牛の牧場になっている。上地島と下地島の間は約420mあるが、東側はリーフで繋がっており、干潮時には一部水面上に表れて、歩いて渡ることができる。上地島・下地島とも、各社携帯電話の基地局はないので一部海岸沿い以外では携帯電話は通じない。島周辺は、かつての南西諸島におけるジュゴンの最大の生息地の一つであったとされ、人頭税の件もあり過去の捕獲数も非常に多かったが、沖縄本島以外では絶滅したと考えられる現在ではその姿を見ることはできないとされる(平成22年に西表島との間の海峡で目撃情報が報告されている)。住民基本台帳による。いずれも3月31日現在成宗8年(1477年)に朝鮮の済州島の漂流民3人が与那国島の島民に救助された際、波照間島の次に「勃乃伊島」に護送されたとあり、これが新城島の事とみられる。漂流民らによると波照間島からは一昼夜で着き、島は平坦で2日ほどで一周できた。民家は40戸余で、男女ともに青い玉を腕輪や足輪としていた。また、キビやアワ、麦が栽培されていたが、米は西表島で入手していたという。近世初頭には、琉球王国の2島・6間切のうち黒島に属した。水田がないため、島民は西表島の南風見村に船で通って耕作を行った。1893年(明治26年)に八重山列島を訪れた笹森儀助は、南風見村の東の海岸に新城島や黒島の農民の小屋が数軒あり、数十人がいると記録している。なお、南風見村は1920年(大正9年)に廃村となったが、1938年(昭和13年)から入植が始まり、大原集落が形成された。第二次世界大戦の沖縄戦では新城島民は大原集落への疎開を命じられたが、同地でマラリアにかかる者が多発し、1945年(昭和20年)には島の人口255名中、24名が死亡している。1955年(昭和30年)頃から西表島や石垣島への転出が増加し、下地島は1963年(昭和38年)に無人島となった。1975年(昭和50年)には、長年望まれていた西表島からの海底送水が実現したが、過疎化のため上地小学校は廃校となった。新城島には古琉球から近世にかけての遺跡が多数ある。上地島港には「来島者へお願い 1.無断でお宮に入ったり、勝手に願い事をしてはならない 新城島公民館長」と書かれた看板が掲示されている(2004年7月)。御嶽信仰では御嶽は聖域であり祭司以外は住人でも立ち入らせずとくに男子禁制である。願懸けの対象とさせないことも伝統とされる。上地島港には「祭事における注意事項 カメラ等の撮影禁止 祭詞・歌の録音禁止 スケッチ等の禁止夜間部落外への行動及び単独行動禁止 以上4項目を固く禁ずる」と書かれた看板が掲げられている(2004年7月)。空港はない。上地島の集落近くには上地港、下地島北端には下地港があるが、定期航路はない。安栄観光では、5名以上での希望があれば、石垣島から西表島行きの船を新城島(上地島)に臨時寄港させている。また、石垣島・西表島・黒島のマリンサービス各社では、船によるツアーや、西表島からシーカヤックでのツアーを開催している(2010年4月現在)。なお、2005年3月に、西表島からのシーカヤックツアーの帰路でガイドを含め3人が死亡する事故が発生している。
出典:wikipedia
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