エニアグラム(enneagram)とは、円周を九等分して作図される特定の象徴図形である。円周上の九つの分割点に1から9までの番号を振り、3-6-9の点を結んで正三角形を描き、さらに1-4-2-8-5-7の点を直線で結んだ図形を描く。1-4-2-8-5-7は、1を7で割って得られる循環小数0.142857142857...に対応している。厳密に言うならばエニアグラムという言葉はこの図形を指すが、昨今ではこのエニアグラムを利用した性格論との関係で使われることが多い。その場合には、人間の性格を 9種類に分類したエニアグラム、またはそれに基づく性格論を指す。本項目では主としてこれについて詳述する。図形としてのエニアグラムは、ゲオルギイ・グルジエフが1910年代にこれを少数の弟子たちに教えたことが、のちに広く一般に知られることの最初のきっかけとなった。グルジエフによる・・・・・・・・・・・・・エニアグラムの扱いは、性格論でのエニアグラムの扱いとは異なっていたように見える。性格論との関係でエニアグラムが利用されるようになったのは1960年代以降である。これを最初に試みたのはオスカー・イチャーソだったと見られている。のちにイエズス会の賛同を背景に、ヘレン・パーマー、ドン・リチャード・リソほか、主としてクリスチャンの心理学者がアメリカなどでこれを一般に広めた。ただし、オスカー・イチャーソの主宰する団体であるアリカ学院とヘレン・パーマーの間で起きた著作権がらみの訴訟を背景として、エニアグラム性格論の起源については必ずしも中立的なものと判断しがたい諸説があり、正確なところを知るのが難しい。日本に紹介されたのは1980年代末である。図形としてのエニアグラムの起源についても、スーフィーに由来するもの、古代ギリシアの哲学者が宇宙の原理を説明するために用いたもの、古代中国に発祥するものなどと、諸説があるが、いずれも確証を欠いている。性格論としてのエニアグラムは俗に占いと比較されるが、エニアグラムを使った性格分析ではパーソナリティの核になる部分にスポットを当て、自己認識と他者の多様性受容のためのツールとして使われることが多い。9分類のカテゴリは、ステレオタイプとして捉えるというより、傾向を知る指針として利用するのが一般的である。スタンフォード大学のMBAにおいては、リーダーシップの授業で利用されているという。日本においても、コーチングの研修などで活用されている。九罪(9種類の、倫理上の罪)エニアグラム性格論は、主としてカウンセリングの分野などでの実用性と妥当性の高さの点で評価されている。西洋心理学での既成の性格分類体系との関係についても研究が進められている。一方、九つの性格のエニアグラム上での配置は一見して恣意的であり、それを「古代からの叡智」として片付けるのではなく、その妥当性の根拠に関する十分な説明がなくては心理学上の理論として採用できないというのが、保守的な心理学者からの主要な批判である。心理的力学や発達論をエニアグラムの構造と結び付けた説得力のある研究が今後の課題として残されている。エニアグラム性格論:エニアグラム総論:エニアグラム性格論関連団体:(五十音順)エニアグラムの原理と理論:
出典:wikipedia
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