LINEスタンプ制作代行サービス・LINEスタンプの作り方!

お電話でのお問い合わせ:03-6869-8600

stampfactory大百科事典

機動警察パトレイバー

『機動警察パトレイバー』(きどうけいさつパトレイバー、"Mobile Police PATLABOR")は、1988年を基点とした10年後からの数年間の近未来の東京を中心とした地域を舞台とした漫画、アニメ、小説などのメディアミックス作品である。当時としては珍しいメディアミックスを展開した先駆的作品であり、現在もなお関連作品・グッズが数多くリリースされ続けている。※ 以下の記述は2014年より2015年にかけて公開された連続実写映画作品『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』シリーズを除いて総覧したものになっている。作品が発表された1988年当時から10年後、1998年の東京が舞台で、生活風景などは当時の東京と変わらないが、ロボット技術を応用した歩行式の作業機械「レイバー」が実現し、あちこちで使用されている。近未来SFとはいえ、舞台となった20世紀末(1998年)はすでに過去となった現在においては、1980年代に予想されていた10年後の世界観を検証できる。特に2000年代に入り、「海中探査ロボット」など外部からコントロールされるものであれば、作中にレイバーとして登場した中で実用化されているものも多い。また、手や指の動作をマネる装置類「モーション・トレーサー」も、実用化の域に達している(ロボット参照)。作品内では、地球温暖化による海面上昇で東京都が水没する危険に備える目的で、東京湾に横断道路を兼ねた巨大堤防を建設、さらに湾内の大部分を干拓し使用可能な用地に変えるという、国家的な巨大土木事業「バビロンプロジェクト」が進められている。また、開発によって造成した土地を分譲し、首都圏の土地不足を解消すると言った題目も語られており、1980年代末からの土地バブルが作品背景に影響している。作中では、1995年に都心部で直下型大地震が発生しており、干拓事業はこの際に発生した大量のガレキの処理を兼ねている。また、バブル期の延長上の世界であるために非常に好況感がある。都心部では、地震災害からの復興工事や、バビロンプロジェクトに関係する開発事業が多数行われており、レイバーが急速に普及・発展する一因となった。東京湾の埋め立てという大事業は、当然環境に与える負荷が大変に大きく、バビロンプロジェクトは環境保護団体や漁業関係者を中心に強い反対運動をひき起こし、さらにはエスカレートした環境テロとよばれる破壊活動までもが発生している。1980年代に設定された世界であるために、現実との差異として1998年でありながらも冷戦状態であり、西ドイツやソ連が存在し、それらに関連した設定やレイバーが存在する。本作のストーリーは2000年代前半まで展開するが、この間実施された省庁再編に関する描写も登場せず、旧省庁名での記述が見られる。ミニマムな部分では、身近な面ではTシャツをズボンの中に入れるファッション、プルタブ式の缶ジュースが登場、マニアックな部分では米軍の正式採用ヘリがAH-64 アパッチではなくAH-56 シャイアンになっていたり、日本メーカーの自動車では1996年以降もユーノスブランドが継続しているなどの現実との差異がある。ただし、ヘリに関しては単に押井守の嗜好が反映されている部分が大きい。なお、劇中に数々登場する企業名に関しては、明確なモデルが存在したとしても、その多くが実名の使用を避けている。だが、一部に例外もある。実際の2002年(平成14年)になって公開された『WXIII』では年号が平成ではなく昭和のままと設定されている。現実の世界よりもポケットサイズの携帯電話の普及が少し遅れていると設定されており、携帯電話普及後に製作された『WXIII』でもこの設定は踏襲されている。時間軸上で最後期にあたる劇場版第二作目では一部で携帯電話を使用するシーンが存在するものの、車載電話やポケットベル、公衆電話がいまだ主流のものとして描かれている。一方で、パソコンを主としたインターネットを巡る状況に関しては、実際の2000年代と同程度のレベルにまで発展していると設定されている。厳密にはこの設定が考案された当時(漫画版終盤から『WXIII』制作準備中にかけての1990年代中 - 後期)にはブロードバンド環境はいまだ整っておらず、少し先を見据えた状況として設定されていたのだが、本編の公開が数年に渡って遅れたために、結果的に現実の世の中が追いついてしまうという格好となった。原作はヘッドギア。本作はメディアミックスと呼ばれる手法が導入された作品であり、アニメ版と漫画版が存在する。どの作品も基本設定は同じでキャラクタや登場メカなどはほとんど共有しているが、それぞれの作品が持つ雰囲気は大きく異なる仕上がりとなっている。当初アニメとして企画・決定していたがゆうきまさみによる漫画が先行してスタートし、その後アニメ作品がリリースされた。全編通してほとんどのレイバーやその他メカニックデザインは出渕裕によるものであるが、モニターコンソールなどの各種インターフェイス類やサブメカを佐山善則、航空機関係を主に河森正治、陸上・海上自衛隊の装備などをカトキハジメに分担することも多かった。また、出渕は劇場版3作目のスーパーバイザーや、エピソードによっては監督や絵コンテを務めることもあり、様々なかたちでシリーズに関わっている。初期OVAシリーズはビデオ・LD合わせて各巻5万本、スペシャル版2巻を含めると約40万本を販売するというヒットを記録した。以降漫画、映画、アルバム、テレビシリーズと展開し、ほとんど全てのメディアを制覇した。テレビの人気作品が映画化やOVA化するというのがそれまでのヒット作のパターンとされていたが、本作品は逆にOVAからテレビシリーズになるという初の作品となった。一時期(1991年(平成3年) - 1992年(平成4年))にテレフォンサービスが配信され、本編などでは語られることのなかったキャラクターの裏話などがキャラ自身によって語られた。この音源はその後新OVAシリーズのDVD版に収録されている。その後、二度目のOVA化と1993年(平成5年)公開の事実上の完結編にあたる劇場版第2作目をもって、アニメシリーズは一区切りとなるがさらに漫画版の完結を経て、およそ9年後の2002年(平成14年)には劇場版3作目にあたるスピンオフ的作品『WXIII』、『ミニパト』が劇場公開。さらに14年後の2016年(平成28年)には新世代のスタッフによるリブート短編作品『機動警察パトレイバーREBOOT』が公開予定。1982年(昭和57年)、当時まだサラリーマンと漫画家の二足のわらじをはいていたゆうきまさみは、西武池袋線江古田にあった喫茶店「まんが画廊」で、当時高校を卒業して間もない川村万梨阿や、とまとあきらと集まってはアニメ、SF、漫画などについて語り合っていた。この頃仲間内では架空のアニメ番組の設定、ストーリーなどを考える「企画ごっこ」という遊びが流行っておりこの「企画ごっこ」から始まった企画の変遷を以下に記す。最初に考え出された企画で宇宙船乗りの養成学校に通う生徒たちが活躍する、星間戦争をテーマにした物語であった。「シェーラザード」とパトレイバーとの共通点は主人公が女の子であることくらいであった。未来のある銀河系で力仕事を請け負う会社の社長代理であった主人公が、作業メカ「ギャラクレス」で銀河を駆け巡るライトコメディーで、「ギャラクレス」は『機動戦士ガンダム』や『伝説巨神イデオン』などの、キャラクターが死亡するアニメに対し疑問を感じた一同が「キャラクターが絶対に死なないロボット・アニメ」というコンセプトで企画された。このコンセプトはパトレイバーにも受け継がれており、また、前作と同じく主人公は女の子であった。とある宇宙の植民地が舞台で、惑星開発及び土木作業用に広く普及した人型ロボット「レイバーマシン」の悪用に対して、主人公の所属する警察側もレイバーマシンで対抗する、といった内容であった。この「バイドール」は、レイバーという呼称の登場、主人公が女の子で警察機構に所属している、「ファルコーネ・シャフト(通称:シャフト)」という巨大企業かつ犯罪組織の登場、科学特捜隊をモデルにした制服など、パトレイバーとの共通点が多く見られるようになった。ゆうきはこの「バイドール」に、舞台が第二次関東大震災により半分が壊滅した東京となるなどの変更を加え、知り合ったばかりの出渕裕に見せた。出渕はこの企画を気に入り、テレビアニメ化実現に向けて動き出した。出渕はSF作家である火浦功に協力を求め、タイトルも『機動警察パトレイバー』となった。この頃のパトレイバーには、特車二課が存在せず町の警察署にパトレイバーが配備される、主人公の名前が「速見翼」であるなど現在のパトレイバーとはかなり異なっていた。この企画は、買い取りを前提に製作プロダクションに持ち込まれたが却下され、宙に浮いてしまう。また、この後火浦は多忙になりパトレイバーの企画からは抜けることとなった。この時一緒にダミー企画として持ち込んだのが、後の『未来放浪ガルディーン』である。1986年(昭和61年)、ゆうきは出渕から伊藤和典を紹介され、出渕は伊藤にパトレイバーの話を持ちかけた。伊藤は『テクノポリス21C』を連想したことと「ブッちゃん(出渕)のプレゼンテーションが下手だった」ことであまり良い印象を受けなかったが、「『ポリスアカデミー』のようなノリで」やることを出渕に相談し、ゆうき、出渕、伊藤の三人で再度設定を煮詰めることとなり、コンセプトは「焼き魚志向の生活アニメ」とした。同年秋には高田明美がキャラクター・デザイナーとして参加した。これは、ゆうきによれば「名もない漫画家がしゃしゃり出てアニメ作るよりも、キャリア(業界の信用)のある人をキャラデザインに立てたほうが良いと思った」ことと、「メカ・アニメのキャラデザインを女の人がやるのって初めてだろうし、ストレートに自分の絵がアニメになるのって面白くもなんともないよね。俺、パトレイバーを作りたいんじゃなくて、見たいんだもん」という理由による起用であった。その後作業は順調に進み、伊藤家のクリスマス・パーティーでバンダイの鵜之沢伸プロデューサーにプレゼンテーションすることとなった。企画に手ごたえを感じた鵜之沢は、テレビシリーズ作成のため企画をホビー事業部に持ち込むが却下され、結果スポンサーが付かないことになったためOVAとしてリリースされることになった。この頃参加したのが押井守であり、「ヘッドギア」のメンバーが出揃うこととなった。押井はメカデザインに「風呂釜のような作業機械に手足」という案を出したが、ゆうきは初期の段階から「目の前に立ちふさがる巨人の影に思わずブレーキを踏んでしまう」ような「あからさまな人型シルエット」をイメージしており、却下された。しかし、最終的には初代パトレイバーとして作中に共存することとなった。本作のために編成されたグループ。ゆうきと出渕によって始まり、最後に押井が伊藤に誘われるかたちで合流した。命名者は高田。伊藤による「虚構防衛軍」という候補もあったが却下された。押井は基本的なプロットが固まりつつあった時点での参加であったため、それに関する不満も多かったと語るが、当時の押井は難解な作品の生み手として敬遠され、業界を干されて生活が困窮しており、これによって救われたとも語る。本作は監督・押井として起死回生のターニングポイントと自他共に認めている。当初、作品の背景としては市街地を予定していたが、押井の発案により埋立地へと急遽変更となった。その理由としては彼自身の埋立地への強い思い入れと市街地での戦闘に必要不可欠といえる建物や車を描く労力を省くためであった。また、うる星やつらの経験を活かし、二課を学校に見立て、隊長を先生とした人物配置や、学校モノ風のドラマ作りを提案したのも押井である。基本的な設定、登場人物は同じではあるものの、各作品においてストーリー展開や設定が異なるパラレルワールド的な扱いになっている。ロボットテクノロジーの発達によって登場した汎用多足歩行型作業機械「レイバー(Labor)」は急速に発展・普及し、軍事・民生を問わずあらゆる分野で使用されるようになった。特に東京を含む首都圏では地球温暖化による海面上昇への備えとして大堤防を東京湾の川崎・木更津の間に築くことと、1995年に発生した東京南沖大地震によるガレキの処分を兼ねて堤防の内側を埋め立てることで首都圏の土地不足の解消をするという、一石三鳥を狙った国家プロジェクト「バビロンプロジェクト」のために日本国内のレイバーの大半が集中していた。だがその結果、レイバーによる事故はもちろん、レイバーを使用した様々な犯罪行為(酔っ払いの乱闘騒ぎや窃盗からバビロンプロジェクトに反対するエコテロリストによるテロ行為まで)が多発して社会問題となった。この「レイバー犯罪」に対処するため、警視庁は警備部内の特機部隊にレイバーを導入し、その任にあたらせた。しかしそのレイバーは、発足当初は旧式の作業用レイバーの装甲を強化しただけのもので、日進月歩でレイバーが性能を向上させている状況にあっては、優秀な人材を集めた特機部隊もレイバー犯罪に対応し切れず、1998年、警視庁は警備部内に専門部署として新たに「特科車両二課中隊」、通称「特車二課」を設けた。これがパトロールレイバー、通称「パトレイバー」の誕生である。小隊は従来機を運用する「第一小隊」に加え、新たに「第二小隊」を編成することが決定された。その第二小隊にはパトレイバー専用の最新鋭機種である篠原重工製98式AV(Advanced Vehicle)“イングラム”が製造・導入されることになる。ところが、その新型レイバーを与えられる第二小隊は、現職の巡査1人を除いては、予備校を出たばかりの経験はゼロに等しい者ばかりで、隊長をして「精鋭になるかはたまた独立愚連隊になるか」と言わしめた集団であった。こうして、後に非難と賞賛を浴びる特車二課第二小隊が発足したのであった。物語は、若いパトレイバー隊員たちが葛藤しながら成長する青春群像であるほか、産業ドラマであり、陰謀ドラマでもある。これらが並行して展開されるストーリーとなっている。※OVA版とは異なり作中で野明が一号機に「アルフォンス」という愛称を“つけない”。多角経営の多国籍企業として急成長を遂げたシャフト・エンタープライズ社は極東地域でのレイバー産業進出にあたり、人型のAVシリーズを掲げる「篠原重工」を最大のライバルと認める。現行機として抜群の動きを示し、警察という特殊環境下で貴重な運用データをもつ98式のデータを「非合法的な手段をもってしても」自社のものにしようと内海課長率いる企画7課は上司の徳永専務に働きかける。手始めに内海は西ドイツ国境警備隊が正式採用した「Type7 ブロッケン」を投入すると宣言する。西ドイツで盗難事件が発生していた軍用レイバー・ブロッケンが環境テロリスト「地球防衛軍」のレイバー事件に使用される。遊馬のアドバイスと持ち前の身軽さを生かし、「けたぐり」で最初のブロッケンに勝利した野明だったが、続く第2戦目では第1戦と比べて格段に動きが良くなっており、太田の二号機がパワー負けして大苦戦させられる。リボルバー・カノンの銃弾さえも弾く装甲、野明と太田の連携下手から海中へと取り逃がしてしまう。後藤隊長は高くつくブロッケンを惜しげも無く使い捨てる「地球防衛軍」の犯行に疑念を抱き、その真の目的が戦闘データの収集・蓄積にあるのではないかと推察する。一方、後藤が自ら「ライトスタッフ」として採用・招集した特車二課第二小隊内では二号機指揮担当の進士が太田の横暴と命令無視に耐えかねて胃潰瘍を患っていた。後藤は研修校の佐久間から追加人員として熊耳 武緒巡査部長を受け取る。着任早々、野明の一号機を使って太田の二号機を組み伏せた熊耳は太田の得意とする柔道でも完勝。更には遊馬の発案で熊耳指揮による一号機との格闘訓練で野明に見事な投げを食らった太田は泣く泣く軍門に屈する。こうして熊耳は二号機の指揮担当として着任する。「文武両道の委員長」、「後藤の頼もしい右腕」、「第二小隊のおタケさん」として熊耳は辣腕ぶりを発揮する。野明は優秀な熊耳の登場にフォワードを下ろされるのではという危機感を抱く。内海が見守る中行われた第3戦目で、野明はワイヤーを使うことを思いつき足を引っかけて転ばせるという方法で完勝する。だが、取り押さえたブロッケンから煙幕が蒔かれ、またしてもデータが持ち去られていた。後藤は間違いなく次の戦いがあると告げる。遊馬と野明は休日にデートすることになる。その最中に立ち寄ったゲームセンターでシャフト社製新作体感ゲーム機をプレイする眼鏡の男・内海と知り合う。彼は自らが開発を手がけた新作ゲームの市場調査のため店を訪れていた。パトレイバーが主役のゲームと知って挑戦した野明は慣れない操作と複雑な条件に手間取り思うような成績を残せない。すると関西弁を話す無邪気な黒人少年バドが「お姉ちゃんの仇をとる」と称してプレイし、ハイスコアを叩き出す。ゲームとはいえ火器で武装したレイバーが次から次へと登場するのは物騒だと率直な感想を語る遊馬に「将来的にはそういうのが出てこないとも限らない」と内海は不敵に笑う。98式後継機種導入計画が上層部で検討されていた。その話には熟練に時間を擁し、乗り心地最悪ながらスペック以上の性能を発揮する優秀だが高価な98式を篠原側に「下取り」に廉価版を導入して後継機に切り替えるという案が浮上していた。イングラムに心から愛情を注ぐ野明は心穏やかではなくなる。そんな最中、小笠原で行われていた陸上自衛隊と米軍の新型レイバーによる演習に謎のレイバーが乱入。四菱重工製97式で応戦した不破は見たこともない人型の黒いレイバーに完敗し、コクピットから引きずり出される屈辱を味わう。シャフト・USA製の米軍新型機二台も完膚なきまでに破壊される。謎のレイバーは事件現場に「ぐりふぉん参上」という謎のメッセージを残して姿を消す。事件は情報統制され、マスコミはおろか警察関係者にさえ通達されなかった。だが、不破は旧知の南雲に「篠原製のような完全な人型レイバーに心当たりはあるか?」と連絡する。晴海で開催中の「国際レイバーショウ」会場に「地球防衛軍」の犯行予告があり、警備任務に就いていた第二小隊。篠原製の廉価版後継機が「お披露目」されているのを見て、遊馬は顔馴染みで開発責任者の実山 高志にエコノミーのデモンストレーションを行いたいと申し入れる。実山の自尊心を利用し、無理な願いを聞き入れさせた遊馬は一号機の起動ディスクでエコノミーを起動テストする。人の悪い後藤は遊馬の減俸処分でエコノミーの性能が見られると余裕綽々。だが、そんな後藤さえも凍り付く事態が発生する。太田を挑発してエコノミーと98式の模擬戦を行おうとしていた遊馬は突如乱入してきたトレーラーに割って入られる。ガスが蒔かれ、出現した「黒いレイバー」が会場に乱入。不意を突かれた太田の二号機と応戦した遊馬のエコノミーは黒いレイバーに為す術もなく完敗。負傷した遊馬から起動ディスクを取り戻し一号機を起動させた野明だったが時既に遅く、彼女を嘲笑うかのように黒いレイバーは翼を広げて大空へと逃走するのだった。そして、事件現場で香港時代に追い求めていたリチャード・王の姿を認めた熊耳は彼の部下に銃撃される。僅か15分という襲撃は隊員二名が負傷入院するという第二小隊にとって悪夢の一日となるのだった・・・。「黒いレイバー」は逃走後に墜落炎上したと大々的に報道されたが、襲撃事件と黒いレイバーの驚異的性能が与えた関係者への衝撃は大きかった。篠原重工社内では98式の後継機開発を全面的に見直すことに決まり、警視庁警備部上層でも新機種導入計画が白紙撤回された。肋骨を骨折した遊馬は翌日には退院し自宅療養出来るほどの軽傷で済んだが、銃撃された熊耳は全治一ヶ月となる。熊耳への事情聴取のため病室を訪れていた松井刑事は熊耳の目撃談をもとに作成した似顔絵を覗き見した遊馬が「内海さんにそっくりだ」と発言したことを重く受け止め、シャフトへの捜査を開始する。一方、派手にやらかして警察にマークされてもまったく悪びれない内海に怒り心頭となった徳永は悪名高い警備部隊SSS(シャフト・セキュリティー・システム)に内海の身柄と黒いレイバーグリフォンを押さえるよう命令を下す。こうして、企画7課を率い、グリフォンを擁する内海 対 後藤、南雲率いる特車二課。天才少年バドと根性娘 野明の戦いが幕を開けるのだった・・・。本作品におけるレイバーとは、人間が操縦する「多足歩行型作業機械」ロボットのことである。正式名称を「多足歩行式大型マニピュレーター」という(初期OVAでは「汎用人間型作業機械」、テレビシリーズの冒頭では「産業用に開発されたロボットの総称」と紹介されている)。作品世界において最初に登場した「多足歩行型大型マニピュレーター」の名称(商標)が「レイバー90」であり、当初篠原重工が商標を所有していたが、それを手放した後はこれらの作業機械に対する一般名称として(ユンボやホッチキス、マジックのように)普及したとされる。その後は様々な形態のレイバーが誕生し、水中専用のものなどにも目を向ければ、必ずしも多足歩行システムを有しているものだけに限らなくなっている。また、装輪タイプのレイバーも存在し、多足歩行モード以外に一般公道を本来の「車」に近いかたちで走行可能なものも増えつつある。しかし、その破壊力が犯罪に向かったときには既存の警察力では対抗し得ないために作品の主人公が搭乗するパトロールレイバー(パトレイバー)が活躍するのである。その源流は漫画版において城南工大の古柳教室で研究されていた「多足歩行機械の制御」にあるとされている。他にもこの教室はレイバー開発の中心部に係わる人間を多く輩出している。作中で登場するレイバーは、主に土木建築機械の延長線上として扱われる。法的には「特種車両」とされており、機体そのものも「各車」などと車両に準じて呼称される。そのため、原則的にレイバーには自動車のナンバープレートが取り付けられており、その操縦には多脚制御機免許が必要となる。一方、作品設定の初年である1998年から現実の自動車で開始されたナンバープレートの3桁化はなされておらず、メインロボットであるイングラムも2桁ナンバーを装着している。このレイバーは『鉄人28号』を初めとした既存の巨大ロボット物アニメ・漫画のロボット達とは違い、一機例外があるがビーム兵器を持つわけでもなく、空を飛行できるわけでもない。このようなそれまでの「兵器」としてのロボットではなく、『日常生活に溶け込んだロボット』というのが製作側のコンセプトであった。これらについては『ミニパト』第2話で詳しく説明がされている。メーカー各社がモーターショーの様な展示会(レイバーショー)を開催したり、保険会社がレイバー向けの保険を販売しており警察もパトレイバー専用の保険に加入しているなど、作業機械としての印象を与える設定も度々登場している。もっとも作品内でのロボットの位置づけこそ日用品であっても、物語の中では結局格闘戦が山場になることが多く、その点では巨大ロボット物アニメ・漫画の伝統に縛られていた。ちなみに、本作品では本体にコクピットを持たない無人機であったとしても、有線/無線を介して操縦者の存在が外部にある場合は「レイバー」と呼ばれる。一方でプログラムなどによって半自律的に稼動するものは基本的に「ロボット」としている。歴代「パトレイバー」は作品によって異なる。本作は、当初OVAとしての企画であった上、メインスポンサーも富士フイルムであったため、「玩具メーカーがスポンサーであることによる弊害」というロボットアニメの長年の問題点をもたなかった。そして、テレビ版が放映される頃には作品のファン層が固まり、これに反する視覚的変更を行うことはかえって不利になることが決定的だった。これにより、主役メカ「98式AVイングラム」をはじめとする“パトレイバー”は、“ロボット三原色”と言われたトリコロールカラー主体の派手なカラーリングから解放され、パトライト部分などを除けば警察用車両らしいモノトーンの落ち着いた外装色となっている。警察用以外の他のレイバーも、実際に存在する他の建設機械や自動車と同じような感覚の色使いである。本作はロボットアニメとしては“リアルロボット系”に属する。しかし、従来的な巨大ロボットものにおけるような「異世界からやって来たような」「はるか未来を想像した」ものではなく、「現実の20世紀中に存在した技術からさして遠くない世代の工業生産品」としてのロボデザインが従来作品と一線を画する点である。そのため、それまでの巨大ロボットアニメが描いてきた「スーパーヒーローと悪の戦い」あるいは「戦争」等のような現代日本人にとっての“非日常”ではなく、現実の“日常”に自然に巨大ロボットが溶け込んだ情景描写が、強いリアリティをもっている。ただし監督の押井はそれでも、世界観とレイバーデザインとが一致しないとの不満を抱えていたらしく、後に著書『メカフィリア』にて、出渕を「メカ音痴のメカデザイナー」と揶揄したり、劇場版第2作でレイバーをほとんど活躍させていないのもその反動であったと記している。押井が脚本を手がけた『ミニパト』第1・2話も本シリーズにおけるレイバーの銃器描写やメカコンセプトが主題になっている。「PATLABOR LIVE ACTION MOVIE」パイロットフィルムでは、押井の意向を基に竹内敦志が再デザインしたパトレイバーが登場している。また、2011年に押井が発表した小説『番狂わせ 警視庁警備部特殊車輛二課』および2014年公開の実写作品『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』では、レイバーという「二足歩行ロボット」は一時的な流行でしかなく、2013年時点ではコストパフォーマンスの問題から完全に廃れてしまい、しかも無人化・小型化の進んだ世界のロボット市場において日本のロボット産業そのものが後塵を拝する状況を招いてしまったという設定になっている。「警視庁警備部特科(特殊)車両二課」が正式名称であるが、通称「特車二課」と呼ばれる。物語の中核となる組織であり、主人公、泉野明を始めとするキャラクター達が勤務している部署でもある。漫画版の説明によれば、当初は特科車両隊内の一中隊として「特機部隊」(中隊)が存在し、それが二個小隊体制になるにあたって特科車両隊から独立し、従来の特科車両隊を「特車一課」、レイバー隊を「特車二課」とするという説明がある。(なお時期により「特殊車両二課」と「特科車両二課」の表記・呼称が混在している。本来は特車一課である実際の特車隊の正式名称は警視庁特科車両隊であるので「特殊車両二課」は間違いである。こういった表記の混乱は作品中に散見され、メディアミックスによって各作品での細部の統一が容易ではなかったことが分かる)国家的大規模事業「バビロンプロジェクト」により急激に普及した多足歩行式作業機械「レイバー」による犯罪に対抗するため創設された特機部隊を、レイバー犯罪の凶悪・多発化に対抗すべく強化再編されたのがこの特車二課である。現在第一小隊、第二小隊の2部隊による運用となっており、第一小隊の小隊長は南雲しのぶ警部補、第二小隊の小隊長は後藤喜一警部補である。なお、中隊以上の部隊編成がなされておらず、いきなりその上には課長がいる(しかし存在感は薄い)。OVA版は祖父江課長が初代で、その後は福島課長である。テレビ版においては放映当初から福島課長であるが、先代課長として祖父江が登場するエピソードが有る。特車二課の棟屋は陸の孤島と言ってよい13号埋立地(1988年当時のお台場のイメージで、埋め立て作業が終わって養生中の埋立地)・初期OVA版では城南島の突端にある実在しない埋立地に建てられており、小隊の隊員達及び整備班の人間が勤務している。休憩時間には釣りや空き地に作った畑の手入れ、私物のオートバイで飲食物の買出しを行うなど、のどかな風景が描かれている。実際のお台場の1998年ではすでにフジテレビの現社屋があり(1997年)、東京ビッグサイトが建設され(1996年)コミックマーケット等(同年夏C50から)が開催されている。警視庁警備部直轄部隊ではあるが、桜田門の本庁舎から遠く離れ(課長と事務部門のみ本庁舎・警備部内にオフィスがある)、ある意味場末的な独特の気風を持つ職場である。小隊長である後藤や南雲にしても、出世コースから外れ「島流し」と見られる立場であり、特車二課配属が決まった泉は、予備校時代の教官や同僚から「もう出世はできない」と哀れまれている(ただし、コレに関しては後藤の「名刺の裏」計画(後述)により、予備学生から、従来のプロセスを省きレイバー専門に「促成栽培」された『レイバー隊専門警察官』であるためと考えられる)。後藤自らも、自分の小隊を指して「独立愚連隊」と自嘲するほどである。ただし、劇開始時に既存する「第一小隊」は全警察官の中から選抜されたエリート部隊という位置付けもあり、士気、綱紀ともに高く、小隊長の南雲以下、畏敬を持って扱われている。本作中では当時の、フィクションに登場するロボット(に限らず一般のSFも含め)では斬新と言える「オペレーティングシステム」の存在と運用が描かれている(OSのSに限らず、警察という暴力装置と官僚機構、巨大企業、メカトロの集積体であるロボットetcと、「システム」は本作のキーワードである)。以下の記述では、「レイバーのオペレーティングシステムの戦いの物語」とも評される漫画版を主として(一部は劇場版も)参考とする。従来の建機等とは違い、ソフト的にも高度な制御を必要とするレイバーでは、通常の汎用OSやリアルタイムオペレーティングシステムの機能に加え(現実世界では、V-Sido OS や、Robot Operating System()が持っているような)高度なロボット向けの機能を持つLabor Operating System(略称LOS)がほとんどの場合に使用されている。また、(作中の描写ではWORMないし再書込型とおぼしき光ディスクないし光磁気ディスクのようなものが専ら使われているが)パトレイバーなど操縦者に合わせた学習が入ったりするようなシステムとなっているものでは、そのパーソナルデータがなければ起動することができない。LOSは各社が自社用に開発しているが、ユーザーの意志で書き換え可能なことが作品中より示唆されている。また、初回起動時に自分の手で設定し、インストールする場面も存在する。しかし、個人的に入手することは難しい。そのため、機種専用のシステムではなく、汎用性が確保されており通商産業省によるLOSのフォーマットなるものも存在する。劇場版第2作のオープニング中では「Welcome to L.O.S.」というメッセージ(Mac OSの「Welcome to Mac OS」を意識したか?)などが見られるLOSの起動シーケンスの画面が流れる。前述のようにパトレイバーなどの機体では、学習型のシステムにより、パーソナルデータとして個人が運用した際のデータが(リムーバブルディスクに)蓄積されており、これによりレイバーの動作に個体差(クセ)が生まれる。よくないクセがついた場合、修正することが必要となる。また、劇場版第1作の作中で活躍(?)する(漫画では少し言及があるだけであり、単に「性能を向上させる」といった程度)Hyper Operating System(略称HOS)は篠原重工の子会社シンテックが開発したOSであるが、これはパーソナルデータの並列化と動作の統一化、最適化を売りにしており劇場版ではかなりの台数のレイバーで使われていた。ソフトウェアからハードウェアの力を最大限に引き出そうとする設計思想、などと言われている。このHOSに仕込まれていた「コンピューターウイルス」(と作中では呼んでいるが「トロイの木馬とロジックボムの複合」が近い)を巡る事件が、劇場版第1作では描かれている。グリフォンが使用しているASURAは、作中の産業界で既存のレイバーのどのシステムともまったく別のシステムで、城南工大で開発されていたが研究費の削減に伴い開発中止された「幻の」と言われるOSをはじめとするシステムをベースに、元研究員がシャフトで完成させたものである。非常に高度な制御が可能とされ、その動きについては「生物的」とも言われている。ロボットを制御するコンピュータシステムの描写としては過去にも『機動戦士ガンダム』における教育型コンピュータ、『銀河漂流バイファム』におけるコンピューターに依存する操縦(宇宙空間等での姿勢制御、作戦パターンなど細かい操縦は大半コンピューター任せ)、『装甲騎兵ボトムズ』におけるミッションディスクなどがあった。しかしながら、当時の各作者らが当時のパーソナルコンピュータでの経験や各種情報から、「コンピュータとそれに接続された機器を管理するモノ」であり「システムの要であるが、目に見えるような形を持たないもの」であるソフトウェアであるところの「オペレーティングシステム」を見事に描いたのが本作である(最初に述べたように、2010年代に入って、「ロボット」を全面に押し出したOSに近いシステムがいくつか現れていることや、また少し以前になるが、SonyのAIBOにおいても、同社CSLで研究・開発されていた分散OSであるAperiosをベースとしたシステムが使われていたことが知られている()ことなどから、未来描写としても鋭かったと言えよう)。1988年(昭和63年)4月25日 - 1989年(平成元年)6月25日発売。VOL.1 - 7巻(全7話)+VOL.1-1/2(傾向と対策)、VOL.6-1/2(かわら版)、VOL.7-1/2(AFTER THE MOVIE)機動警察パトレイバーの原点となった作品。当初全6巻として企画されていたが、後に7巻が追加された。当時のOVAが1本あたり1万円前後だった中で4,800円という低価格化を実現した。コストを下げるために、OVAとしては初めてCMを取り入れた(AXIAのカセットテープのもの。DVD版ではカットされている)。また劇場版以降の作品に比べ、色設定は変更されていないにもかかわらず、実際の色合いが異なる。後に発売されたDVD版では『アーリーデイズ』(「初期」)という副題が付けられている。『機動警察パトレイバー the Movie』1989年(平成元年)7月15日公開初期OVAシリーズの好評を受け製作された初の劇場用長編アニメ。OVAシリーズは各巻ごとに様々なタイプの物語に挑戦するバラエティに富んだ制作スタイルが採られていたが、本作では劇場版ならではのスケール感を重視した作風が目指された。このほか「劇場版 3つの誓い」と称し、「娯楽の王道をいくこと」、「主役でありながらOVAでの活躍が少なかった遊馬と野明が大活躍すること」、「レイバー対レイバーの戦いを描くこと」を念頭においた構成で制作されている。それでいて本作の中心となる物語は極めてシリアスなサスペンスドラマを展開している。それに伴い、東京の下町をロケハンした上で丹念に描かれた世界と、作画監督の黄瀬和哉によって大幅にアレンジされ、極めて写実的に描かれた人物達が映像に独特のリアリティを与えており、これは本作の大きな特徴のひとつである。「98式AV」のデザインが漫画版に近い物に一新され、以降の作品もこの劇場版デザインを基本形としてアレンジされている。ただし本作中ではまだ「イングラム」の愛称はOSの起動画面に登場するに留まる。1989年(平成元年)10月11日 - 1990年(平成2年)9月26日に日本テレビ系で放送、全47話。初期OVAシリーズ、劇場版の好評を受けてテレビシリーズとして展開した作品。ただしそれらとのストーリー的な繋がりはなく、主人公の泉野明が特車二課に入隊する所から再び始まる。制作はロボットアニメの老舗サンライズに移る。今まで脚本を務めていた伊藤和典はシリーズ構成を担当し、押井守、横手美智子らが脚本に参加したことで、バラエティに富んだストーリー内容となっている。第3クールより漫画版のストーリーも取り入れ展開するが、グリフォンとの決着は漫画版とはまた異なる様相を見せた。当初の予定では、放映期間は半年間で香貫花が帰国するまでを描くとされていたが、放映開始後に1年間に延長。急遽、熊耳武緒を登場させ、漫画版に準拠する形でグリフォン編に突入することとなった。OVAシリーズ・劇場版第1作では使用されていなかった「イングラム」の名称が使用されている点も特徴。それでいて「アルフォンス」の愛称もまだ残っている。1990年(平成2年)11月22日 - 1992年(平成4年)4月23日発売。全16巻(全16話)設定・時間軸共にテレビシリーズの延長にある作品。テレビシリーズが1年52話の予定が放送枠の関係から47話となったことに伴いはみ出したTVシリーズの最終章である、グリフォン編の完結編部分と、1話完結のオリジナル・エピソードからなる。その中で第12話「ふたりの軽井沢」はダイアログの収録を先に行い、あとから絵を付けるプレスコ方式で製作された。初回リリース時はグリフォン編を1話おきに発売したが、メモリアルLD BOX以降はグリフォン編が連続する編成になるよう話数が振り直されている。『機動警察パトレイバー 2 the Movie』1993年(平成5年)8月7日公開2002年のパトレイバー世界を描いた。一応のシリーズ完結篇的意味を持つ作品。後藤を真正面から主役に据え、首都圏を舞台に「戦争という状況」との戦いを描いている。これまでの特車二課のメンバーは後藤と南雲、ひろみとシゲらを除いて大半が別の部署に異動している。イングラムも一線を退いている。押井守独自の「都市論」をベースに、東京に「戦争」という状況を作り出す思考実験を行った。都市部への毒ガス攻撃、治安出動、縦割り行政とセクショナリズム、在日米軍、破壊活動防止法、デジタルメディアの信憑性等、その後現実世界で問題になる多くの要素が含まれている。公開当時からPKO協力法に基づく自衛隊海外派遣の問題点などを指摘する内容であった。旧第二小隊のメンバーの登場割合が激減した本作だが、後に押井自ら手がけた小説版『TOKYO WAR』では割愛された部分が大幅に追加されているため、映画では描かれなかった彼らの様子も詳細に書き綴られている。2001年(平成13年)10月3日よりテレビ東京の水曜日深夜に放送された、テレビアニメおよび新OVAの再放送セレクト版。括弧内は本来の話数。『WXIII 機動警察パトレイバー』 2002年(平成14年)3月30日公開漫画版の「廃棄物13号」編をモチーフにした作品であるが、大筋の展開を踏襲しながらもオリジナルキャラクターの久住と秦を主人公とした別のストーリーへと様変わりしている。後藤以外、第2作に輪をかけて泉や遊馬を含む特車二課の出番は少ない。『ミニパト』(同時上映)全3話からなる短編フルCGのデジタルアニメ。本編と異なり完全コメディー。『機動警察パトレイバーREBOOT』 2016年(平成28年)10月15日イベント公開(1週間の予定)庵野秀明が主催するアニメ制作会社・スタジオカラーのオムニバス短編アニメ作品群『日本アニメ(ーター)見本市』(以下“ 見本市 ”)の劇場公開イベントにおいて“ EXTRA ”(番外)という扱いで、パトレイバーの完全新作アニメが『WXIII』&『ミニパト』以来14年ぶりに制作・公開される事となった。短編アニメ作品群の一本であるため、本作も10分の短編となる。“ 見本市 ”は、アニメーターのスキルを短編で魅せるというコンセプトで作られており、この作品も其の例に漏れず、『サカサマのパテマ』などを手がけた吉浦康裕が中心となって制作されている。旧作スタッフ・ヘッドギアメンバーからは伊藤和典が脚本を吉浦と共著という形で関わっているほか、劇伴を川井憲次が手がけている。レイバーのデザインに大きな差異はないが、登場人物は一新されている。また、“ 見本市 ”は全作品のキャストを林原めぐみと山寺宏一が演じる仕様になっているが、両名ともテレビアニメ版で端役として参加した経験がある。ゆうきまさみによる作品。『週刊少年サンデー』(小学館)にて1988年(昭和63年)17号 - 1994年(平成6年)23号に連載。第36回(平成2年度)小学館漫画賞少年部門受賞。第一次グリフォン戦(単行本1 - 5巻)までは先に企画のあったビデオアニメ(OVA)版とのタイアップを意識した造りとなっているが、漫画が先行して連載された。以後はゆうき個人の作品としての性格が強い。新産業分野を舞台とする、世界的な巨大企業内部の謀略をメインストーリーに据えつつ、現代社会の表裏や社会問題を背景とした中編・短編が掲載された。1990年代初期の時点でグローバル化のもたらす諸問題を描くなど、作品内容は比較的高度であり、少年誌上では異色の展開となった。マンガ表現としては、遠方からの描写を多用して、レイバー同士の戦闘シーンでも一定程度の抑制を効かせている。一方、第二小隊の面々の心情は繊細に描写されるなど、テレビアニメ版に比べると喜劇色は薄い。他メディアに比して、個々の隊員が大人へ、あるいは社会人へと成長していく過程を丹念に描いており、それが実質的に本作品のメインテーマとなっている。物語は野明が特車二課への採用試験を受ける1998年初めから、グリフォンを倒した後の2000年10月までの3年弱を扱っている。物語の終盤に於いて、漫画版とアニメ版では異なる展開を見せているが、これはゆうきの個人的判断であったことがとり・みきとの対談中、本人によって明らかにされている。ゆうきは「少年漫画誌で連載されている以上、本質的に「悪人」であるシャフトの人間達にはそれなりの最後を用意すべきである」と考えたのだと言う。一巻第一版の背表紙には、野明の顔が描かれている。第二版以降は他の巻と同じく「ヘッドギア」の横シルエットになった。タイトルロゴも変更があったため、一巻背表紙のデザインは「野明の顔が描かれているロゴが古いバージョン」「ヘッドギアのシルエットが入ったロゴが古いバージョン」「ヘッドギアのシルエットが入ったロゴが新しいバージョン」の3種が存在する。月刊ニュータイプ1988年5月号特別付録には番外編が掲載された。現在では電子書籍「機動警察パトレイバー番外編 運用マニュアル12章」で読むことが可能となっている。後にこの話はテレビシリーズでアニメ化された。伊藤和典による劇場版第1作のノベライズを含む1巻と、テレビシリーズの脚本を手がけた横手美智子による2 - 5巻、押井守による劇場版第2作のノベライズ『TOKYO WAR』、かなり時間の経ったパトレイバー世界を描いた『番狂わせ』が発表されている。メディアミックスの一環として当初よりゲーム版についても積極的に進められているが、ほとんどがレイバーを操作するアクションゲームかアドベンチャーゲームである。唯一例外としてPC-9801版はバビロンプロジェクトを題材としたシミュレーションゲームである。2013年9月25日、2014年公開予定の実写作品『THE NEXT GENERATION -PATLABOR-』(以下“ NEXT ”。2013年12月以降は“ THE NEXT GENERATION -パトレイバー- ”に改題)の製作が発表された。"NEXT GENERATION"の題名が示すように、1990年代末から2000年代初頭を舞台にした既存作品のリメイクではなく、2013年を舞台に新世代を描いたものである。これに先駆けて2013年3月21日に実写化プロジェクトが発表されていた。“ NEXT ”が正式に発表される前であった2012年9月17日、ニコニコ生放送において押井は、パトレイパーの実写化について前向きに動いているような発言をした。しかし、それを受けてゆうきまさみはツイッターで「実写化の話は知りません。ああいう政治的な動きはやめてほしい。」「アニメであれ実写であれ動いていないはずです。少なくとも僕は何も聞いていません。」「今は映像化を考えてない」と否定をしている。後に“ NEXT ”公開中に関連トークイベントのゲストとして招かれた出渕裕もイベントホストの押井に対し柔らかい口調ではあったが「面倒な事とか、いろいろあるのはわかるけど、プロセスを踏んでほしかった」と苦言を呈した。なお、“ NEXT ”以前にはCMなどに使用するために作成された実写映像の他に、バンダイビジュアルが中心となって行ったデジタルエンジンプロジェクトの際に、押井守が監督しスタッフが出演した『PATLABOR LIVE ACTION MOVIE』という題のパイロットフィルムが存在する。その一部は『パトレイバー ゲームエディション』、およびメモリアルDVDBOXに特典映像として収録されているものを見ることができる。

出典:wikipedia

LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。