『マリオストーリー』("Mario Story"、欧米版タイトル『Paper Mario』)は、インテリジェントシステムズ開発、任天堂発売のアクションRPGである。ペーパーマリオシリーズの第1作目であり、マリオRPGシリーズの第2作目である。1996年にスーパーファミコン用ソフトとして発表された『スーパーマリオRPG』の続編として製作されたタイトル。のちにペーパーマリオシリーズとして展開されることとなるシリーズの第1作目である。発売はNINTENDO64後期であるが、開発自体はNINTEDO64初期から進められており、開発段階では64DD用ディスクソフト『スーパーマリオRPG2』として発売が予定されていた。しかし、開発初期に発表されて以降、実際の発売近くに『マリオストーリー』と改題して再び発表されるまでは大きな開きがあり、当初の発表時とは画面構成が大きく変化している。絵柄は絵本のような雰囲気のもので、登場キャラは紙のようにペラペラになっている。音楽は辻横由佳が担当、原曲アレンジを近藤浩治が担当した。バーチャルコンソール版は2011年8月時点で、『みんなのニンテンドーチャンネル』内の「みんなのおすすめ」でブロンズランク(おすすめ度80-85%)を獲得している。星達の煌く夜空の彼方にある「星の国」には、星の精という人々の願いを叶えることを仕事とする者がいた。星達の力の源であり、願いを叶える力を持った宝物「スターの杖」があった。杖は宮殿に収められ、7人の星の精達によって大切に守られてきた。しかしある日、クッパとカメックババが宮殿に現れ、スターの杖を奪い取り、杖の力で星の精達をカードに閉じ込めてしまった。星の子が宮殿に駆け付けたときは、杖も星の精も奪われた後だった。そんな大事件が起きているとは知らないマリオとルイージの元に、ピーチ姫からのパーティの招待状が届いた。マリオとルイージは姫の待つキノコ城へ向かった。クッパは罠を仕掛けており、その罠とは城ごと姫を誘拐することだった。邪魔者となったマリオを倒すために杖を奪い、自分はパワーアップしてマリオをやっつけてしまい、キノコ城は天空に飛んでいってしまった…。マリオを操作して、物語の舞台であるキノコワールドのあちこちを冒険し、閉じ込められた7人の星の精を助け出していく。今作では明確なステージ分けが存在しており、初めにマリオが星の精に関する情報を何らかの方法で聞き出し、その居場所へ向かい始めた時点でステージが始まる。そして星の精を守っているボスを倒し、星の精を救出するとステージクリアとなる。ステージクリア後はキノコ城に捕らえられたピーチ姫が自分の部屋をこっそり抜け出して次の星の精に関する情報を集める(このとき、一部のステージクリア後を除いてピーチ姫を操作することになる)。7人の星の精をすべて救出するまでこの流れを繰り返し、最後はピーチ姫とスターの杖を取り戻すためクッパ城へ向かう。3Dの背景の中に一定の大きさの土台が浮かんでおり、上に飛び出す絵本の様な構造物が置いてあるという独特のフィールド構成をしている。フィールド間は細い道で繋がれており、ドガボン以外の敵はここを通って追ってくることはできない。マリオ達キャラクターは紙の様にペラペラに表現されており、土管に入るときは少し丸くなって回転しながら入ったり、高い所から落ちるとひらひらと減速したりと、演出も紙の様なものが多い。また、建物に入ると壁や天井が開いて中が簡単に見られるようになるが、これは画面手前からの固定方向視点を維持するためでもある。フィールドにはマリオ作品らしく穴や段差などの仕掛けが多数あり、マリオや仲間の能力を多用しないと解けない。中には初めて訪れた時点では解けない仕掛けもあり、一度クリアした場所に、レベルアップしたり新たなアイテムを手に入れたりした後で訪れなければならないこともある。前作の『スーパーマリオRPG』同様シンボルエンカウント方式であり、フィールド上の敵と接触するとバトルになる。その際、接触した敵が必ず戦闘画面における最前列となる。本作では「先制攻撃」の概念が追加されている。敵に接触する代わりに何らかの攻撃を加えた場合は先制攻撃が成功した扱いになり、マリオが戦闘開始直後に一度攻撃を与えられる。逆に敵に攻撃されて戦闘に入ると「先制攻撃を受けた」という形になり、マリオが戦闘開始直後一度攻撃を受ける。先制攻撃では基本的にそのキャラとマリオとの間でダメージの増減が行われる。また、一部のキャラは最前列に出ると普段とは違う行動をする。勝負はターン制で、味方全員の行動→敵全員の行動で1ターン。「行動」には原則的に逃げる(失敗したときのみ)、アイテム使用、仲間の交代も含まれる(先制攻撃で始まった場合、そのキャラが一回分多く行動することになる)。今作におけるマリオの攻撃手段は基本的にジャンプとハンマーのみであり、新たに加えられた以下の特徴がある。後述する「バッジ」の中には、ジャンプ時のトゲや炎によるダメージをなくしたり、より強力なジャンプやハンマー攻撃ができるようになったりするものもある。なお、敵キャラによってはマリオたちから受けた攻撃や自身の特定の攻撃により、位置が空中から地上、あるいは天井から空中や地上に移るものがいる。また、ハンマーやジャンプには、それぞれハンマーには「スーパーハンマー」、「ウルトラハンマー」、ジャンプには「スーパーブーツ」、「ウルトラブーツ」とグレードアップさせられるアイテムが登場しており、入手することで基本的な攻撃力を向上させることが可能となっており、戦闘時の攻撃力アップだけに留まらず、通常のハンマーでは壊せないブロックを壊せるようになったり、通常のジャンプでは探索やアイテム入手が出来なかったものが、出来るようになったりとフィールド上での行動範囲を広げられるようになっている。マリオが攻撃する際や敵の攻撃を受ける際の「アクションコマンド」が前作より引き継がれている。これは、攻撃や防御の際に特定の操作をすることによりその効果を高められるというものである。前作ではゲーム開始直後から使用できたが、今作ではティンクからアイテムの「ラッキースター」をもらわないと使用できない。戦闘は通常戦闘と強制戦闘の2種類があり、前者は戦闘中逃げられる。後者は発生場所が決まっており、逃げられず、先制攻撃もない。無敵時のドガボン以外のボス戦は全て後者に属する。マリオや仲間の技には「フラワーポイント (FP) 」があり、基本的な技を除いて技を出す度にFPを消費する。つまり、マリオのFPが0になるとジャンプとハンマーの通常攻撃しかできなくなる。なお、仲間の攻撃も大半が使用時にマリオのFPを消費する。敵の攻撃によってはマリオが何らかの状態異常を引き起こす場合がある。特定のアイテムなどで治せるほか、戦闘が終わると自動的に治る。ほかに、一部の攻撃によってジャンプ・ハンマー・アイテムのいずれかが数ターンの間使えなくなることがある。敵に与えるダメージは「(攻撃力) - (相手の防御力)」で計算され、あらかじめ設定されている「ハートポイント (HP) 」が0になったら敵が倒されるというものである。つまり、防御力2の敵の場合、攻撃力10の単独攻撃だと8のダメージを与えられるが、2×5回の連続攻撃だと1ダメージも与えられなくなる。ただし、防御力を無視して攻撃できる技もいくつか存在する。マリオの防御力は原則として0である。仲間はHPが設定されておらず、受けたダメージと同じターン数だけ行動不能になる。そのため、仲間を攻撃する敵は少なく、受けたとしてもそのダメージは少ない。戦闘中以外でも、フィールド上で溶岩やイバラに落ちることなどでマリオのHPが減る場合がある。マリオのHPが0になるとゲームオーバーになる。冒険で手に入るバッジを装備すると、マリオに特別な能力が加わる。組み合わせは自由。ただし、マリオやバッジには「バッジポイント (BP) 」があり、バッジのBPの合計がマリオのそれを下回るように組み合わせなければならない。例えば、マリオのBPが「12」だと、合計が12以下のバッジしか装備できない。一般的に強力(有効)なバッジほどBPが高い。戦闘中はバッジの着脱が出来ないので、あらかじめ余裕のある時にバッジの調整をしておく必要がある。多くのバッジは名前がそのまま効果を表している。バッジによっては同一のものを複数入手できる。敵を倒すと、スターポイントが手に入る。手に入る数は敵の強さとマリオのレベルにより、同じ敵を倒してもマリオがレベルアップすると得られるスターポイントが少なくなる。また、原則的に手に入るのは戦闘終了後なので、途中で逃げると手に入らなくなる(ただし、特定のバッジを装備することで倒した分をもらうことができる)。敵キャラの中には分裂や仲間の呼び出しなどをして無限に登場するものも存在し、マリオのレベルが低い状態でこれらの敵と戦うとスターポイントを稼ぐことが可能である(ただし、一度の戦闘で手に入る最大のスターポイント数は100まで)。スターポイントが100貯まるとレベルアップし、HP・FPが最大まで回復する。同時にこの3つのうちいずれかの最大値を5(BPは3)上げられる。レベル27になるとどの敵からもスターポイントを得られなくなるので、レベル27が本ゲームの最高レベルとなる。HP・FPの限界値は50、BPは30(ただし、HPとFPは特定のバッジでそれ以上上げられる)。仲間にレベルはないが、各地にあるスーパーブロックにより「スーパーランク」にランクアップでき、攻撃力や技の種類が増える。はじめは1人につき1ランクしか上げられないが、「ウルトラストーン」というアイテムをビッグキューちゃんから入手することでもう1ランク上の「ウルトラランク」に上げられる。スーパーブロックは全部で16個(仲間8人×2ランク)あり、仲間全員をウルトラランクにできる。クッパとカメックババが宮殿に侵入した際、7人の星の精はカードの中に封印され、各ステージボスの手に渡っている。本作では彼らを助け出すことが目的となっており、1人助けるごとに話が先へと進んでゆく。星の精を助けると、同時に特殊な技を教えられる。これを使うにはFPとはまた別にスターパワーと呼ばれるメーターが必要。スターパワーは戦闘中、1ターンが終わると自動的に少しずつ回復するほか、「ねがう」のコマンドを使用すると若干の回復が可能である。アイテムを使っての回復はできないがキノピオハウス(後述)に泊まれば全回復する。星の精1人に対して1スターパワーが与えられるため、スターパワーの最大値は7となる。星の精の名前や技の効果は後述する。セーブは各地にあるセーブブロックで行い(ステージクリア時でもセーブ可能)、ゲームを終了したときや途中で戦闘に負けてゲームオーバーになったときには前回セーブした状態から再開となる。HP・FP・BPの振り分けが偏った場合、または偏らせたい場合はレベーラという人物に依頼することで、レベルアップと同じ要領で上記3つの何れかの最大値を任意で10(BPは6)上げられる。しかし、ほかの2つの能力が5(BPは3)下がる。BPが下がった場合、バッジが全て外れてしまう。()と書かれている名前は北米版での表記。全員揃うと、スターの杖の力を無効化する「スターフラッシュ」という技が追加される。この技は最後のクッパ戦においてスターの杖の効果を打ち消すためのものだが、通常の敵にも使え、その際にはパワーアップやチャージを打ち消す。クッパ戦の途中でスターの杖がパワーアップして効果を打ち消せなくなるが、その時は星の子のティンクが加わってスターフラッシュが「ピーチフラッシュ」にパワーアップし、スターの杖の効果を打ち消せるようになる。必要スターパワーなし。なお、この星の精達は『マリオパーティ5』にも登場した。本作では大きく9つのステージに分けられている。この項ではサブタイトルと共に、ステージ内の概要も示す。なお、新ステージ開始の合図(ステージ○(番号) サブタイトル)の際には助け出す星の精と、倒すべきステージボスの影が画面上に現れる。どのステージを終えても一度はキノコタウンへ戻ってくることになる。マリオたちが冒険する舞台全体はキノコワールドと呼ばれている。
出典:wikipedia
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