ハイフォン()は、ベトナム北部の都市。ハノイ、ホーチミン市と並ぶ中央直轄市で、ベトナム北部最大の港湾都市である。全市面積1503km²、市区面積は1.7%を占める。人口約171.1万人、市区人口は約50万人である。行政区域は市区7区、郊外県8県(うち2県は島嶼)となっている。紅河(ソンコイ川)河口に位置し、首都ハノイから約100キロメートルの位置にある。ハイフォンは、以下の行政単位に区分される。古代には辺鄙な小漁村に過ぎなかったが、10世紀頃から海上交通が始まり、15世紀には外国船も往来するようになった。1870年、阮朝はこの地に波止場を建設し、外国船と交易できる商館を設置、同時に海防のための兵力を駐屯させたので、いつしかハイフォン(海防)と呼ばれるようになった。1888年7月、仏領インドシナ植民地政府の下で市に昇格し、フランス海軍の極東最大の基地として、またホンゲイ石炭の輸出港として発展した。1955年5月、最後のフランス部隊がハイフォンを出航し、植民地時代は終わる。しかしベトナム戦争では、1964年以降しばしば米軍の猛烈な空襲を受けて破壊され、戦争末期には航空機による機雷封鎖によって大きな被害を受けたが、戦後工業都市として再建された。1993年、ハイフォンはベトナム最初の輸出加工区として認可され、香港などから投資を集めて輸出基地として発展している。2007年ハイフォン市人民評議会はキエントゥイ区の行政地域を変更し、新たにズオンキン () 区とドーソン () 区の2つの区を設けた。ハイフォンはベトナム周辺圏において特筆されるベトナム北部の「重要経済中核」のひとつであるとされる。フランス植民地時代には、サイゴン(現在のホーチミン市)及びハノイと並んで第一級都市とされており、19世紀末にフランスはハイフォンを「インドシナの経済首都」にすることを考えていた。ハイフォンは北ベトナムで第二の工業地帯でもある。2007年には紅河デルタのGDPのうちハノイについで2位の11.8%を占め、工業部門でもヴィンフック省に継ぐ2位で10.6%を占めている。また、紅河デルタにおける重要な米の産地であり、漁業でも4番目に大きな漁場を持つ。また北ベトナムにおける重要な港町として知られるためサービス業が大きな割合を占め、地域の貿易にとって重要な位置にある。2007年の貿易額は輸出で12億6千万ドル、輸入で15億5千万ドルである。2013年、市内のディンブー工業団地で、信越化学工業のレアアース磁石原料精製工場が稼働開始した。
出典:wikipedia
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