長門市(ながとし)は、山口県北部の日本海に面した市の一つ。萩市と並び、山口県北部(通称:北浦地区)の中心的都市の一つである。城下町であり行政機関の集まる萩市と比較し、道路網・鉄道網の陰陽連絡路線が発達したこともあり交通の要衝となっているが、萩市共々全国的な高速交通体系からは外れており、山陽側の都市と比べて発展が弱い。気象区分は山口県北部に属する。注意報・警報区分は2005年以降「萩・美祢地域」と「長門地域」に分かれている。なお、長門市内では「油谷」「俵山」にアメダスがある。山陰地方のほぼ西端に位置し、東西に延びた地形となっている。北側は日本海に面し、外海に面した海岸線は浸食地形となっている。一方で青海島と本土に囲まれた深川湾・仙崎湾、あるいは向津具(むかつく)半島に囲まれた油谷湾などの入り江も存在し、天然の良港となっている。向津具半島は平地が少ないことから棚田が数多く存在し、最近では「海が望める棚田」として風景写真の題材として取り上げられることも少なくない。また、日置地区ではハマユウが自生し、ハマユウの自生北限地の一つとして知られる。南部は中国山地の西端に当たり、山間部では積雪も見られる。しかし対馬海流の影響からか冬でも極端に寒くならないことと、標高もさほど高くないことから積雪日数はそれほど多くない。主な産業は漁業、農業、畜産業と食品製造(蒲鉾)業である。また、観光産業も盛んである。日本海に面した天然の良港を複数擁することもあり、沿岸漁業が基幹産業の一つとなっている。水揚げされる主なものとしてはイカ(ケンサキイカ)・アジなど。かつては青海島で大規模な鯛やハマチの養殖事業も行われていたが、現在は油谷地区を中心に養殖事業が行われている。市北部の仙崎地区にある仙崎港は、山口県北部の港湾ではかなりの規模をもつ。漁業のほかには蒲鉾をはじめとする魚肉練り製品の製造が盛んである。市内ではブロイラーによる養鶏業が盛んであり、全国的にも珍しい、養鶏業専門の専門農協(深川養鶏農業協同組合)が存在する。その影響からか、長門市内には焼き鳥店が人口に比べて数多く存在する。三隅地区では養豚業も盛ん。また、向津具半島では、休耕田となった棚田で牛の放牧を行う試み(山口型放牧)が続けられている。青海島(おうみじま)をはじめとする自然を生かした観光資源を多く抱え、訪れる観光客も少なくない。また、湯本温泉、俵山温泉、湯免(ゆめん)温泉、黄波戸(きわど)温泉、油谷湾温泉という多くの温泉地を持ち、県内各地に訪れる観光客の宿泊を受け入れている。特に湯本温泉は山口県北部では最大の規模で持つ温泉街である。仙崎は詩人・金子みすゞが生まれた町として有名であり、生家跡は金子みすゞ記念館となっている。史跡指定を受ける前から、鯨法会に感銘し、仙崎の鯨墓の慣わしを『鯨法会』として書いた。また、金子みすゞを題材にした映画「みすゞ」やドラマ「明るいほうへ 明るいほうへ」のロケも行われている。三隅は画家香月泰男が制作の拠点とした地でもあり、現在は香月泰男美術館が建てられている。国道は市内の正明市交差点で国道191号と国道316号が交わり美祢市方面へ、油谷で国道491号が下関市方面へ向かっている。市内を通る山口県道28号小郡三隅線と山口県道34号下関長門線は陰陽連絡道の一つとして、山口県道36号秋芳三隅線は観光道路の一つとして重要な路線となっており、特に山口県道28号小郡三隅線は隣接する萩市と山口市小郡(旧小郡町)を結ぶ経路となっている。県域メディアは、日置地区にある「矢ヶ浦岳」から送信される「NHK総合・Eテレ・FM」「KRY」「tys」「yab」「FMY」の各局、並びに萩市にある「NHKラジオ第一・第二」「KRYラジオ」の受信に頼る。市内の一部地域では福岡波や島根波が受信できる地域もある。
出典:wikipedia
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