京滋バイパス(けいじバイパス、)は、滋賀県草津市から京都府乙訓郡大山崎町に至るバイパス道路である。一般国道1号・24号・478号のバイパス道路としてバイパス一般道、自動車専用道路、高速自動車国道により構成されている。一般道路と高速道路(自動車専用道路および高速自動車国道)に分かれる。石山IC-宇治西IC間の山岳部以外の部分については地域交通を担う道路として一般道(側道)が整備されている。国道24号交点-大久保バイパス交点までの区間は国道24号、瀬田東IC-石山寺三丁目交点及び大久保バイパス交点-国道1号枚方バイパス交点までの区間は国道1号としてそれぞれ指定を受けている。なお、国道24号交点-宇治市隼上り間については、宇治市道莵道槇島線として指定されている。国土交通省24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)名神高速道路と一体となっており、大津市街・京都市街を迂回するだけではなく、名神の栗東・名古屋方面と吹田・大阪方面とを接続する役割も兼ね備えている。計画当初の京滋バイパスは、瀬田東IC-巨椋ICであり、国道1号のバイパスとしての位置付け(上記の通り大津市、京都市の中心部の通行を回避する)であった。その後の計画で、名神高速道路の渋滞緩和と京都市の環状道路の機能を持つ道路づくりの必要性から、国道9号バイパスであった京都丹波道路と京滋バイパスを結ぶ路線、京都第二外環状道路が計画され、瀬田東JCTと大山崎JCTで名神高速道路と接続するようにした。京都丹波道路を含む京都縦貫自動車道と京都第二外環状道路は国道478号に指定され、一貫した整備が続けられている。ただし京都第二外環状道路のうち、久御山淀IC-大山崎JCTは名神高速道路の改築事業として建設された。以上の経緯のため、事業路線名は以下の3つに分かれる。2003年8月10日に大山崎JCT-久御山JCTが開通し、これにより瀬田東JCT-大山崎JCTは名神高速道路と京滋バイパスの2ルート化が完成した。道路名では、利用者の分かりやすさおよび連続性から、大山崎JCT-瀬田東JCTにおいて京滋バイパスとされた。また、それまで名神高速道路栗東方面から京滋バイパスに入るには瀬田東ICの出口料金所でそれまでの通行料金を支払ってから京滋バイパスに流入し、南郷ICまたは南郷本線料金所で京滋バイパスの通行料金を支払っていたが、瀬田東ICが直結化されて瀬田東JCTとなり、同時に南郷本線料金所が廃止されて名神高速道路と同一の料金体系に組み込まれることになった。そのため、瀬田東ICから京滋バイパスを利用した場合を除き、大山崎JCT-瀬田東JCT間は京滋バイパス経由でも名神高速道路経由として取り扱われ、通行料金も同額である。名神高速道路ETC割引制度の対象道路としても、大都市近郊区間であり早朝夜間割引・深夜割引等が適用される。※1:上り線に登坂車線あり。降雪時には通行止になる場合がある。24時間体制で除雪作業を行っている名神高速が代替ルートとなるため、京滋バイパスの除雪作業は後回しになることがあり、規制解除に時間がかかる場合がある。24時間交通量(台) 道路交通センサス名神高速道路に並行して新名神高速道路が計画されている。現在は亀山JCT-草津JCTが供用されているが、この新名神高速道路の大津JCT-城陽JCT/ICと八幡JCT/IC-高槻第一JCTの一部が当バイパスと並行しているため既にバイパス機能を果たしているとし、建設・供用しても十分な需要が見込めないとした旨の意見書を道路関係四公団民営化推進委員会委員であった猪瀬直樹東京都副知事が当時の小泉純一郎内閣総理大臣に提出したことにより「当面着工しない区間」に指定され建設が凍結されていたが後に凍結解除された。一方、交通集中期や名神集中工事期間には十分にバイパス機能が果たせているとは言えない状況であり、バイパス内に休憩施設となるサービスエリア・パーキングエリアが1箇所も存在しないことや、瀬田東JCT・大山崎JCTでの再合流で詰まりやすいこと、高速自動車国道規格の名神高速道路に比べてカーブや勾配など、道路線形が悪いことが主な原因であると考えられる。京滋バイパスには休憩施設・IC利用車が少ないため、混雑することが少ない(名神高速道路の瀬田東JCT-大山崎JCTには大津SA・桂川PAの2カ所の休憩施設、京都東IC・京都南ICがある)。しかし、瀬田東JCT・大山崎JCTが名神高速道路に後付けで設置された構造である(特に用地の制約が大きかった大山崎JCTの構造は極めて複雑なものになっており、急なループを通って合流しなければならない瀬田東JCTともどもランプで減速運転が必要となる)がゆえに、交通量が多い時期には名神分岐部・合流部での渋滞が頻繁に発生している。第二京阪道路の開通後は、名神吹田JCTを経由していた車の一部が門真JCT・久御山JCTを経由して京滋バイパスを利用するようになったことから、久御山JCT以東の交通量が増え、瀬田東JCTを先頭とする渋滞が頻繁に発生している。当路線の宇治トンネルは国道1号の中で最も長い4,313mであり、トンネル内は宇治東IC、笠取IC手前500mを除き車線変更禁止である。宇治東ICがハーフICであるため、宇治川東側から京滋バイパスの吹田・大阪方面に流入する場合、宇治西ICまで行かなければならない。そのため、ラッシュ時は宇治東ICと宇治西IC間の一般道路部が渋滞することがある。この一般道路部はVICSリンク未対応区間であるため、渋滞回避予測がしにくい。久御山JCT付近では、開通前に映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の撮影が行われた。
出典:wikipedia
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