Ubuntu(ウブントゥ、国際音声記号; oo-BOON-too)は、Debian GNU/Linuxをベースとしたオペレーティングシステム (OS) である。Linuxディストリビューションの1つであり、自由なソフトウェアとして提供されている。Ubuntuの開発目標は、「誰にでも使いやすい最新かつ安定したOS」を提供することである。Ubuntuという名称は、南アフリカのズールー語の言葉で「他者への思いやり」を意味する。Ubuntuはカノニカル社から支援を受けて開発されている。カノニカルの創業者は、南アフリカ生まれでイギリス市民権を持つマーク・シャトルワースである。Linuxユーザーの間ではデスクトップOSとして利用される事が多いLinuxディストリビューションである。管理権限の必要な作業では標準でsudoを利用するように、Ubuntuは使いやすさを重要視している。インストーラであるUbiquityでは、Live CD環境から直接ハードディスクにインストールが可能である。Ubuntuは、アクセシビリティと国際化にも力をいれており、5.04からはUTF-8が標準の文字コードとなった。Ubuntuには標準的なシステムツールといくつかの小さなアプリケーションに加えて、写真編集ツール Shotwell、オフィススイート LibreOffice、インターネットブラウザである Mozilla Firefox、インターネット・メッセンジャEmpathyなどもデフォルトでインストールされている。また、数独やチェスなどの小さなカードゲームやパズルゲームも同梱されている。Ubuntuはセキュリティの観点から、最初からすべてのポートを閉じている。現在のユーザインタフェースは、紫色を基調とした"Light"と呼ばれる外見になっている。Ubuntuのロゴのフォントは、イギリスのフォント制作会社Dalton Maag Ltd.が制作したフォントUbuntu Font Familyである。最初のリリースから9.10 (Karmic Koala) までは、Andy Fitzsimonが作成したフォントUbuntu-Titleが使われていたが、10.04 (Lucid Lynx)からUbuntu Font Familyが使われている。Ubuntuは始め、デスクトップ版とサーバ版のみだったが、カノニカルは2012年、Ubuntu for Android や Ubuntu Touch などを発表し、モバイル向けインタフェースにも対応した。また、Ubuntu Edgeなどの開発、携帯電話ベンダーとの契約を発表した。スマートフォンとタブレット、デスクトップで同じものを共有できるOSを目指している。長い間、GNOME 2 以前の標準のインタフェースである GNOME パネルが用いられていたが、GNOME 3のリリースと同時期にUbuntu独自のインタフェースに変更された。Ubuntu 11.04からはデフォルトがUnityに置き換えられ、GNOMEパネルの代わりとなった。Unityではデスクトップの左端に「アプリケーション」のサイドバー (Dock) が取り入れられ、これまでのGNOMEパネルの下部パネルが取り外された。また、これまでの上部パネルの通知領域が残されているのに対し、左端にあった「アプリケーション」「場所」「システム」の項目がUbuntuのロゴ1つ(Dash) に置き替えられた。これをクリックするとインストールされたアプリケーション、インストールできるアプリケーションが検索できる。Unity 2D は、CompizのプラグインであるUnityとは違い、独立したアプリケーションとして動作する。Unity 2DはQtフレームワークを用いて作られている。Unityは初期状態ではMetacityで動作するようになっているが、CompizやKWinといったウィンドウマネージャ上でも動作する。Unity 2D は、11.04では追加可能なパッケージとして提供されていたが、11.10からは11.04のGNOMEクラシックに代わり、Unity 3D が動作しないハードウェア環境のユーザー向けのデフォルトデスクトップ環境として提供されている。また、12.10ではOpenGLを使用せずにUnity 3Dを動作させられるので、Unity 2Dは廃止されている。その他のデスクトップ環境パッケージとしてKDE、Xfce、LXDE、GNOME Shell等が含まれており、これらをデフォルトにしたKubuntu、Xubuntu、Lubuntu、Ubuntu GNOMEがそれぞれ配布されている。マーク・シャトルワースによると、2006年の末までに少なくとも800万人のUbuntuユーザがいる。カノニカルの Chris Kenyon によると、2010年4月時点で1200万を超えるユーザーがいた。サーバー版に関しても、WikipediaをホスティングするWikimedia財団が採用するなど、個人のみならず大規模な採用者も増えている。W3Techsの調査では、2011年の6月、トラフィックの多いサーバーの間ではUbuntuのシェアはRHELのシェアを超えた。日本では主に、北海道夕張市や大阪府箕面市が、Ubuntu及びその派生ディストリビューションの導入を行った。Ubuntuは、世界で最も使用者数の多いLinuxディストリビューションの1つである。しかし、一方で開発者マーク・シャトルワースの独善的な振る舞いや、UnityやMir等の採用に代表されるLinuxのトレンドを無視した独自の機能強化が目立ち、それを嫌う向きもあるとされる。DistroWatchとはオープンソースのオペレーティングシステムを紹介しているニュースサイトの一つで、主としてLinuxやBSD系ディストリビューションのリリース情報や標準デスクトップアプリケーションの比較記事などを掲載している。メジャー・マイナー問わず、各ディストリビューションのリリース情報やスクリーンショットなどをそれぞれ個別のページに管理しており、各OSのページ閲覧数を「Page Hit Ranking」としてトップページに掲載している。現在、Distrowatch.comのランキングで2010年までの数年を連続で1位を獲得したLinuxディストリビューションである。この人気はGoogle検索において、2004年以来の"Ubuntu"の検索回数増加と、同じ期間の"Fedora"、"Debian"、"SUSE"などの他の主要なデスクトップ向けLinuxディストリビューションに関連する語の検索回数減少もしくは高原状態を見比べることによって裏付けられる指標の一つと言える。これまでDistroWatch閲覧数ランキングで1位であったUbuntuが、Linux Mint に抜かされ2位に落ちた原因は、Ubuntu 11.04 から標準で採用された新しいデスクトップ環境Unityがユーザーに不評だったためだという記事がある。たしかに、DistroWatchのページ閲覧ランクはLinux Mint及びMageiaよりも減少していると考えられるが、Google Trends の検索回数の変化は大きくないことそれだけの情報では「シェアが減少した」と決めつけられないという見方もある。、Distrowatchのサイト内ページ閲覧数ランキングはインストールメディアのダウンロード数やUbuntuの実稼動マシン数などとは相関性がない。フリーソフトウェア財団の会長のリチャード・ストールマンは、Ubuntu 12.10よりUnity Lens検索に標準導入されたAmazonの商品検索を使うことにより、検索クエリやIPアドレスがCanonicalのサーバーを通ってしまうことに「まるでスパイウェアである」などの批判をし、Ubuntuの利用を控えるように主張した。それに対しUbuntuの開発元Canonicalのマーク・シャトルワースは、自身のブログで反論した。この批判を受けてUbuntu14.04のUnity Lens検索からAmazonが外された。以前からも、フリーソフトウェア財団からはUbuntuやAmazonに対し以下のような批判がされている。Ubuntuは、Debian GNU/Linux をベースに開発されている。Debianに由来する他の派生ディストリビューションの中には、プロプライエタリなソフトウェアやクローズドソースな機能を追加しているものもあるが、Ubuntuではなるべく自由なソフトウェアを使うことを方針としており、Debian の思想に近い位置に立つように努めている。しかしながら、現在のUbuntuはユーザーの使い勝手や利便性を考慮してか、プロプライエタリなドライバやソフトウェアを標準でサポートしている。Ubuntuのパッケージは、基本的にDebianのテスト版を元に作られており、Debianと同様に、パッケージファイル形式としてdebを、パッケージ管理システムとしてAPT/Synapticを使うことができる。ただし、Ubuntu と Debian のパッケージの間に「バイナリ互換性」は完全には保証されていない。Ubuntuのパッケージ開発者の多くは、母体となるDebianからカノニカルへと「自由意思」で移動してきている。Ubuntuへ「移籍」したメンテナの中には、移籍後もDebianの基本パッケージのメンテナンスにも協力し続けている者もいる。Ubuntuでは、Debianパッケージに対する変更点の告知をリリース時のみだけではなく、直接かつ迅速に Debian に伝えるようにしている。Ubuntuは当初、Debianコミュニティから人材を確保しようとした。この際、Debian側では混乱を強いられ、開発も一時遅延した。このため、Debianの創設者である イアン・マードック () も、UbuntuはDebianのパッケージやDebian自身と完全には互換性がなく、開発リソースの分散やフィードバックにおいて問題が起こると懸念を示した。イアン・マードックは Ubuntu コミュニティとの一連の騒動の後、Debianから脱退した。Ubuntu の最初のリリースは、2004年10月20日にDebian GNU/Linuxから派生したものである。現在、Ubuntuコミュニティは、カノニカルから資金提供をうけている。2005年7月8日、マーク・シャトルワースとカノニカルはUbuntu財団を創設し、初期投資として1000万USドルを提供したと発表した。財団の目的は、今後リリースされるバージョンも含めたUbuntuのサポートと開発を保証することであるが、2006年現在、財団は休眠状態にある。この不透明な状況を、マーク・シャトルワースは、財団はCanonicalに不測の事態が起きたときの緊急財源であると説明している。Grumpy Groundhog(気難しいウッドチャック)というコードネームを持ったブランチが計画されている。これは常に不安定な開発・テスト版であり、Ubuntuの一部として含まれる予定のプログラムやアプリケーションを、バージョン管理システムから直接ソースコードを取得し、修正できる。これによりパワーユーザや上流開発者は、パッケージを実際にビルドすることなく個々のプログラムの最新版をパッケージ化されたような状態でテストでき、各アーキテクチャ向けのパッケージ化の問題を早期に得られる。Grumpy Groundhogは6か月ごとにDebian Unstableにマージされることになっている。Grumpy Groundhog はまだ公には利用可能とはなっていない。2008年9月5日、DELLが発表したミニノートPC「Inspiron Mini 9」は、OSにUbuntuを選択できる。OSにLinuxを選択できるのは珍しい。短期間で販売を終了している。さらに、2009年8月27日にシャープが発表したスマートブック「NetWalker」には、Ubuntu 9.04がプリインストールされている。Ubuntuは、半年ごとに定期的なリリースが行われる。オペレーティングシステムとしては比較的頻繁にアップデートされるものとなっている。リリース月は、通常は4月,10月の年2回である。同じく半年ごとにアップデートされるGNOMEのリリースからおよそ1か月後,X.orgのリリースから2か月後になるように設定されており,これによりUbuntuは最新版のGNOMEとXを同梱することができるようになっている。"Ubuntu開発者サミット" (UDS) がUbuntuの新バージョンの開発前に開催され、ソフトウェア開発者が世界中から集まり、次期バージョンに導入する機能や改善すべき部分の大まかな検討をする。Ubuntuはバザール方式を採用しており、その中心となるシステムはLaunchpadというウェブサイトである。ここでは、Ubuntu行動規範にYesとした全ての人がUbuntuのソフトウェアの翻訳や開発に貢献することができる。リリースごとにバージョン番号とコードネームが存在する。バージョン番号はリリース時の年と月から作られる。例えば,2004年の10月20日にリリースされたUbuntuの最初のリリースであるWarty Warthogのバージョン番号は4.10である。近年のコードネームは、動物の名前を頭文字がアルファベット順になるようにつけられている。Ubuntuのリリースには、通常版と長期サポート版 ("LTS": Long Term Support)があり、サポート期間が異なる。通常版のサポート期間はリリースから9ヶ月である。通常版を使うユーザーは、6ヶ月から9ヶ月ごとに新しいリリースにバージョンアップをしなければならないことになる。新しい機能を含む最新のリリースを使うことを望むユーザーに向いている。長期サポート版(LTS)は2年間隔でリリースされ、サポート期間はリリースから5年である。安定した環境を望むユーザーに向いている。なお、12.04以前のバージョンでは長期サポート版(LTS)のサポート期間はデスクトップ向けのみ3年であったが、現在はデスクトップ版もサーバー版も5年となっている。また、13.04以前のバージョンでは通常版のサポート期間は18ヶ月であったが、管理にかかる費用を削減するために現在の9ヶ月に短縮された。LTS版が対象で且つ決められた期間内にリリースされた最新のパッケージ群を統合したものである。Windowsであればサービスパック適用済みメディアが近い。2014年現在までLTSにはポイントリリース1から4がそれぞれ定められている。リリース毎に最新のイメージを適用する以外にはアップデートのみで同等のバージョンへのアップグレードが可能である。UbuntuをLTSで運用する場合は安定性の面でポイントリリース1からの適用が推奨されている。最新の安定版では、デスクトップ版の場合はPAEに対応したIntel x86、AMD64、ARM、サーバ版の場合はIntel x86とAMD64 に加えてSPARCをサポートしている。ただし、8.04以降ではSPARCはサポートされない。非公式なPowerPC版(7.04以前では、PowerPCを公式にサポートしていた)や、IA-64 (Itanium)版、プレイステーション3版もある。以下の必要環境を満たせない古いコンピューターでも、XfceベースのXubuntu等を利用すれば、必要なメモリやディスク容量は少なくて済む。インストールの際にはインストールメディアにDVDやUSBメモリを使う必要がある。それはUbuntuシステムが700MBを超え、CDメディアに入り切らなくなったためである。よってインストールにはUSBブートかDVDブートをサポートしたコンピューターが必要になる。デスクトップ版で、良いパフォーマンスが得られる「推奨最低環境」は次のようになる。サーバ版は、「レガシーマシン」にもインストール可能だが、良いパフォーマンスを得られる「最低環境」は次のようになる。Ubuntu は、標準インストールすれば必要な機能の全てが揃うように設計されている。インストールメディアはLive DVDとなっており、Ubuntu のインストールと試用の両方ができるため、ハードディスクへのインストールをする前にハードウェアが適合しているかを確認できる。ハードディスクにインストールするのであれば最低 4GB 程度の空き容量が必要である。しかし、これはあくまで最低の空き容量であり、実用に利用するには 16GB 程度の空き容量が必要だといわれている。Windowsからの移行がサポートされているため、Ubuntu のインストール時に Windows のブックマークや壁紙、設定などを簡単に Ubuntu に移行できる。基本的にユーザーが最初に手にするインストールメディアは DVD となる。実際にはそれを作成するための iso イメージであり、iso イメージは Ubuntu の公式サイトからダウンロードする。イメージ書き込みツールなどを用いてイメージファイルを DVD に書き込むことで Live DVD が、USB メモリに書き込むことで Live USB が入手できる。Live USBはUnetbootin や Ubuntu の Live DVD システムにプリインストールされているツール「スタートアップ・ディスクの作成」で作成できる。この他にオープンソースカンファレンスなどの会場に行くことでも DVD を入手することが可能なことがある。DVD や USB メモリなどの他にも学校や職場での一斉インストールや低スペック環境へのインストールを考慮し、PXE などのネットワークブートでのインストールにも対応している。この場合、標準ではTUI でのインストールが可能であり、インストール時に必要な環境構成を選べる。しかし、サーバー構築などの高度な作業も伴うため、DVDを使うのが一般的である。以前は ShipIt というインストール CD(当時)を"無償"で送付するサービスを2005年から提供していて、メールで送付先を送るだけでインターネット越しにインストール CD を注文することができた。その後2009年10月にコスト上の理由から、初めて注文するユーザーや開発者に限り無料で利用できるという制限がかけられるようになり、その他は5枚1組税抜き送料別で5ポンドで販売することとなった。その後2011年4月、ついにShipItは利用できなくなった。デスクトップ版では、一般的にx86とx64の2種類のインストールDVDが提供される。GUIによるインストールが行われる。特殊用途向けに Alternate CD 版もあったが、通常のデスクトップイメージの利便性を向上する目的で、バージョン12.10から廃止となった。Wubi (Windows-based Ubuntu Installer) という、Windows と共存するようにインストールを行うソフトウェアがあり、バージョン 8.04から標準搭載されている。Windows ファイルシステム内のファイルとしてインストールできるので、パーティションの切り分けやフォーマットの必要がなく、また現在の環境を損なうことなく気軽に Ubuntu を試せる。前述のとおり、システムファイル内にインストールできるため、Windows 上で Ubuntu をアンインストールできる。バージョン 11.10 日本語 Remix 以降には、Localized CD Image tools の都合により現時点で収録がされていない。そのため http://www.ubuntu.com/download/desktop/windows-installer からのダウンロードが必要である。Wubi は Ubuntu 13.04 以降、Windows 8 との整合性に欠けること、UEFI に対応できていないことなどから、公式パッケージにも搭載されていない。現在、サポートしているバージョンは 12.04LTS だけである。サーバー版の CD には Live 機能はなく、TUI によるインストールのみが可能となっている。インストール後は CUI だが codice_1 を使用して GUI もインストールできる。Ubuntuは、全てのソフトウェアをそのライセンスやサポートレベルによって、コンポーネントと呼ばれる4つの種類に分けている。パッケージは以下のコンポーネントのいずれかに振り分けられる:「フリー」ソフトウェアには、Ubuntuライセンスポリシーに適合したソフトウェアのみが含まれる。このポリシーはほぼDebianフリーソフトウェアガイドラインに沿っている。ただし、Mainに関してはいくつかの警告がある。それは「作者の許諾を得ることなく修正のできないバイナリファームウェアや特定フォント」が、「再配布の妨害をされない限り、(Mainの一部が利用するために)Mainの中に含まれてしまうかもしれない」というものである。フリーでないソフトウェアは基本的にサポートされない (Multiverse)。ただし、ビデオカードドライバのようなバイナリでのみ配布されているデバイスドライバなどの、Ubuntuを利用するために必要なソフトウェアに関しては別である (Restricted)。これらのソフトウェアについては、開発者がソースコードを読むことができないので、"main"に比べるとサポートのレベルは落ちる。"Main"と"Restricted"に含まれるパッケージは一般的なLinuxの利用に対して必要なソフトウェアが全て揃うように選ばれている。同じような機能を持った別のプログラムや、それほど重要でない特定の用途にのみ使われるようなプログラムは"Universe"や"Multiverse"に配置される。"Ubuntu Backports"という公式のリポジトリがある。これは、特定のソフトウェアに対してUbuntuの不安定版でのみ利用可能な最新版をバックポートするための公式的に認められたプロジェクトである。リポジトリは大局的に管理されているわけではなく、利用者からの要求に対して一定の品質を満たしさえすれば、そのパッケージがバックポートされる。Ubuntuには、サードパーティーのソフトウェアを認証するシステムがある。Ubuntuに認証されたプロプライエタリ・ソフトウェアはUbuntu上で動作することが保証される。その上再配布が禁止されているプロプライエタリ・ソフトウェアでも、カノニカルとの契約によってUbuntuのpartnerリポジトリからダウンロードできるものがある。例えばアドビシステムズ の Flash プラグインや、マイクロソフト(旧:Skype Technologies)の Skypeといったものである。インストール直後のUbuntuは商用DVDは再生することができないが、これはDVDのリージョンコードやアクセスコントロールを回避する機能を持つライブラリやアプリケーションをプリインストールしていないためである。特にDVDのアクセスコントロールを回避する機能があるlibdvdcss(DeCSS)を使ったオープンソースのDVDデコードライブラリは、日本を含めたいくつかの国や地域で法的な問題を抱えている。libdvdcssは適正なリージョンにおいてDVDを再生する場合にも必要となるため、商用のDVDソフトを再生するにはこのライブラリを利用者がインストールする必要がある。Ubuntuの開発元カノニカルは、2009年よりクラウドコンピューティング向けの開発を進めている。9.04 (Jaunty Jackalope) からは、サーバー版で Amazon EC2 と同様の機能を実現できる「Eucalyptus」を搭載した。9.10 (Karmic Koara) ではクラウド構築用パッケージ「Ubuntu Enterprise Cloud (UEC)」を正式にリリースした。このようにLinuxディストリビューションがクラウド構築用パッケージを提供する例はUbuntuが初めてである。デスクトップ版においてもデータストレージサービス「Ubuntu One」を9.04 (Jaunty Jackalope) から実験的に、9.10 (Karmic Koara) から正式にサポートした。Ubuntu Oneでは、複数のPCやスマートフォンなどの携帯機器の間でネットワークストレージを用いたファイル等の共有ができる。無料で5GBまで同期でき、毎月2.99米ドルまたは毎年29.9米ドルを支払うと20GBごとに同期容量を拡大できる。また、10.04 (Lucid Lynx) では7digital配給の音楽配信サービス「Ubuntu One Music Store」を展開した。20GBごとに毎月3.99米ドルまたは毎年39.9米ドル支払うことで音楽配信サービスを利用することが出来る。Ubuntu Oneでは、主に以下のものを同期できる。2014年4月2日、CanonicalはUbuntu Oneが同年6月1日を以ってサービスを終了することをアナウンスした。Ubuntu One上のデータは7月31日まで保持が行われ、その後削除されるので注意が必要である。また、これを機にサーバーサイドのソースコードが公開されることも発表している。これらはUbuntuと異なるパッケージをインストールするだけであるが、それらのパッケージはUbuntuと同じリポジトリで管理されているので、お互いに全く同じパッケージを使え、それぞれのデスクトップ環境を共存させられる。に載っているものの一部は、カノニカルのコントロールを離れ、独自の目的をもった別プロジェクトである。次のような複数の非公式な派生物がある。これらのプロジェクトの中には、Ubuntuと密接に関わり、Ubuntuと同時にリリースされ、パッケージはUbuntuと同じ公式リポジトリを利用しているものもある。
出典:wikipedia
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