山口 哲治（やまぐち てつじ、1959年4月17日 - ）は、奈良県五條市出身の元プロ野球選手（投手）・コーチ。智辯学園高校では2年生の時、春の選抜にチーム初出場を果たす。この大会では阪本正行（同大－三菱自動車京都）との二本柱で勝ち進み、準々決勝で先発するが松本正志、弓岡敬二郎のいた東洋大姫路に敗退。同年夏の甲子園県予選決勝では天理高の福家雅明と投げ合い、引き分け再試合の末に惜敗。天理高は奈良県で最強のライバルであり、中学時代の同級生である鈴木康友も在籍していた。翌はエースとして甲子園に春夏連続出場。春の選抜は準決勝に進むが、上川誠二のいた箕島高に完封負け。夏は因縁の天理高を県予選準々決勝で下し、紀和大会決勝で田辺高の木下透に投げ勝っての出場であった。大会では、1回戦で星稜高の小松辰雄との壮絶な投手戦を制したが、3回戦で今治西高に敗退している。同年のドラフト2位で近鉄バファローズに入団。シュートを武器としていた。プロ1年目のは一軍での登板はなかったが、翌は先発・抑えにフル回転し、最優秀防御率のタイトルを獲得。阪急ブレーブスとのプレーオフでは3試合連続で抑えとして登板し、いずれも完璧に抑えて近鉄史上初のリーグ優勝に貢献し、プレーオフMVPを受賞した。広島東洋カープとの日本シリーズでは打ち込まれてしまい、日本一を逃した。その後は故障などで伸び悩み、のオフに新井宏昌との交換トレードで南海ホークスに移籍。移籍後の一軍登板はあったものの、目立った成績を残せず、に29歳の若さで引退。引退後、は阪神タイガースの打撃投手を務めた。翌からまでは、古巣・近鉄に打撃投手として復帰し、からまで、は二軍投手コーチを務めていたが、近鉄球団の解散に伴い、からは東北楽天ゴールデンイーグルスのチーフスコアラーとして活躍している。から、同チームのプロスカウトに就任。

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