


『若草物語 ナンとジョー先生』(わかくさものがたり ナンとジョーせんせい)は、フジテレビ系列の『ハウス世界名作劇場』枠で放送されたテレビアニメ。放映期間は1993年1月17日から同年12月19日で全40話。原作はルイーザ・メイ・オルコットの『第三若草物語』("Little Men")。全寮制の学校・プラムフィールドを舞台に繰り広げられる2人の教師と13人の生徒たちの物語である。1987年に放映された『愛の若草物語』と原作のシリーズこそ同じものの完全な続編ではない。『愛の若草物語』では原作から一部地名・人物名が改変される、原作にいない人物が登場するなどのオリジナルな要素が存在したが、それらは本作品に引き継がれておらず、作中で暗喩される過去のエピソードを辿れば、アニメ『愛の若草物語』ではなく原作小説『若草物語』に行き着くように作られている。本作品は『愛の若草物語』と比較して原作に忠実と紹介されることが多く、姉妹の年齢差、メグの夫の名前、舞台となる街の名なども原作通りとなっている。しかし、一方で「ナンを主人公に昇格させる」、「ダンをはじめ、キャラクターの年齢を大幅に変更する」、「トミーなど、キャラクターの性格が変更される」、「ナンとダンが、互いに好意を抱く」など、新たなオリジナルの要素も多い。前述のように『愛の若草物語』とは設定に多くの差異があるが、前作に登場していた人物は、本作でも1話のみのゲスト出演に至るまで、全て同じ声優が起用されている。なお、前作に登場していた人物で、本作にも登場する人物は、ジョーとローリー、メアリーマーチ(回想シーンのみ)、メグだけである。フレデリックやエイミー、ジェームスローレンスは登場するものの、セリフはない。ベスは前作から本作の間の第二若草物語ですでに亡くなっている。翌年の七つの海のティコを除けば本作から原点回帰が意識されたと言われる。1980年代から本作まで、世界名作劇場はハウス食品一社提供番組であったが、実際には、他社のCMも流れていて一社提供体制は既に崩壊していた(最初はチョーヤ梅酒だったが、子供枠で酒類のCMを流すことが視聴者などから問題視されたため、途中からECCジュニアのCMに切り替わった)。また放送途中の1993年10月にハウス食品のキャッチコピーが「楽しい家庭料理の世界をひろげる」から「知恵ある暮らしをデザインする」に変更された。平均視聴率は15.0%で、最高視聴率は最終回の21.8%であり、視聴率が20%を超えたのは『愛少女ポリアンナ物語』以来である。しかし世界名作劇場の作品で20%を超えたのは本作が最後となった。ロンドンから、21歳の美しい淑女が、情操教育で有名なプラムフィールドを訪ねて来た。10年前より大規模になっているプラムフィールドをさらに行った丘の上。赤い屋根の一軒家を眺めながら感慨にふけっている。「ちっとも変わってない。昔のままだわ何もかも」、「ただいまジョー先生」。そう言いながら彼女は、10年前の自らの「奇跡の少女時代」を思い出すのだった。
出典:wikipedia
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