『ハロウィン』は、アメリカ映画で、ジョン・カーペンター監督の出世作とも呼べるホラー映画。この項では1作目から8作目まで継続中のシリーズを同時に記述する。現在では“代表的なスプラッター映画”とされているこの映画は、1978年に第1作が公開され、映画製作にかかった費用は低予算(32万5000ドル)ながらも、大ヒットを記録している。アメリカ国内の興行収入だけでも4700万ドルを記録した。日本での公開は1979年8月。以降、最も人気のあるホラー映画の1つとなり、2002年までに8作の続編が作られている。第1作においても、約10分の追加シーンが加わった「エクステンデッド・エディション版」が発売されており、物語の中心人物となるマイケルとルーミスの因縁が、より深く描かれている。2007年には第1作のリメイク版も制作されている("ハロウィン (2007年の映画) を参照")。「スプラッター映画」とは呼ばれているものの、低予算な上にスプラッター映画としての形が整っていなかった第1作においては、人体損壊や流血の描写はそれほど多くはない。この映画における恐怖を煽る要素の大きな一つは、使用されている音楽である。特に第1作から使用されているのテーマソング「HALLOWEEN THEME」は、最新の第8作に至るまで、毎回アレンジを重ねて使用されている。これはカーペンター自らの作曲であり、他の多くの監督作品でもカーペンターは音楽を担当しているなど才能を発揮させている。第1作から第6作までの作品は、白いゴム製のハロウィンマスクを被りボロボロの紺色の作業つなぎをまとったという特徴的な殺人鬼(サイコキラー)ブギーマンことマイケル・マイヤーズと精神科医のサム・ルーミス医師が主人公である。またヒロインのローリー・ストロードや娘のジェイミー・ロイドも主人公といってもよい。1995年の第6作製作後、ルーミス医師を演じていたドナルド・プレザンスが急逝。第7作以降は、ブギーマンが主な主人公となっている。「シリーズを通じて一貫した設定を保っていること」は特徴の一つである。1作目に登場したマイヤーズ家と、特に繋がりの濃いローリーの存在との関係は最新作に至るまで描写されている(3作目に関しては無関係。後述)。シリーズがシフトチェンジを図ったのが7作目である。それまで1980年代、また1990年代のホラー映画に多く見受けられる「若者が惨殺されるような学園もの」とは一線を画していたが、7作目『ハロウィンH20』では私立高校を舞台にするなど、特に血縁関係にある人間を狙っていたブギーマンが無関係の若者達をも狙うようになった。ただし、6作目『ハロウィン6 最後の戦い』において、ローリーの娘であるジェイミーが養子縁組した先の一家が狙われるなど、その傾向は見られていた。8作目においても、物語の舞台がかつてのマイヤーズ家が住んでいた住居というだけで、遊び半分に訪れた若者達がブギーマンに狙われるという展開になっている。しかしながら7作目は『ハロウィン』誕生20周年(1998年製作)ということもあってか、2作目以降登場しなかったローリーが再登場するなど注目を集めたのは事実で、彼女は8作目にも引き続いて登場した。シリーズを通じて、サム・ルーミスを演じるドナルド・プレザンスやローリー・ストロードを演じるジェイミー・リー・カーティスは1作目から演じた。特に、カーティスのブギーマンを相手にした際の絶叫シーンで、絶叫クイーン(スクリーム・クイーン)と称される。絶叫クイーンとしては他に『サイコ』のジャネット・リーなどが挙げられる(リーはカーティスの実母である)。前述の通り、カーティスは2作目以降長らく出演していなかったが、7作目で久しぶりにローリーを演じた。「異色作」と称されるのが3作目の『ハロウィンIII』である。この作品にはマイケル・マイヤーズは登場せず、ハロウィンのマスクがテーマのホラーになっている。路線変更を狙ったものだったが興行的には失敗に終わり、4作目でマイケル・マイヤーズを蘇らせる形でシリーズの路線も固まった。しかし3作目にはジェイミー・リー・カーティスがカメオ出演したり、劇中のテレビ画面に1作目のシーンが写されるなどファンを意識して製作されたことが分かる。2007年、ハロウィンシリーズ生誕から25周年の記念に、第1作のリメイク版として『ハロウィン』が製作された。監督はロブ・ゾンビが担当。ルーミス役はマルコム・マクダウェル、マイケル役はタイラー・メインが演じ、また、第4、第5作にて子役ヒロインのジェイミーを演じたダニエル・ハリスもアニー役で出演した。2007年10月19日に公開され、1年後の2008年10月25日には、池袋シネマサンシャインを始め、日本でも公開された。さらにはリメイク版の続編『ハロウィンII』も制作されて、監督は引き続きロブ・ゾンビが担当した。『ハロウィンII』は2009年8月28日に全米公開された。『ハロウィン』は、同じホラー映画として『13日の金曜日』や『エルム街の悪夢』と並べて評価される事が多い作品であるが、これら2大シリーズの原点となったのも、実はこのハロウィンシリーズであり、特にジェイソンのホッケーマスクはマイケルのハロウィンマスクからヒントを得たものである。ブギーマンは『13日の金曜日』の殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズや『エルム街の悪夢』の殺人鬼フレディ・クルーガーとは別の恐怖を与える存在である事が、比較される要因のひとつとなっていると思われる。これらの3作は、共に1980年代に人気を博したスプラッター映画といえる。3作を合わせて「アメリカ3大ホラー」(もしくは「世界3大ホラー」)とも称される。『フレディVSジェイソン』の製作後、いわゆる対決ものが流行したが、ブギーマンは何度か噂になったものの実現には至っていない。噂の1つが人気シリーズ『ヘル・レイザー』に登場するピンヘッドとの対決である。製作のディメンションスタジオは前向きに検討していたが、インターネットで調査(投票)した結果、否定的な意見が多かったために断念している。しかしフレディ・クルーガー役のロバート・イングランドが『フレディvsマイケル・マイヤーズ』という脚本が進められていると語っていた。ストーリーの舞台となっているのは主に、アメリカのイリノイ州ハドンフィールドであり、事件は主に10月31日のハロウィンか、その前日あたりに起こっている。この作品のレギュラーメンバーとなっているのは、殺人鬼マイケル(ブギーマン)と、その宿敵である精神科医ルーミス医師の二人だが、第3作のみ他の作品のストーリーとは異なる外伝作ともいえるもので、ルーミス医師、マイケルすらも登場していない。また、第6作製作後、ルーミス医師を演じていたドナルド·プレゼンスが急逝した為、第7作以降のストーリーでは、ルーミス医師は病で既にこの世を去っている人物という事になっている。マイケルは、基本的に無差別殺人をしているようにも見えるが、実は殺人事件を起こしているマイケルには、最終的に自分と血縁関係にある人間(あるいは自分の起こした事件に関与する人間)を殺すという共通の動機があった。第1作から登場している女性ローリー・ストロードは、第2作において、彼女とマイケルが血を分けた実の兄妹である事が発覚している。第4作では設定上、ローリーは交通事故死という事になっているが、第7作でローリーは、事故死を装いケリー·テイトという別人として人生を過ごしているという設定で再登場している。第4作、第5作では、ローリーの遺児であるジェイミーがマイケルに狙われている。第6作では行方不明になっていたジェイミーが第1作に登場していたウィン医師の率いる邪宗教に復活させられたマイケルに殺害され、更には、彼女の出産した赤ん坊のスティーブンが狙われており、第1作でマイケルの殺人事件に巻き込まれた少年、トミーが再登場し、ルーミス医師に協力している。第7作では、ローリーの息子であるジョンが狙われ、最終的にローリーはマイケルと対決。更に最新の第8作でローリーは、精神病院で患者としてマイケルが来るのを待ち構えていたが、反撃によって致命傷を負い転落死している。1963年10月31日のハロウィンの夜。イリノイ州にあるごく普通の平和で小さな町、「ハドンフィールド」で殺人事件が起こった。現場のマイヤーズ家で殺害されたのは、その家の長女、ジュディス・マイヤーズ。そして、彼女を殺した犯人はなんと、マイヤーズ家の長男(ジュディスの弟)で、まだ6歳のマイケル・マイヤーズであった。マイケルは責任無能力の異常者として、直ちに精神病院に措置入院となるも、マイケルの担当医を務める事になったドクター・ルーミスは、マイケルの中に秘められた危険性に気付き、彼に対する警備体制の強化を求める。しかし、医師達はマイケルがまだ幼いのを理由に相手にしようとしなかった。悪夢の殺人事件から15年後。21歳になり、それまで病院でおとなしくしていたマイケルは突如脱走。途中で殺害した作業員から作業つなぎを奪い、更には金物店で白いハロウィンマスクと洋包丁を盗んだマイケルは、高校生のローリー・ストロードの命を狙う。その一方、マイケルの担当医で、拳銃を持ったルーミスが、マイケルの入院していた病室に残された「Sister(姉)」の文字を頼りに、彼の実家のあるハドンフィールドに訪れていた…。マイケルに命を狙われたローリーだったが、間一髪でルーミスによって助け出され、ルーミスの放った銃弾を全弾受けたマイケルは、バルコニーから転落した。死んだと思ってバルコニーの下を覗くルーミスであったが、マイケルの姿は無い。なんとマイケルは、銃弾を受け転落したにも拘らず、まるで無傷であるかのように起き上がり姿を消したのだ。ハドン・フィールドが大騒ぎになっている中、マイケルによって負傷していたローリーは、ハドン・フィールドの病院に収容される。その一方、ルーミスは助手の看護婦であるマリオンからマイケルとローリーが実の兄妹である事を聞かされる。マイケルが自分の血縁者の命を狙っているという事実を突き止めたルーミスは、急いでローリーの収容されている病院へ向かうが、既にマイケルは病院内で殺人を繰り返していた。シリーズの外伝作。狂気に取り付かれた男がハロウィンマスクを利用して子供たちを支配しようとたくらむ。マイケルの引き起こした悪夢のような殺人事件から10年後、以前の事件のガス爆発で焼死したかに思われたマイケルであったが、死んではおらず、意識不明のまま再び精神病院の地下病棟に収容されていた。しかし10年以上マイケルを病院内で入院させ、我慢の限界を迎えた病院長は、ルーミスに無断でマイケルを別の病院に移送させる。マイケルを移送する救急車の中、ハドン・フィールドにローリーの遺児であるジェイミーが引き取られた形で暮らしている事を医師達の会話で知ったマイケルは、突如覚醒。救急車内の人間を皆殺しにして、ハドン・フィールドへ向かう。一方、マイケル移送の事実を知り、病院を訪れていたルーミスは、そこでマイケルを搬送した救急車内の人間達が死んだという連絡を聞き、マイケルが、ローリーの遺児であるジェイミーの命を狙っている事を察知する。前回のハドン・フィールドでの殺人事件から1年後。事件のショックで失語症に陥ったジェイミーは、毎晩のようにマイケルの悪夢にうなされており、更には一部の心無い住民達からは、嫌がらせを執拗に受けていた。死んだと思われていたマイケルであったが、やはり生きており、1年の歳月を経て再び覚醒。またしてもジェイミーの命を狙いにハドン・フィールドに現れる。10月31日の夜、ハロウィンのパーティーに出席するジェイミーであったが、突如発作に襲われて苦しみだす。次々と友人や家族を殺されるジェイミー。ルーミスはマイケルと決着をつけるべく、ジェイミー達と共にマイヤーズ家に立て篭もり、マイケルをおびき寄せる。2年に渡るマイケルの殺人事件から6年後。爆発する警察署からマイケルと共に行方不明になったジェイミーだが、彼女はマイケルを信奉する邪教団によって捕まっていたのであった。ジェイミーが妊娠して生まれた赤ん坊に儀式を行い、マイケルの生贄にしようと考えた教祖であったが、助産婦の手助けによってジェイミーは赤ん坊を連れて脱走する。しかしその後を追うのは、邪教団が行った「イバラの呪い」によって復活したマイケルであった。一方、かつて幾度にも渡ってマイケルを追い詰め現在隠居中のルーミスと、かつてマイケルの引き起こした連続殺人事件から生き延び青年に成長したトミーは、電話を利用したラジオ番組から、ジェイミーの助けを求める声を聞く。本作では、マイケルの手の甲に「þ(スリサズ)」のルーン文字がある事から、英語版のタイトルはそれにちなんで「Hþlloween 6」となっている。ハドンフィールドで起こったマイケル・マイヤーズが実の姉ジュディスを殺害した事件から30年以上の年月が過ぎた。20年前に起こったマイケルによる連続殺人事件の後、事故死したかに思われたローリー・マイヤーズ。しかしそれは、既にこの世を去ったルーミスが、ローリーをマイケルの手から逃れさせる為に仕組んだ偽装の事故であり、生きていたローリーは、ケリー・テイトと名を変えてヒルクレスト高校の校長を務めていた。だが20年前の事件のトラウマから、ローリーは一時期アルコール依存症になり、現在でもハロウィンになると神経質になっている為、息子のジョンはウンザリしていた。そして、ローリーが襲われた事件から20年過ぎた10月30日。今は亡きルーミス医師が晩年を過ごした家とその付近にて殺人事件が発生。殺されたのはルーミスの看護婦であったマリオンと近所の若者達。そしてルーミスの部屋からは、ローリーに関する資料を持ち出された形跡があった。その翌日のハロウィン。ヒルクレスト高校の門前に一台の不審な車が止まる。それを運転していたのはなんと、20年もの間ローリーの前に姿を現さなかったマイケルであった。ヒルクレスト高校でのマイケルの殺人事件から3年後。ようやくマイケルを葬ったかに思えたローリーであったが、なんと別の人間を殺してしまい、本物のマイケルには何処かへと逃げられてしまった。現在は精神に異常をきたし、精神病院で入院中のローリーであったが、精神異常はローリーの芝居で、彼女はマイケルが自分を殺しにやって来るのをじっと待ち構えていたのである。そしてマイケルは、既に病院の入り口付近にまで来ていた。その頃、格闘マニアである事業家のフレディは、ハロウィンの日にインターネットを利用したネット中継で、ハドン・フィールド大学の生徒達をマイケルの実家内で探索させるという企画を実行に移そうとしていた。()内の数字は登場するシリーズ
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