宮島線(みやじません)は、広島県広島市西区の広電西広島駅から、同県廿日市市の世界遺産・厳島神社の最寄り駅である広電宮島口駅に至る広島電鉄の鉄道路線である。広島電鉄の路線の中で唯一鉄道事業法が適用される鉄道線である。ほとんどの電車が広電西広島駅を越えて、軌道線の市内線(本線・宇品線)と直通運転を行っている。イギリスの非営利団体であるライトレール交通協会 (LRTA) は本路線をライトレール (LRT) に位置づけているが、市中心部を併用軌道で走るトラムトレインの性格をも有する。全区間が西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線とほぼ並行するが、JRの1駅間に広電は2 - 4駅ある。大半の電車が2号線(ラインカラー赤)として運行されている。本線直通の広島駅 - 広電宮島口間の運転が基本だが、朝方を中心に荒手車庫からの出庫を兼ねた商工センター入口始発、さらに線内折り返し運転(広電西広島、JA広島病院前、広電廿日市の各駅発着)の列車も設定されている。以前は広電五日市発着の列車もあった。また、平日朝に「0号」として宇品線直通の広電本社前行が運行されている。宮島線内は、日中は9分間隔で毎時6本程度、朝のラッシュ時は最高3分間隔の毎時18本となる。終日、「ぐりーんらいなー (GreenLiner)」「GREEN MOVER」「Green mover max」などの愛称のついた路面電車タイプの3両連接車、5両連接車が使用されている。現在は全車両が路面電車タイプの車両だが、かつては、線内折り返し運用専用に郊外電車タイプの車両(高床車)が在籍しており、各駅のプラットホームも鉄・軌道の直通運転に使われる路面電車用の低いものと、高床車用の高いものの2つがあった。高床車が運行されなくなった1991年(平成3年)8月8日以降、高いプラットホームはほとんどの駅で撤去されたものの、わずかに残っている。正月三が日の昼間時間帯においては従来の2号線(広島駅 - 広電宮島口)はやや減便されるが、広電西広島・商工センター入口 - 広電宮島口間の区間列車も多数運転される。また、宮島競艇開催時には商工センター入口 - 広電宮島口間の臨時列車が運転されることがある。かつては宮島競艇の開催もしくは場外発売が行われるすべての日に西広島 - 広電宮島口(もしくは競艇場前駅)まで運行され、運賃は無料だった。2003年(平成15年)5月24日の中国新聞で、広電が宮島線の急行運転を計画していることが報道された。急行運転は2次計画に分けて進められ、第1次計画は、広電西広島 - 商工センター入口間で運転を開始。事業費約4億円をかけ、商工センター入口駅東側に隣接した広電社有地に待避線を設置し、通勤時間帯に1時間に4本を運転するとした。短縮時間は3分となる。第2次計画は、商工センター入口 - 広電宮島口間で運転を行う。廿日市駅東側の社有地に待避線を設け、全線での急行運転によって6分の短縮が実現できるとした。その後、待避線ではなく複線の間に渡り線を設けて経費削減をする案などが出たが、進展が無く、2015年(平成27年)現在も急行運転は実現していない。鉄道ピクトリアル1965年7月増刊号『私鉄車輌めぐり 第6分冊』や、それの復刻版『私鉄車両めぐり山陽・山陰』によると1960年代には実際に急行が運行されており、朝夕ラッシュ時に運転されていた通勤急行の停車駅は西広島-広電五日市間では草津のみの停車。観光シーズンに運転されていた急行の停車駅は、広電宮島・広電廿日市・楽々園・広電五日市・草津・西広島であった。全駅とも広島県所在。※駅番号は本線からの通し番号である。大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。運賃後払い方式。2014年4月1日現在。1945年8月6日の原爆被災時、広島電鉄はわずか3日で一部ながらも運転再開した。同様に被爆した長崎電気軌道が再開まで3か月半を要したのに比べて、驚くほど短期間での再開であったが、これには郊外に延びた宮島線が大きな役割を果たしている。すなわち、郊外にあった車両や運転要員、そして変電所などの給電設備が無傷で残っていたからである。
出典:wikipedia
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