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宇宙大怪獣ドゴラ

『宇宙大怪獣ドゴラ』(うちゅうだいかいじゅうドゴラ、英題:"Dogora-the Space Monster")は東宝が製作し、1964年(昭和39年)8月11日に封切り公開された日本の怪獣映画。81分、総天然色、東宝スコープ。ドゴラは、本作品の劇中に登場する宇宙怪獣の名称。日本上空を周回中のテレビ中継衛星に、原因不明の消失事件が起こる。それと並行して世界各国の宝石店が襲われ、多量のダイヤモンドが盗まれる事件が頻発する。警視庁は、ダイヤモンド盗難事件を全世界に指名手配されている宝石強盗団一味の仕業と判断して捜査を開始したが、実は宝石強盗団も正体不明の別の強盗団に強盗を妨害され、いらだっていた。警視庁外事課の駒井刑事は、マークと名乗る謎の外国人を宝石強盗団の仲間と見て追跡中、彼が逃げ込んだと思われる、ダイヤモンドの研究を行なっている宗方博士のもとを訪れ、マークを発見するもあと一歩のところで出し抜かれてダイヤを強奪されてしまうが、マークもまた別の強盗団の一味と疑われて強盗団に拉致され、ダイヤを強奪されてしまう。しかし、マークが強奪したダイヤは宗方博士が開発・研究中の模造品「人造ダイヤ」であったことが判明し、マークもまた強盗団の隙を突いて逃亡する。強盗団は、数日後に横浜から運ばれるダイヤを強奪することを決意する。一方、宗方博士の助手をしている女性・昌代を護衛していた駒井と、電波異常の調査をしていた桐野の目の前で、石炭集積場の石炭が空に吸い取られるという事件が起きる。数日後、ダイヤを輸送していたトラックを襲撃した強盗団は、彼らを追っていたマークとの銃撃戦になる。その最中、突如トラックが浮遊してダイヤを輸送していたトラックに落下するという異常が起きる。辛くも強盗団はダイヤを強奪するが、今度の中身は氷砂糖であった。後日、宗方博士の元を訪れた駒井刑事ら警視庁と合流したマークは、自身が世界ダイヤ保険協会の調査官(ダイヤGメン)であることを明かし、共同で強盗団に立ち向かうことになる。それからまもなく、宗方博士や国連科学委員会の調査によって、両事件とも突然変異した宇宙細胞の仕業であることが判明する。炭素をエネルギー源としている宇宙細胞は、エネルギー補給のために炭素を大量に含んだダイヤモンドや石炭などの物質を必要としていた。そして、巨大化した宇宙細胞は「ドゴラ」と命名される。ドゴラは次々と世界各国を襲撃し始め、とくに石炭の産地として有名だった福岡県の北九州市では自衛隊が集結してドゴラを対空砲で迎え撃つが、ドゴラはまったく動じずに石炭を吸い上げ続けながら、触手を伸ばして若戸大橋を持ち上げ、水面に叩きつける。そこで自衛隊は対空ミサイルを発射してドゴラを粉砕するが、ドゴラは無数の小さく光る細胞へ変化し、状況は悪化してしまう。しかし、ジバチの群れが上空に現れるとドゴラは結晶化する。実は、ドゴラの細胞はジバチの毒によって結晶化するという弱点を持っており、炭鉱にある巣をドゴラに襲われたジバチが反撃したことによってそれが判明する。ドゴラ対策に躍起になっていた矢野博士は、ジバチの毒を世界中で大量生産することを指示する。こうして地上からドゴラへの反撃が開始され、地球上のドゴラはすべて結晶化して全滅する。従来の怪獣映画とは異なる不定形の宇宙怪獣の表現に挑んだ意欲作。1962年に『スペース・モンス』の題で検討用台本が書かれたが、製作の決定は1964年に入ってからであった。脚本では怪獣名は決まっておらず、『地球戒厳令』『宇宙大怪獣(スペースモンスター)』などの仮題が決定稿まで用いられていた。物語面でも、従来の人間対怪獣の構図に並行して宝石強盗団とそれを追うダイヤGメンや刑事との攻防が描かれ、娯楽性を高めている。アクションシーンなど、当時大流行していた「007シリーズ」の影響が見られる。ドゴラ自身の造型はクラゲのようで不明瞭だが、当初の予定ではもっと明確に姿を現す予定であった。後年のDVDパッケージなどにも用いられている公開当時の宣伝用ポスターでは、建物やF-104を宙に巻き上げるドゴラの姿が描かれていたが、作中にそのような場面は存在しない。大変な工夫と苦労を重ねて撮影に挑んだドゴラであるが、後述の理由により姿が不明瞭な怪獣とならざるを得ず、人間アクションに重点を置いている理由にはこのような面もあった。本作は、五市合併と政令指定都市化間もない北九州市を舞台の1つとしており、当時の北九州市のランドマークがいくつも映画に登場する。ドゴラに破壊される「東洋一の吊り橋」若戸大橋や皿倉山の展望台などがそうであるが、中でも物語に大きく関わる筑豊炭田の石炭積出港としての若松港の情景は、本作の公開後に急速なエネルギー転換が進み、過去のものとなっていく筑豊産炭地区に関する貴重な記録の1つとなっている。本作の最も特徴的なシーンとして、ドゴラがエネルギーとして求めている炭素を大量に含んだ石炭が、空中に渦を巻いて巻き上がるシーンがある。この映像の石炭は、天井に吊るした一斗缶の中に入った、黒く着色した砂を回転させながら落下させて再現させている。しかし、当時のカメラでは高速度での逆回転撮影が不可能だったため、撮影に使用したカメラを逆さまにして正回転撮影で撮影している。一方、石炭の渦に巻き込まれて一緒に空中に舞い上がっていく鉄塔や煙突は操演で行っており、本編終盤で舞い上がるトロッコは上述の砂と一緒に落下させ、それを逆再生させている。放射能が蓄積して一種の「吹き溜まり」状態になっている日本の上空で、その影響によって宇宙細胞が突然変異した怪獣。炭素をエネルギーとしているため、世界各国の炭鉱地帯や貴金属店を襲撃する。単細胞状態では細胞全体から金庫の扉を溶かすほどの高熱を出すほか、人間やトラックを浮遊させることで排除できる。その後、北九州上空で複数の細胞が結合してクラゲ状の生物となり、触手で若戸大橋を持ち上げて破壊する。対空砲による攻撃はまったく効果がなかったが、対空ミサイルで粉々になったことにより、単細胞状のドゴラが大量発生する。しかし、ジバチの毒で細胞が結晶化することが判明すると、ジバチ毒を積んだ落下傘やF-86戦闘機などの攻撃で全滅する。「宇宙大怪獣ドゴラ」は本作の公開3年前に、『週刊少年サンデー』(小学館)での怪獣絵物語用に小松崎茂がデザインした怪物のイラストを立体化したものである。デザインモデルには、原生生物が参考にされている。撮影用のミニチュアは、素材探しから始まって撮影手法に到るまで、試行錯誤の繰り返される大変手間のかかったものとなった。東宝特殊美術スタッフの村瀬継蔵はドゴラのデザインを見て、まだ開発段階であまり市場に出ていなかったソフトビニールの素材使用を思いつき、コニシの研究所に連日通っての練成実験で強度に目処がつくと、今度は千葉にあったソフビの貯金箱の工場を訪ね、雌型の制作を依頼した。この雌型には当時で20万円かかる非常に高価なものだったが、村瀬が特技監督の円谷に相談すると、「いいよ」と二つ返事で承諾してもらえたという。つぎに、1尺ほどのドゴラの粘土原型が八木勘寿により作られて先述の工場でソフビに焼かれ、ついにドゴラのミニチュアは完成した。しかし、通常の吊り操演では破れる危険性が生じたため、村瀬はこれを水槽に沈めてテグスで操る手法を思い付いた。円谷にこれを実演して見せたところ、「とうとう成功したな!」と大喜びされたという。こうして撮影が始められ、この軟らかい素材のミニチュアを水槽の中にテグスで吊り下げ、水槽下部にすえつけたバルブからの水流でフワフワとした宙を舞う不安定な「宇宙大怪獣」が表現されることとなった。しかし、この手法ではどうしても細かい泡が発生し、画面に映り込んでしまう。また、中野昭慶によると、水道局の毎週のカルキ投入日には水道水が白く濁ってしまうため、水槽の水を透明に保つのに苦労してあまり特撮カットが稼げなかったという。単細胞状態のドゴラは、有機ガラスをガラスに挟んで表現され、実景と合成された。結晶状態のドゴラは、塩化ビニールを熱加工して貼り合わせた15センチメートルほどのミニチュアに電球を仕込み、ピアノ線から電流を送って発光させた。ドゴラの鳴き声は、アサリの呼吸音をピックアップマイクで拾って加工したものとして、公開時に大いに喧伝された。この声は、『怪獣大戦争』(1965年、本多猪四郎監督)の劇中に登場する警報機「レディーガード」の効果音と混ぜ、円谷特技プロ制作のTV映画『ウルトラマン』(1966年、TBS)でバルタン星人の登場効果音に流用された。落下して潰れる密輸団の自動車やダイヤ輸送トラックのミニチュアは、「郡司模型製作所」に外注された、ブリキの叩き出しによる金属製のミニチュアが使われ、金属ミニチュアならではのリアルなクラッシュ表現に成功している。※映画クレジット順特殊技術本作公開のおよそ1か月前である1964年7月11日に公開された『無責任遊侠伝』(主演:植木等、監督:杉江敏男)のオリジナル予告編の末尾20秒ほどの部分に、本作の特報が同時収録されている。本編の映像やスチールなどは使用せず、動く文字やイメージ的な特撮カットなどで構成されている。この特報映像は『無責任遊侠伝』DVDの映像特典である、同作予告編の中で確認できる。

出典:wikipedia

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