京都バス高野営業所(きょうとバスたかのえいぎょうしょ)は、京都市左京区高野竹屋町にある京都バスの営業所である。主に洛北地域を管轄している。京都市営バス(以下「市バス」)の岩倉(国際会館駅以北)・大原地区撤退にともない路線の移管を受け、市バスを代替する系統が運転されている。その経緯から同地区にまたがる路線では、京都市が発行する各種優待乗車証が使用可能である。一方、花背線・静市線など従来から京都バスが運営する路線では同様の乗車証が使用できない。また、大原以北および京都産大前以北では「京都観光一日・二日乗車券」「スルッとKANSAI 京都1dayチケット」の利用ができない(「スルッとKANSAI 2day・3dayチケット」は利用可能)など、路線ごとに扱いが異なる。なお、。京都市左京区の出町柳駅前から川端通・国道367号で八瀬・大原を経由して、滋賀県高島市朽木の「朽木学校前」に至る路線である。坊村バス停より葛川明王院、朽木学校前バス停より朽木温泉および道の駅くつき新本陣(朽木朝市)へアクセス可能である。国道367号を通る京都バスの路線としては唯一滋賀県内まで、かつ京都市外も運行する路線であり、スルッとKANSAIの最北エリア(鉄道・路線バスの双方を含む)となっている。また、同区間を走る小出石線や大原線と異なり、一部区間で道路状況が比較的良いバイパスや新道などを経由するため、所要時間も各系統に比べて短縮されている(約1時間25分)。なお、当社の営業路線では運行距離がもっとも長い。路線内には珍名としてテレビ番組でも採りあげられた途中バス停(大津市)があり、ここから朽木方面は江若交通堅田葛川線と同じ経路をとっている(バス停も、途中より同社と共同利用)。終点の朽木学校バス停は、高島市街にあるJR湖西線安曇川駅方面からの江若交通路線のターミナルとなっている。なお、「新道足尾谷橋」停留所は朽木学校前行きのみ停車し、逆に出町柳駅前行きは停車しない。ダイヤは1日2往復である。また、ハイキング客が多い場合は続行便が運行されることもある。比良山系の登山・ハイキング客の輸送を主眼とした路線のため、通勤通学輸送は全くといっていいほど考慮されていない。なお、朽木学校前への延伸以前は、葛川梅の木折り返しの11系統として取り扱っていた。これより先への延伸で京都市内はもとより、出町柳駅で京阪本線・鴨東線とを相互に乗り継ぐことにより、大阪方面から新規延伸区間の葛川梅の木 - 朽木学校前間への利便性が格段に向上した。この系統に限り八瀬駅前から八瀬大橋までの八瀬バイパスと大原から古知谷までの古知谷バイパスを通るのでこの系統に乗る際に注意する必要がある。以下、大原線も同じく花園橋以南は均一運賃区間となっている。これより以下の路線は、京都市内だけで完結している。1989年10月5日の京阪鴨東線開業までは、三条京阪から叡山電鉄(叡電)出町柳駅への連絡利便性を図るため当社バス路線の限定で「リレーバス」と称していたことがあり、三条京阪・出町柳駅を経由しない18系統と出入庫系統を除きこのバスと叡電との乗継割引もあった。当路線においては17系統が主要な系統となっており、16系統はその区間便という位置づけである(三条京阪付近で一部ルートが異なる)。17系統は京都駅を、16号系統は四条河原町を始点に市内中心部を走り、三条京阪からは川端通・国道367号を走行し、八瀬や大原(三千院・宝泉院・寂光院・来迎院・勝林院・実光院・大原郷土館)に至る路線である。また、18系統は七条通・東大路通(東山通)・今出川通・白川通・国道367号を経て八瀬・大原に至る路線である。清水寺・祇園・銀閣寺といった京都東山における観光地が多く存在する地域を走行する。一部区間変更後、市バスが古くから営業している区間に京都バスが後から参入した路線の一つである。ダイヤは17系統が毎日運転で1時間に3本程度。16系統は朝夕と夜間に運行され、18系統は土休日に1往復のみ設定されている。なお、17系統は市バスとの並行区間の一部では停車するバス停の数が少ない。比良線と同じく、観光シーズンを中心に臨時便が増発される。本路線は、京都市営地下鉄烏丸線延伸にともなう市バスの路線再編により、岩倉地区(国際会館駅以北の路線)で運行していた路線の移管を受けたことにより、現状に至った。国際会館駅前から、白川通・国道367号を経て八瀬・大原、更に左京区北西部の集落である古知谷・小出石(公民館前バス停)に至る路線である。国道367号のバイパスが併走する区間は旧道を経由する便が殆どであるほか、約半分の便は大原折り返しとなっている。また、旧道(古知谷)を経由して小出石(公民館前)まで運行する便の大原 - 小出石(公民館前)は自由乗降区間となっている。本路線は、慢性的に渋滞の激しい市内中心部を走行していないため、比較的定時性が保たれている。そのため、市内中心部から市営地下鉄烏丸線や叡電本線を乗り継いで大原方面に向かう所要時間が最短ルートとなっている。また、大原以遠での積雪時は大原で車両交換を行い、大原 - 小出石(公民館前)を区間運行としてマイクロバスでの運行を行う場合がある。観光路線であることから、同社公式サイトなどで積極的な広報がなされている。2007年2月までは1日片道1本だけ大原から国際会館駅を経由して一条山まで運行する便があったが、現在は廃止されている。上高野-花園橋間は均一運賃区間扱いとなっている(国際会館駅-上高野間は並走する市バス路線とは異なり、均一運賃区間外扱いとなっているので要注意)。大原線が全時間帯において川端通を通るのに対し、岩倉線は四条河原町から河原町今出川まで河原町通を経由する便が主流となっている(ダイヤの詳細は後述)。また、出町柳駅以北では宝ヶ池までは比良線・大原線と同じ経路をとり、宝ヶ池で岩倉方面へ白川通を直進して進路を変える。ダイヤは、岩倉実相院発着と岩倉村松発着が15分ヘッドで交互に運転される。以前は三条京阪前発着ではなく、四条大宮から発着していた時期もあった。なお、この路線は上記に示したとおり4系統あるが、四条河原町発の便では時間帯によって運行経路が大きく異なる。すなわち、四条河原町 - 出町柳駅で川端通を走る21・41系統は四条河原町発の始発から午前10時までしか走らない上、岩倉方面からの便はない。また、四条河原町 - 出町柳駅で河原町通を走行する23・43系統は四条河原町発は午前10時以降のみであるが、岩倉方面から来るものはすべてこの運行形態となる。深夜には高野車庫への入庫便が、深夜0時40分すぎまで運行されている。岩倉三宅町以南は均一運賃区間内となっている。両路線は比較的新しい系統である。国際会館駅から岩倉方面への路線で、京都市営地下鉄烏丸線延伸にともなう市バスの路線再編に伴い、その代替路線も含めてまずは24・26号系統が新設され、後に29号系統も新設された。なお、24・26系統のうち、長谷別れを経由せず岩倉下在地町を経由する便が運行されている(系統番号の区別はなし)。24・26系統の岩倉下在地町経由は朝夕のみ(現在は朝のみ)である。また、26系統も当初は朝夕のみの運行であったが、幡枝線の減便に伴い現在は終日運行されている。なお、26系統の運転区間で国際会館駅発の深夜バスが3本運行されており、岩倉駅前→岩倉村松が自由降車区間となっている。29系統は、日中1時間に1〜2本程度設定されている。かつては烏丸通を南北に貫く系統で比較的本数が多かったが、現在は北大路駅以南では大幅に減便されている。また、かつては京都駅前から叡山電鉄木野駅前までの48系統が1時間に1本ほど運行されていた。深泥池以南は均一運賃区間内。宝ヶ池公園前経由の出入庫便は、大原方面の19系統の間合い運用となっている。宝ヶ池公園北口、および深泥池以南は均一運賃区間内。出町柳駅と京都市左京区北端部の集落である広河原地区を結ぶ路線である。出町柳駅前 - 市原間は#静市線(加茂線)と同じ区間を走る。現在は中型バス(一部マイクロバス)で運行されており、山間部の鞍馬温泉 - 広河原間は自由乗降区間となっている。鞍馬温泉以北は典型的な過疎地域ながら、先述のマイクロバス化などで1日4往復体制を維持していたが、2012年5月の改正で、広河原行最終便を休止し朝の出町柳行始発便を平日のみの運行に変更したため、1日平日3.5往復、土曜・休日3往復体制となった。全体を通しての運行時間は約2時間。比良線に次いで運行距離が2番目に長い路線であるが、鞍馬温泉以北はほとんどが狭隘路であることもあり行き違いのための停車などがあることから、運行時間は当路線が一番長い。下の静市線(加茂線)・西賀茂線・産大線・産大国際線と同じく、上賀茂神社前以南は均一運賃区間内。朝の高野車庫発の始発便のみ静原新道を通る。本項目では、上記路線に加えて、京都バスが貸切輸送として行っている上賀茂シャトルバスと二軒茶屋シャトルバスにも触れる。30・急行36系統・上賀茂シャトルバスのルートは次の通りである。京都産業大学から柊野別れまで行き、そこから加茂川沿いに御薗橋まで進む。ここで上賀茂シャトルは上賀茂神社のほうへ向かう。一方、そのほかは御薗橋を渡り、加茂街道を南下していく。上賀茂橋で北山駅を経由して出町柳駅へ行く30系統が分かれる。その後、北大路駅を経由し各方面に分かれる。一方、40系統はもとは宝ヶ池シャトルバスであったものを一般路線化したものである。2004年10月1日から試験運行を開始したもので、経路は大学から二軒茶屋交差点を経て、京都市道幡枝葵森線を経由し国際会館駅に至る路線である。試験運行は2006年3月までの期間限定であったが、その後も設定が続けられ、2006年6月1日に京都バス40系統に変更となった。また、京都産業大学キャンパス内では産大〜国際会館駅前間の運賃190円が100円になる補助券が大量印刷されて置いてあったが、2012年3月31日をもって終了。新たに回数券が発売された。運行ダイヤは、京都産業大学のカレンダーにあわせて設定される。授業のある平日はAダイヤ、授業がない平日はBダイヤ、授業のある土日祝日はCダイヤ、それ以外はDダイヤと呼ばれる4パターンが用意されており、各系統によって適用されるダイヤが異なる。2009年9月から国際会館駅前発産大行直行バスが授業のある平日朝に設定された。38系統はAとB、30系統と急行36系統はAとCである。上賀茂シャトルバスと二軒茶屋シャトルバスは、授業に合わせたダイヤが組まれている。なお、上賀茂は2001年4月から京都バスが担当している。また、二軒茶屋は2001年4月から設定が開始された。通常は、平日と土曜に運行されているが、行事がある場合はそのほかの日でも設定がある。なお、上賀茂シャトルは、嵐山営業所の車両が使用されている。地球研前停留所以北では京都市の「敬老福祉乗車証」が、一条山以北では「京都観光一日・二日乗車券」の利用ができない。2012年5月1日に、白川線に代わり、左京区総合庁舎・松ヶ崎・修学院地域への路線として新設された京都バスの中で最も新しい路線である。これまでの白川線55系統と異なり四条河原町・三条京阪方面は経由しない。循環運転をしているが、半数は出町柳駅前ターミナルで運転が打ち切られる。また土曜・休日ダイヤでは、時計回りの運転はない。2013年11月16日ダイヤ改正で、平日の反時計回りのみの運転となった。2016年3月23日全区間均一区間になったが、4月1日より、平日の午前中の3本のみとなった叡山電鉄貴船口駅から貴船バス停までを結ぶ路線である。1990年ごろまでは三条京阪へ直通していた。なお、貴船バス停は貴船神社まで徒歩10分、鞍馬寺方面への登山口までは徒歩5分程度である。なお、貴船口駅前 - 貴船は自由乗降区間となっている。また、道路が狭隘であることからマイクロバスでの運行である。ダイヤは叡山電鉄に接続する形で平日約20分毎・休日15分毎で運行が行われる。なお、11月は叡山電鉄と同様に臨時ダイヤで運行するほか、貴船地区でライトアップが行われる11月中旬から11月末には20時台まで臨時便が運行される。以前は春分の日から11月30日まで運行の路線であったが、現在は貴船の人気化に伴い通年運行されている。ただし、12月中旬から3月中旬までは終バスが1時間ほど早くなる。この路線は、鉄道やバスで行くと直通ルートがなく所要時間がかかる大原と鞍馬を府道40号下鴨静原大原線経由で直接結んでいる。そのため、一部区間では集落がある旧道ではなくバイパスを経由している。マイクロバスでの運行。1986年に運行を開始し、毎年春分の日から11月末までの休日に限って1日3往復運転されていたが、乗客数の減少などにより2011年を最後に事実上運行終了となった。京都バスでは、大原と鞍馬という2つの観光地が将来にわたって人気化する可能性を捨てきれない一方、路線自体を一旦廃止してしまうと復活させるのに自治体等との調整を要するなど手続きに手間と時間がかかることから、保有している路線免許の維持のため、現在は毎年春分の日に片道1本のみ、つまり年に1便だけ運行するダイヤとしている。このことが「幻のバス」として広く知られるところとなり、2015年と2016年に運行された際にはテレビのワイドショーでとり上げられ、いずれの運行でも乗客の多さから、急遽もう1台臨時便が用意される(2016年にはその両便とも始発から満員になった)ほどだった。この路線は、これまで直通バスが無かった地下鉄国際会館駅から貴船地区へ直通している。そのため、従来の京都駅から東福寺・出町柳経由叡電貴船口まで乗車のルートに比べて所要時間が短縮されている。また貴船への観光客があまり多くない、平日昼間でも貴船・二ノ瀬地区の住民にとって市内中心部へ行く際に便利な手段であり、日中の50系統の代行の役割も兼ねている。京都バスの中では56系統と並んで最も新しい路線である。2013年3月30日に鞍馬温泉 - 貴船口間を延伸した。マイクロバスで運行されていた。山間部の柊野 - 雲ケ畑岩屋橋は自由乗降区間となっている。2012年3月31日をもって運行を終了し、翌4月1日からは雲ヶ畑バス「もくもくバス」(ジャンボタクシー)が運行を開始した(運行はヤサカ自動車に委託)。嵐山営業所と共管していた。2005年5月16日に新設され、京都バスの中でも比較的新しい路線であった。市バス5号系統が京都市営地下鉄烏丸線全線開業に伴って減便された後、松ヶ崎海尻町(松ヶ崎駅)を起点に新設され、四条河原町まで運行されていた。本系統は、松ヶ崎海尻町(松ヶ崎駅) - 三条京阪前までは渋滞が少ない道路を経由して運行されていたため、この区間での定時性は高かった。しかし、三条京阪前 - 四条京阪前 - 四条河原町間は渋滞に巻き込まれることが多かった。系統新設時には1時間あたり3〜5本の運行であったが、2006年10月1日からは1時間あたり2本程度に減便された。さらに2011年5月6日からは平日の一部の時間帯および土曜、休日は毎時1本に減便された。同時に、左京区総合庁舎前を経由して高野車庫まで延伸された。なお、四条通・三条通周辺は、三条京阪を起終点とする岩倉線・花園線や市バス各路線とは逆の経路で運行していた。
出典:wikipedia
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