『ROMANTIC 1990』(ロマンティック・ナインティーンナインティ)は、日本の音楽ユニットであるCOMPLEXのセカンドアルバム。1990年4月18日に東芝EMIのイーストワールドレーベルよりリリースされた。前作よりおよそ1年ぶりとなるアルバムで、先行シングル「1990」を収録している。吉川、布袋ともに、前年に起こったベルリンの壁崩壊、天安門事件、東欧革命などに多大な刺激を受けており、当時の激動する世界情勢や「世紀末」「1990年代の幕開け」といったものが今作のテーマとなっている。前作では吉川、布袋の両名による作曲作品がバランス良く収録されていたが、本アルバムではほぼ全ての作品が布袋の作曲によるものとなり、吉川の作曲作品は「MODERN VISION」のみとなっている。このアルバム制作以前より、ボーカルの吉川晃司とギターの布袋寅泰との間で音楽性に対する確執が生まれており、お互いがほとんどスタジオで顔を合わせる事なく完成に至ったとされている。しかしながら二人の関係は悪化していたものの、アルバム自体について吉川は「結構好き」「ギタリストは歌を抜って自分が出なきゃいけないから、上手いところにギターをハメてくる。そこが美しいと思う」「音の作り方っていうのが、布袋から学んだいちばん大きなもの」と語っている。また布袋がDJを担当していたラジオ番組『ミュージック・スクエア』内で組まれた当アルバム特集においては、布袋とゲストの吉川両者ともアルバムコンセプトや社会情勢、互いの音楽ルーツについて深く語り合うなど、上記の確執を感じさせないパートナーシップを見せていた。ジャケット写真や歌詞カードに、本人達の写真は一切使用されていない。これはそれぞれの経歴(布袋の場合はBOØWY時代含む)の中で、オリジナルアルバムにおいては初めてのことである。初回限定版はアルミ製のケースになっている。アートワークのCGは立花ハジメが担当した。本作リリース後に、「ROMANTIC 1990 TOUR」と題し、1990年5月9日の群馬県民会館を皮切りに、20都市全33公演の全国ライブツアーを実施している。本ツアーを最後にCOMPLEXとしての活動は休止する予定となっていたが、吉川からの要望により「ROMANTIC EXTRA」と題した追加公演が同年11月8日に東京ドームで実施され、その模様が1991年1月23日にライブ・アルバム『19901108』として、2月14日にライブ・ビデオ『19901108』としてリリースされた。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。