『傷追い人』(きずおいびと)は、小池一夫原作・池上遼一作画による漫画(劇画)、またそれを原作としたOVA。悪の巨大組織「G・P・X」に恋人と青春を奪われた元アメリカンフットボーラー・茨木圭介の、愛と復讐の戦いを描く。小学館発行の「ビッグコミックスピリッツ」にて1982年1月15日号1986年3月30日号まで連載された。モンテ・クリスト伯を意識して企画された復讐劇。前作の『I・餓男』は主人公が復讐を果たせぬまま未完に終わったが、本作では主人公はその復讐を一応の形で遂げることができた。当時の漫画界は高橋留美子を筆頭にラブコメものに流行が遷っており、劇画の流行にかげりが見られていた。『傷追い人』でも一部コメディが試みられたが、しかし最終的には男たちが単行本1巻分以上をかけて決闘を繰り広げるという、王道の「劇画」にて物語は決着する。各国の要人や政財界の大物を顧客に、一流のスターやスポーツ選手の男女が出演するポルノフィルムを制作、販売していた謎の組織。出演者候補に選ばれた者は事前に個人情報や弱みを握られており、脅迫同然に出演させられている。圭介は出演を拒否した事で受けた報復によって無実の罪で投獄された上、その過程で夏子と実母を喪い、復讐へと身を置く事となる。G・P・Xとは“God Pornographic X-rated film”の略称。しかし、この名は組織の実態を隠すための表向きの名称であり、その真の名称は“Great Person-X(グレートパーソンX)”という。真の役割はCIAの一機関として世界各国の要人や政財界の大物などといった最重要人物をリストアップし、これを管理・監視、場合によっては暗殺する事にあり、ポルノフィルムの制作・販売はその人物達を顧客にして手っ取り早く把握するための手段だった。統括権限はCIA長官であり、その事実をホワイト大佐が対決の末に残したテープに告白記録されているものを聴き、圭介は愕然とする。また、G.P.Xの真の正体を知っていたのはCIA長官、ホワイト大佐のみで、カルロやジジですら真の正体を知らされていなかった。
出典:wikipedia
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