Napster(ナップスター)ファイル共有サービスを提供。1999年5月、開発者であるショーン・ファニング、その叔父のジョン・ファニング、起業家のショーン・パーカー(Sean Parker)の3名により、Napster,Inc.がアメリカ・カリフォルニア州レッドウッドに設立された。ファイル共有サービスNapsterの運営主体である。2003年6月、米国連邦倒産法第7章による清算型倒産(破産)手続開始が決定なされた。旧・Roxio社。パッケージソフト製造・販売事業を展開。なお、Roxioのソフトウェア部門は、2004年に米・Sonic Solutionsに売却、2010年12月にSonic社が米・Rovi Corporationに吸収合併され、そこから2012年に加・Corel Corporationに譲渡され、ブランドとしてのRoxioは存続している。P2Pの技術を利用したWindows用ファイル共有サービス・ソフトの一つ。MP3などのファイルをインターネットに接続されたコンピュータ間で共有することができた。1998年、当時アメリカ・ノース・イースタン大学1年生だったショーン・ファニング(Shawn Fanning)は、既存の音楽ファイル検索サービスに不満を持っていたルームメートの声を聞き、大学構内ネットワークで仲間内でMP3などの音楽ファイルを共有できる当ソフトウェアを開発を開始した。なおNapsterとはファニングが古くから使っていたハンドルネームであり、彼の癖毛(nappy=縮れた)に由来している。「うたたね」の意味のnapとは、特に関連はない。ショーンは大学の教育内容に不満を抱いていたこともあって、1999年1月に大学を中退し、以後開発に専念した。検索機能の開発にはジョーダン・メンデルソンが手腕を発揮した。ユーザーは、共有の意思がある音楽ファイルのファイル名等のメタデータをリストとして、Napster社のサーバに登録し、サーバがファイル名および所有者のリストを取りまとめ、管理する。ファイルの受け取りは、ファイルをダウンロードしようとする者が、サーバに存在するファイル名のリストから欲しいファイルと所有者を検索し、ファイル所有者から直接ダウンロードする形であった(ハイブリッドP2P)。当ソフトはファイル共有を機能だけでなくIRCなど、音楽コミュニティのための道具として作られている。そのためか、利用にあたってはメールアドレス、年齢(5歳刻み)、年収、学歴(学位)、性別、国名、郵便番号の登録が求められていた。ファイルの共有可否は、フォルダごとに設定できるようになっており、一切非公開の設定も可能であった。共有公開にあたっては、公開者IPアドレス、ポート番号、ping時間、ファイル名、ファイルパス、ファイルサイズ、ビットレート、サンプリング周波数、演奏時間などが取得され、Napster社のサーバに送信される。ID3タグは収集しない。プロトコルは公開されていないが、暗号化が施されていなかった為解析され、OpenNapなどの互換ソフトウェアが登場した。プロトコルは数次に渡り大小の変更がなされていた。当時、一般世帯でのインターネットへの接続手段はダイアルアップ接続が主であり、高速アクセス回線であるADSLもCATVのDOCSISも最初の規格が策定されて間もない状況であった。そのため、当サービス利用者の多くはDigital Signal level 1(T1)などの高速回線が接続されている大学内あるいは企業内ネットワーク内部で利用されることが多かったとされている。一部の大学においては、当ソフトウェアによるネットワーク負荷が重いことを理由に使用を禁じることもあったほか、後述の法的理由により使用を禁じる大学もあった。著作権を無視したファイル交換が日常的におこなわれる(流通量の約90%だったといわれている)ことにより、このソフトを開発したNapster社はアメリカレコード協会(RIAA)などから提訴(Napster訴訟)され、敗訴。その後、このソフト、サービスは姿を消した。2000年代のインターネット社会に大きな衝撃を与えた事件である。Napster社により2003年10月29日に開始された音楽配信サービス。デジタル著作権管理技術(DRM)を使用したWMA方式を採用、それまでの国内の音楽配信サイトとは違い月額での定額制(サブスクリプション)サービスである。2009年12月現在、日本版では洋楽を中心に配信数960万曲以上を提供している。日本ではタワーレコードと合弁で日本法人「ナップスタージャパン株式会社」を設立、2006年10月3日に「Napster Japan」としてPC向けサービスを開始。Napster To Go会員であれば、PCのライブラリをWMA DRM対応のデジタルオーディオプレーヤーや「うた・ホーダイ」対応機種の携帯端末へ転送できる。2007年にはNapster Japanのiモードサイトを開設し、NTTドコモ(タワーレコードの親会社)が、コンテンツプロバイダの一つとして、「うた・ホーダイ」のサービスを開始した。対応機種ではPC版と同等の音楽配信がNapster To Goと同額の定額料金で楽しめる。ただし、ダウンロード時の通信料は別途かかるため、パケ・ホーダイダブルの契約を推奨されている。PCから入会した場合は、To Go会員に登録の上、アカウントをiモード版へ登録することで利用可能であり、逆にiモードからNapsterへ入会した場合は、PC版の「Napster To Go」の利用が可能である。2010年3月1日、タワーレコードと子会社のナップスタージャパン株式会社は、ナップスタージャパンが提供している全サービスの提供を5月31日までに終了することを発表した。新規登録やアカウント作成は3月31日までで終了。パソコン向けの月額定額制聞き放題(サブスクリプションサービス)サービスである「Napster To Go/Basic」は5月31日をもって終了。NTTドコモの携帯電話向けサービス「うた・ホーダイ」は、4月30日をもって終了することとなった。現在ライセンサーである米Napsterは、米国および欧州の音楽市場に対応するためDRMフリーへのプラットフォーム移行を進めており、日本で現行のサービスを継続するためには、米Napsterが提供している楽曲許諾やシステム運用に代わるサービスの構築に大規模な支出が必要で、それは困難だと判断したことによる。
出典:wikipedia
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