『ブラック・エンジェルズ』は、平松伸二による日本の漫画。1981年から1985年まで、『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載された。被害者から報酬を一切受け取らず、法で裁けぬ悪を殺すハードな内容。主人公・雪藤洋士をはじめブラックエンジェルは決して弱き人を見捨てず、暗殺するのは法で裁けない外道のみ、神父が定めた「死の掟」を厳守するという勧善懲悪のストーリーは最後まで守られていた。ストーリーは3部構成となっており、各部の合間には読み切りに近い単発のエピソードが挿入されている。第1部は、単発のエピソードが続いた後、日本壊滅による革命を目指して暗殺組織を暗躍させる集団「竜牙会」との抗争が描かれる。第2部では、第1部の終盤に発生した大震災により壊滅して地方から隔離された関東を舞台に、謎のコイン「8枚の金貨」を巡って繰り広げられる戦いを描きながら、そのコインがキーアイテムとなって第3部へつながっていく。前半こそ連載当時における現代版『必殺シリーズ』と呼べるものだったが、大震災以降は世界観が一変し、内容も『バイオレンスジャック』や『北斗の拳』のように、秩序が崩壊し暴力が支配する世界が舞台となり、主人公側も敵側も超人的能力の持ち主になっていく。連載終了から13年後の1998年には、平松がかつて『スーパージャンプ』に連載していた別作品『マーダーライセンス牙』(以降、『牙』)とのクロスオーバー作品『マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ』の連載が同誌で開始され、『牙』の主人公・木葉優児と本作品の主人公・雪藤の両方が主人公として描かれた。その連載が終了した後年の2010年には、『別冊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて本作品の主要人物の1人・松田鏡二を主人公としたスピンオフ作品『ザ・松田 ブラックエンジェルズ』(以降、『ザ・松田』)の連載が開始された。2011年4月27日には、落合モトキや矢島舞美らの出演による実写のオリジナルDVDが発売された。詳細は#実写版を参照。竜牙会やホワイトエンジェルとの対決ではエンターテイメント性が重視されていたが、連載開始当初と竜牙会編の合い間(作者が構想を練る間の繋ぎ)に挿入されていた、一般人の「外道」を死をもって裁くエピソードには性犯罪、家庭内暴力、少年犯罪、消費者金融、暴力団などを扱った陰惨な話が多い。描写には漫画的な誇張が見られるが、一般社会の「法で裁けない悪」への怒りを題材としていた。シリーズ後半に登場する本作最後の敵・勇気を含め、後天的な悪には通常見られる「何かをきっかけに、もしくは今際の際に善の心を取り戻す」描写が最後までなかったことも本作品の大きな特徴である。原作の第1部初期をモチーフにした内容となっており、法で裁けない外道を暗殺していく雪藤の暗躍が描かれる。DVD1枚、約80分、16:9レターボックス。2010年12月7日に2011年1月の完成を目指して撮影中であることが報じられ、完成後には同年4月27日のDVDリリースが決定。これを記念し、平松伸二が描き下ろした前日談に当たる新作漫画が公式サイトにて限定公開された。ただし、一部の過激な描写には修正が施されており、完全版は同年5月13日に日本文芸社から発売されたコンビニエンスストア限定単行本『ブラック・エンジェルズ 黒き罠編』へ収録されている。なお、実写版第1作に松田は登場しないが、この新作漫画版には登場している。『ブラック・エンジェルズ2 黒き覚醒篇』のタイトルで、2012年7月4日にリリースされた。本作から松田が登場するが、雪藤役は近江陽一郎へ変更された。物語は松田と麗羅を中心に描かれる。『ブラック・エンジェルズ3 黒き死闘篇』のタイトルで、2012年8月3日にリリースされた。物語は第2作の続編ではなく、雪藤とジュディを中心に第2作を補完する形で描かれる。そのため、キャストやスタッフも第2作とほぼ同じである。
出典:wikipedia
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