『ヘクター'87』(ヘクターはちじゅうなな、HECTOR'87)は、ハドソンが1987年7月16日に発売した、ファミリーコンピュータ用シューティングゲームである。海外版のタイトルは「"Starship Hector"」(スターシップ・ヘクター)。1987年に開催されたハドソン主催のイベント『第3回TDK全国ファミコンキャラバン』で使用されたゲームソフトである。なお、このゲームよりキャラバン用の2分モード・5分モードが実装され、家庭でもキャラバンの仕様でプレイすることができる。後に1995年7月7日発売のスーパーファミコン用ソフト『キャラバンシューティングコレクション』、2006年1月19日発売のゲームボーイアドバンス用ソフト『ハドソンベストコレクションVol.5 シューティングコレクション』に『スターフォース』(1985年)、『スターソルジャー』(1986年)とともに収録された。自機「ノア号」を十字キーで8方向に動かし、Bボタンで対空中用の光粒子砲、Aボタンで対地上用のクラスター爆弾で攻撃する。ステージは全6面で1・3・5面は縦スクロール、2・4・6面は横スクロールで進行する。各ステージの最深部に存在するボスを倒すとステージクリアとなる。2分モードの場合は短縮版の1面のみで終了。5分モードの場合は1面が終了すると次は3面をプレイする。シューティングゲームには珍しくライフ(エネルギー)制を採用しており、1発の被弾ではミスとならない。(壁や火柱などの地形や、一部の敵にぶつかった場合はライフMAXでもミスになる)。随所に設置されている補給ポイントにクラスター爆弾を撃ち込むとカプセルが放出され、取ると消耗したエネルギーが回復できる。カプセルはエネルギー満タン時に取ると得点が加算されるため、大会などでのスコア稼ぎの要素も持つ。一方で自機がパワーアップしない、当たり判定が大きい、敵の耐久力が非常に高いなど難易度が相対的に高くなっている。ミスするとステージの冒頭からのやり直しとなり、敵の出現方式が『スターフォース』や『スターソルジャー』のようなテーブル制から配置制に替わっているなど、前述の2作と比べゲーム性の違いが随所にみられる。また、キャラバンの大会においては、これまで禁止されていた連射機能付きコントローラー「ジョイカードMk-II」の使用が許可された。全6面をクリアしタイトル画面に戻った後、再度プレイを始めると自機が「ノア号」ではなく『ボンバーキング』の主人公「ナイト」になり、敵弾の速度が2倍になるハードモードがプレイできる。ハードモードはタイトル画面のHECTORロゴが黄色になり、容易に判別できる(スコア表示画面のロゴは赤のまま)。本作ではステージ数は「HISTORY X」と表記される。星歴4622年、時間旅行(タイムハープ)社の調査船団は太古の地球へ旅立つ。しかし調査船の殆どは異様に発達したバイオメカの大群に破壊されてしまった。ただ一隻残ったノア号は、孤独な戦いを開始した。BGMは、同年代に数多くのハドソンゲーム作品を手掛けた国本剛章が担当。本作のBGMは後にPCエンジン用ソフト『スーパースターソルジャー』や『スターパロジャー』、Wii用ソフト『コロリンパ』にも使用されている。また、『ボンバーキング』のBGM中に、たいへんよく似た曲がある。 表題の“ヘクター”は、そもそもは米国製の映画に登場した主人公一行を補助するロボットの名で、当時ハドソンに入社した小山俊典が凄腕のプログラマーとして社内でも評判になっていたが、その仕事ぶりに感銘を受けた名人らにより、「ヘクター」のあだ名が小山に授けられた。その"ヘクター"こと小山が高橋名人の冒険島をファミコンに移植したことでさらにその評価が高まり、その結果として『スターソルジャー』の次作が『ヘクター'87』として発売されることとなった。ゲーム誌「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、30点満点中18.84点となっている。
出典:wikipedia
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