菜摘 ひかる(なつみ ひかる、 1973年 - 2002年11月4日)は、日本の風俗嬢、執筆家である。高校時代から美少女漫画雑誌の常連投稿者となり、塩山芳明が編集する雑誌などでコラム、漫画等を執筆していた。販売員などを経て、水商売を行うようになった。風俗嬢として従事した職種は、SMクラブ、イメクラ、性感マッサージ、ホテトル、ソープランドなど多岐に渡った。風俗嬢として働く傍ら、エロ本のヌードモデルやマニア向けアダルトビデオのモデルなども行っていた。しかしながら1996年(平成8年)6月、東京・新宿の街中において全裸での撮影をされているところを警察に発見され、していたところを公然猥褻罪で現行犯逮捕された。新宿警察署に拘留された菜摘はその後略式起訴されて有罪(罰金刑)となり、これを機にモデル業からは引退した。1998年(平成10年)頃、大手商用パソコン通信サービスPC-VANの事務局直轄フォーラム「わかばマーク(WAKABA)」やSIG「SFデーターボックス(SFDB)」において、ハンドルネーム「ともみ」として活動。後の著作、『風俗嬢菜摘ひかるの性的冒険』などで描かれることとなる風俗嬢としての経験などを披露した。このPC-VANでの活動を通して、フリーライター・夏原武と知り合い、自身もライターとしての活動を行うようになった。「流しの風俗嬢」として執筆を続けた菜摘は漫画も描き、風俗業界を辞めてからも精力的に活動して小説も発表した。一時期、結婚していた時期があった。友人からは「絶対こんないい人と別れてはダメ!」と念をおされていたらしいが、自分から別居を経て離婚に至った模様が作品中に書かれている。
両親、特に父親との確執、トラウマがあり精神的にも問題を抱えていた。
HPの当時の日記には香山リカ (精神科医) と数人を交えて食事をしたことがあると記載があった。
居酒屋で飲んでいる様子から香山の事を慕っていたようだ。
買い物依存や神経症の症状から精神科にも通っており、今では禁止になっている「向精神薬の多剤処方」を受けていた。
日記では毎日デパートで化粧品を買ったり、洋服を買う依存を繰り返していた。
薬の副作用と思われる症状で徐々に体を弱らせていく菜摘がおり最後の方は日々辛い様子が記してあった。
遺作になった「私はカメになりたい」が出来上がった時にはとても良い作品が出来たと語っており本人も意欲的に執筆活動を続けたい様子があった。菜摘は2002年(平成14年)11月、29歳で死亡した。死因は心不全とされたが詳細は不明で、自殺や子宮頸癌など、さまざまな憶測もなされた。葬儀も近親者のみで執り行われたという。
出典:wikipedia
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