アキュフェーズ株式会社（）は日本の音響機器メーカーである。本社は神奈川県横浜市青葉区新石川2丁目14-10。1972年にトリオ（のちのケンウッド、現:JVCケンウッド）の創業者・春日二郎らが設立した。当初の商号はケンソニック株式会社。ケンウッド（当時はトリオの海外ブランド）の「ケン」を社名に入れていた。1982年に現商号に変更。現社長は伊藤英晴である。Accuphaseはaccurateとphaseの合成語である。家庭用の高級オーディオ（各種アンプ・プレーヤー・イコライザ）と業務用オーディオ機器を製造販売しており、高価格帯のピュアオーディオに特化している。後述の通りアフターサービスも充実しており長期間の修理に対応している。また製品のデザインをあまり変更しないことも特徴である。製品は全て本社工場で製造されているが、ベルトコンベアに乗せる単純なライン生産方式ではなく、小型の台車に乗せられた状態で各製造部門を回るセル生産方式（分割方式）を創業時から採用している。また部品単位での性能検査のほか、最終出荷検査は別部門が担当するなど、性能に関わる製造責任を明確にしている。製品にはグレードにかかわらず社長の礼状が添付され、新品で購入しユーザー登録すると年賀はがきが届けられる（いずれも印刷）。同社製品はアンプ類で5年間、ディスク・プレーヤーは3年間のメーカー保証がある。また生産終了品のパーツ類も全て可能な限りストックしているため、かなり前のモデルでもオリジナルパーツでの補修が可能な場合がある。オーバーホール料金が明示されている点も同社の特徴である。また岩手・宮城内陸地震の際には、被災者に対して無償修理を行うことを発表したなどユーザー重視の姿勢が多く見受けられる。

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