BMP-2は、ソビエト連邦のIFV。1960年代にIFVの基礎を築いたBMP-1の改良で、戦闘能力の向上を図っている。1970年代から開発が行われ、1980年もしくは1982年に採用。20ヶ国以上に配備された。BMP-1によく似ているが、砲塔が大型化しているのが特徴で、主武装に初期は30mm機関砲2A42と半自動有線誘導式の9M111 ファゴット(NATOコードネーム:AT-4 スピゴット)対戦車ミサイル、後期には30mm機関砲と半自動有線誘導式の9M113 コンクールス(NATOコードネーム:AT-5 シュパンダー)が採用されている。機関砲は、軸安定装置と二系統の給弾装置を備える。弾薬には徹甲弾・曳光榴弾・通常榴弾の3種類があり、車両だけではなくヘリコプターなどの航空機も攻撃でき、発射速度は200-300発、500発/分を選択できる。その他、防御のために煙幕発射装置を取りつけることもできる。乗員は3名で、7名の兵員を輸送することができる。兵士6名は後部に搭乗する構造で、3人がけの座席2列に背中合わせに座る。残りの1名は砲塔の左前、操縦士の後ろに座席があり、通常は分隊長が乗り込むが、下車戦闘の際には上面ハッチから出入りしなければならないので危険である。また後部兵員室とは離れており、兵士たちを指揮する上でも障害がある。この点に関してはBMP-1よりも劣っている。一方、乗員3名はそれぞれ、操縦士と砲塔に乗る砲手および車長で、砲塔に1名が乗るBMP-1とは構造が異なっている。車長が砲手と共に砲塔に乗ることで、全周視界を確保しつつ、また戦闘時に砲手と円滑に意思疎通ができるようになったのは大きな進歩だ。近代化型の砲塔には、2連装9M113対戦車ミサイルのランチャーが両側面に搭載され、計4発の9M113対戦車ミサイルを装備している(この砲塔はBTR-90にも使われている)。エンジンなどを含め、車体はBMP-1と似通っているため、航続距離などの変化はほとんどなく、重量増加のため一時期水上航行機能は取り外されたが、程なく復活し、BMP-1と同じく水陸両用で走ることができるようになった。後継車と目されるBMP-3の国内生産数がさほど多くなく、相当数のBMP-2がロシア陸軍に存在しているが、将来次世代の歩兵戦闘車によって更新されるまでは、この車種が近代化改修を施されながら主力歩兵戦闘車として、ロシア陸軍を支えて行くことになるだろう。
出典:wikipedia
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